失うことは永遠にない の商品レビュー
只々悲しい。胸が痛いです。呪縛、固定観念、高い所から低い所へ転がる。けれど、もう一度、読んでみたいです。
Posted by
大阪に住む祖父母の家にきた奈保子 祖母と母の仲が悪く会うたびに喧嘩をしてある日牛乳アレルギーの奈保子は祖母が作った父の好物のグラタンを食べアナフィラキシーを起こす 軽い症状だったが母はそれを機に義実家に行くことを嫌がる だが義実家に行く日に祖母が突然発作を起こし亡くなる ...
大阪に住む祖父母の家にきた奈保子 祖母と母の仲が悪く会うたびに喧嘩をしてある日牛乳アレルギーの奈保子は祖母が作った父の好物のグラタンを食べアナフィラキシーを起こす 軽い症状だったが母はそれを機に義実家に行くことを嫌がる だが義実家に行く日に祖母が突然発作を起こし亡くなる 父の不倫 母の家出 大阪の祖父が1人で住んでいる家に夏休みの間行くことにした奈保子そして知り合ったあさこたち5人兄弟
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
奈保子の目線を通して語られる、ひと夏の思い出 序盤の奈保子の家庭環境に自分自身の家庭との共通点を見出して、いたたまれない気持ちになった。奈保子は一人にされることに対して、恐怖感を抱いている。本当の家族にも精神的に置いていかれ、アサコたちとも本物の家族にはなれない。特に引きこもりから脱却して祝われる兄と地道に勉強に励んだ奈保子の対比が痛々しい。 全体を通してキミ兄ちゃんに語りかける口調で物語は展開していくものの、彼が直接的に奈保子に関わり合うシーンはほぼ無い。語り口調にした理由が見えなかった。奈保子の結末も濁されているので、遺書かラブレターなのかもしれない。 衝撃的だった末の弟を川に投げ込むシーンの意味がずっとわからなかった。
Posted by
東京で暮らす小5の奈保子は、母の失踪を機に夏休みの間、大阪にある父の実家にひとり預けられる。 祖母が亡くなり、少し認知症の祖父と暮らす毎日は退屈だったが、河原で出会った同じ年のアサコと血のつながらない4人の兄弟と親しくなる。 夏休みの思い出といえばかなり濃い思い出だろう。 両親...
東京で暮らす小5の奈保子は、母の失踪を機に夏休みの間、大阪にある父の実家にひとり預けられる。 祖母が亡くなり、少し認知症の祖父と暮らす毎日は退屈だったが、河原で出会った同じ年のアサコと血のつながらない4人の兄弟と親しくなる。 夏休みの思い出といえばかなり濃い思い出だろう。 両親がいなくて、子どもたちだけで暮らしているボロいアパートでの生活は、学校へも通っていないのに何故かみんな卑屈ではないと感じる。 嫌がらずに下の弟たちの世話もする。 けっして幸せとは思えないのに不幸って顔をしていない。 そんなところに奈保子は惹きつけられ、彼らと家族でいたいと思うのだろう。 不思議なほどに懐かしさを感じるのは何故なんだろう。
Posted by
最後がどうしたのか気になる終わり方だった。大阪で仲良くなった貧困家庭の同学年の子と夏休みの間親密になり5年後に学校を退学届を出して大阪に行くがもう住んでいなかった。虚しさ感が過去の記憶と共に甦って語りかける形だが読んでいて同じようなポッカリ感に包まれて読了。
Posted by
小学5年生のひと夏の大阪での祖父との暮らしで出会った5人の兄弟。彼らとの濃密な関わりの中でその貧しさと絆の強さに魅せられていく。現実と想像のも曖昧な過去が主人公の東京での壊れていく家族の生活を侵食していく描写など、ゾクゾクしながら読んだ。 これが初めてのオリジナル小説とのこと、す...
小学5年生のひと夏の大阪での祖父との暮らしで出会った5人の兄弟。彼らとの濃密な関わりの中でその貧しさと絆の強さに魅せられていく。現実と想像のも曖昧な過去が主人公の東京での壊れていく家族の生活を侵食していく描写など、ゾクゾクしながら読んだ。 これが初めてのオリジナル小説とのこと、すごく良かったです。
Posted by
- 1
