タイムマシンに乗れないぼくたち の商品レビュー
妄想し自分はここに居る誰とも似ていない。同じ属性じゃないと感じ、それに合わせた設定を作って生きていく。 そんな主人公の孤独や生きにくさを感じ切なくなりました。 100人に愛されなくてもいい。たった1人理解し合える存在がいることがどれだけ幸せなのか、どれだけ心強い事か気づかせてくれ...
妄想し自分はここに居る誰とも似ていない。同じ属性じゃないと感じ、それに合わせた設定を作って生きていく。 そんな主人公の孤独や生きにくさを感じ切なくなりました。 100人に愛されなくてもいい。たった1人理解し合える存在がいることがどれだけ幸せなのか、どれだけ心強い事か気づかせてくれるお話でした。 SNSで多くの目に晒される今、数で物事を捉えてしまうが、本質を見失ってはいけないと思いました。 今私を知り私を好きだと思ってくら人をまずは知って大切にしていきたい。
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読んでいて少し辛くて、でも、ほんの少しだけ前向きになれるかもしれない本でした。「夢の女」が好きだったけど、きっと、時と場合で好きな話が変わるだろうなと思える本でした。
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この作家さんの本は文章は面白い。時々いいこと書いてある。 でも、おばちゃんの世間話みたいだったり、児童文学みたいになったりする変な作品が多い。
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SNSで紹介されてたのをきっかけに読んだんだけど,紹介してたのが,社会正義に基づいて,理詰めでバッサバッサと官僚や政治家を斬っていく,あの鋭い舌鋒の政治家. しかも,YouTubeではちょっとコミカルな顔も見せるギャップの持ち主で,日本の“政治界の頭脳三傑”の一人だと思ってるような人. …が!このタイトル?この表紙?この作風?? えっ,本当に!?と思いながら読み始めたけど,読後にはしっかり納得していた. というか,むしろこの人がこの作品を勧めていたことが,自分にとっては強く印象に残った. 物語は静かで,日常の細やかな場面が中心. でも,そこにさりげなく差し込まれる言葉たちが,じわじわと心に沁みてくる. 特に「好きな人に,いい枕で寝て欲しいと思っています」という一言には,ぐっときた. (どんな場面で出てくるセリフなのかは,ぜひ本編で確かめてみてほしい!) 自分が何かをすることよりも,その人が穏やかに過ごしてくれていたらいい,という祈りのような感情. 無償の愛って,きっとこういうことなんだろうな. 誰かのために祈るって,実は自分のためでもある. そしてそれは,同情でも,理解でもなくて, 立場や価値観を超えて「そばにいたい」と思える,ただそれだけの共感. でもそれが,たぶん,いちばん尊くてむずかしい. そうなりたいけど,でもどこか違う気もして… そのモヤモヤを抱えながら,最終話「対岸の叔父」に辿り着いたとき, “ぼく”の視線に,自分の気持ちが少しだけ重なった. 思い出したのは,シルヴァスタインの『おおきな木』(これもきっと,読んでみてね)の最後の一言. 「でも,それはほんとうかな?」 優しさや共感が,もしも犠牲の上に成り立っていたとしたら, それはほんとうの優しさだろうか? その問いを,そっと胸に残してくれる一冊だった.
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・コードネーム保留 商店街で働く南優香は、いまよりほんの少し愉快に生きるためのライフハックを思いつく。今日から私、殺し屋になる。 ・タイムマシンに乗れないぼくたち 博物館の片隅で現実逃避に余念のないサラリーマンと小学生。つい悩みを吐露し合ってしまった二人の本当の願い ・口笛 ...
・コードネーム保留 商店街で働く南優香は、いまよりほんの少し愉快に生きるためのライフハックを思いつく。今日から私、殺し屋になる。 ・タイムマシンに乗れないぼくたち 博物館の片隅で現実逃避に余念のないサラリーマンと小学生。つい悩みを吐露し合ってしまった二人の本当の願い ・口笛 ・夢の女 ・深く息を吸って ・灯台 いつも第三者になってしまうわたし、、 ・対岸の叔父
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2025/07/19 寺地さんの小説は読んでて心が温かくなるものばかりで、この小説もその一つだと思います。 7作の短編が収録されていてそれぞれが独立した話で読みやすい内容になっています。 それぞれに言及はしませんが、設定もそれぞれの作品で異なっていて、その中に特有のユニークさとか...
2025/07/19 寺地さんの小説は読んでて心が温かくなるものばかりで、この小説もその一つだと思います。 7作の短編が収録されていてそれぞれが独立した話で読みやすい内容になっています。 それぞれに言及はしませんが、設定もそれぞれの作品で異なっていて、その中に特有のユニークさとか人間らしいちょっと難しい部分とか色々な描写が盛り込まれています。 タイトルの内容は二つ目に収録されている話で出てきますが、どういうことなんだ?と思いながら読むのも面白いのかなと感じました。
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苦手(と自分は思い込んでいる)な人ってつい避けがちだけど、たまには流れに身を任せて関わってみるのもいいかもしれない。 リバーフェニックスはかっこいい。
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「店長、フレディマーキュリーさんからお電話です」のセリフにふふっと笑った。 マレオさんのような生き方がうらやましい。周りに左右されることなく、個を貫くスタイル。きっとストレスとも無縁なんだろう。いや、マレオさんにもマレオさんにしか分からない悩みがあるかもしれないけど。 ときどき肩...
「店長、フレディマーキュリーさんからお電話です」のセリフにふふっと笑った。 マレオさんのような生き方がうらやましい。周りに左右されることなく、個を貫くスタイル。きっとストレスとも無縁なんだろう。いや、マレオさんにもマレオさんにしか分からない悩みがあるかもしれないけど。 ときどき肩の力を抜いていこう…と言い聞かせても、今日も気を遣いまくって疲弊する自分の姿が思い浮かぶ。でもちょっとした合間にこういう本を手に取って深呼吸できたらいいな。 そういえば寺地はるなさんの本、お初でした!
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生きづらさを感じながらも懸命に生きる人たちの物語を描いた短編小説集。 表題作の中の「だいじな人って、たまにやっかいだよね」という言葉が心に残った。 「口笛」という作品からは、女のしあわせって何だろうと考える時間をもらった。 他には「夢の女」も印象に残った。
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孤独と生きづらさ(でも決して淋しくはない)のお話たち すばるの「『会社員の役を演じているつもり』で出勤」は名(迷)言、杉田くんの登場前後で涙、 やさしさATMに憧れる、必殺技「おなじはなし」「うわのそら」、伸樹くんは素敵
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