風樹の剣 新装版 の商品レビュー
難しい。学生時分から敬愛し読んできた北方作品だが、一体この小説をどう読んだらいいのか。もちろん、何よりも剣戟小説であり、ビルドゥングスロマンであり、ロードノベルであり、もちろんハードボイルド小説なんだけれど、主人公の行動原理というか哲学が分からない。北方ヒーローの行動原理は、男の...
難しい。学生時分から敬愛し読んできた北方作品だが、一体この小説をどう読んだらいいのか。もちろん、何よりも剣戟小説であり、ビルドゥングスロマンであり、ロードノベルであり、もちろんハードボイルド小説なんだけれど、主人公の行動原理というか哲学が分からない。北方ヒーローの行動原理は、男の矜恃であったり、友との約束であったり、愛する女のためであったりと、分かりやすいものであったが、この景一郎の行動はなかなか胸に落ちてこない。なぜそこで女を犯すのか、なぜ焼き物を斬るのか、そしてなぜそんなにあっさりと立ち会い(すなわち殺し合い)に赴くのか。「己の強さを見極めたい」というのとも違うような気がする。しかし無類に面白かったのは確かで、今後景一郎が、森之助がどのような運命を辿るのか気になって仕方がない。シリーズ全巻読むんだろうな。
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作品紹介から「人を斬りたくて斬るわけではない青年の成長物語」を期待していたが、そういう作品ではなかった。 特に第二章「獣肉」はちょっと受け入れがたい内容なのだが、続きを読むのをやめられなかった。 倫理など吹き飛ばす物語の魅力か、主人公も含めて登場人物が記号的に描かれているからか、...
作品紹介から「人を斬りたくて斬るわけではない青年の成長物語」を期待していたが、そういう作品ではなかった。 特に第二章「獣肉」はちょっと受け入れがたい内容なのだが、続きを読むのをやめられなかった。 倫理など吹き飛ばす物語の魅力か、主人公も含めて登場人物が記号的に描かれているからか、それとも淡々とした筆致によるものなのか。 何とも不思議な読後感で、続刊を手に取るべきか迷っている。
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江戸時代版のハードボイルド。色んな意味で凄惨だが、なぜだな主人公が爽やかに感じる。最後の謎解きは、ちょっと無理があるように感じた。
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