さむらい の商品レビュー
アンソロジー、武士にまつわる話5遍。 当時の武士を取り巻く様々な取り決め、そして有り様の大変さが浮き彫りになる。 武家に嫁いだ嫁、男子の居ない武家に養子に入った元町人、娘のみの武家に婿入りした武家の三男など様々な角度から「武士」が描かれる。 現代もいろいろな意味で窮屈だが、型には...
アンソロジー、武士にまつわる話5遍。 当時の武士を取り巻く様々な取り決め、そして有り様の大変さが浮き彫りになる。 武家に嫁いだ嫁、男子の居ない武家に養子に入った元町人、娘のみの武家に婿入りした武家の三男など様々な角度から「武士」が描かれる。 現代もいろいろな意味で窮屈だが、型にはめられたこの時代の窮屈さとはちょっと違う。 「ふところ」は見事。ほぼ会話と主人公の脳内つぶやきで構成されているのに目の前に人物が立ち上がる。 「最後の団子」の菖三郎の優しさと武士としてのかっこよさ。そして、どうにもならない立場。 武士にもいろいろな仕事があり、そして部下を育てるというのは本当に大変な事なのだと知らされた「落猿」 充実した5篇。
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5人の侍それぞれの侍、武士も上から下まで地位がある、人を思うこと、考え、昔と今では時代が変わったけど、それほど変わったとは思わない。
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- ネタバレ
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たとえばあさのあつこは、小舞藩の筆頭家老が、新田作りのための開墾地に農に適さない土地を選んだのか、と三十年前の悲恋に囚われた事を作品にするが、読者の同意が得られるのかなぁ
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アンソロジーを初めて読んだかも? 気になっていた作家さんや、知らなかった作家さんの作品が読めてなかなか良かった。 印象的だったのは、中島要さんの「ふところ」。 格下武士の御徒のもとに嫁いだ栄津が、姑が亡くなったあとで少しずつ姑の有り難みに気付いていく話で、しみじみと心に沁みるも...
アンソロジーを初めて読んだかも? 気になっていた作家さんや、知らなかった作家さんの作品が読めてなかなか良かった。 印象的だったのは、中島要さんの「ふところ」。 格下武士の御徒のもとに嫁いだ栄津が、姑が亡くなったあとで少しずつ姑の有り難みに気付いていく話で、しみじみと心に沁みるものがあった。 中島要さんの他の作品も読んでみたい。 一番良かったのは、佐藤雫さんの「最後の団子」。 登場人物の心情が深く伝わる文章で特に好みの作家さん。本作も切なく素敵な物語で、ラストは温かい気持ちになった。 一方、朝井まかてさんの文章はわかりにくい単語が多くてわりと読みにくいのかもと、5篇のラストなので比較されて気づいてしまった。 どの話も「武士」がテーマになっていて、立派で華やかなイメージが覆される。 貧しい生活を強いられていた武士の厳しい現実を知り驚いた。 例えば梶よう子さんの「小普請組」は、徳川家の家臣で無役無勤の者たちが、まずは御徒を目指すために小普請支配の屋敷にいき挨拶をするというなんとも現実的な話。 また、「最後の団子」では旗本の家に生まれても、次男以下は才能に恵まれるか、養子になるしか出世の選択肢がないことが書かれている。 朝井まかてさんの「落猿」では江戸留守居役の理兵衛の苦労が描かれていて、誰を信じ誰の裏を掻くのか出世をしてもやはり厳しい。 現代人と同様に悩み奮闘する武士の人間らしさ、戦のない時代の武士の日常が垣間見れる。
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5人の作家が描くさむらい 「さむらい」と言えど別々の五人が現れる それぞれの個性の色が違って面白い お気に入りは栄津さんかな……
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武士のリアルな生活感が感じられる短編集。今の社会にも通じるものがある。最後の『落猿』の終わり方は、一読者としては武士道を貫いたと考えたが、生き続けるのも人生だと心が揺れた。どんな結論に至ったのだろうか。
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2025.02.02 女性作家の時代小説アンソロジー ワタシは54歳男性という属性から「落猿」のように厳しい武士のものがたりが好み。
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