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頭の大きな毛のないコウモリ の商品レビュー

3.8

62件のお客様レビュー

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2026/04/14

怪異と日常が混在する世界。 この手のホラー作品は塩梅が非常に難しいと思う。なぜなら、怪異表現が強すぎるとSFに化け、弱すぎるとファンタジーになるからだ。 化け物は人を襲う。それは至極当然のようだけど、挙動の辻褄が合ってしまうのは異例なのであって、大概は襲うことに理由なんてない。...

怪異と日常が混在する世界。 この手のホラー作品は塩梅が非常に難しいと思う。なぜなら、怪異表現が強すぎるとSFに化け、弱すぎるとファンタジーになるからだ。 化け物は人を襲う。それは至極当然のようだけど、挙動の辻褄が合ってしまうのは異例なのであって、大概は襲うことに理由なんてない。ここに理由を持たせるとSF化またはファンタジー化してしまうわけだ。 例えば、祠を壊したから呪われた、というエピソード自体は、掴みどころではあるものの、それはきっかけに過ぎず、化け物がどのような挙動を取るかとの関係がないのがホラーなのである。その証拠に、多くのホラーは、呪われた人がすぐに死ぬわけではなく、関係のない人も含めて周囲の人が行方不明になるなどの危害が始まり、その過程を経て、語り手に魔の手が忍び寄る展開が多いはずである。このことから、ホラーほど塩梅、火加減、換気が難しい作品はないと思う。 澤村伊智さんは、ホラーの骨子はそのままに、いかにも人間がしてしまいそうなミスリードを作品に落とし込む作家さんですが、今回の短編集はどれも肉付きの横幅を感じました。百貫ガチムチホラーって感じでした。

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2026/03/01

最後の短編「鬼」が、ファンタジーのようでよかった…圭太郎…つらい… のだけど、 描かれる世界はまさに今の反吐が出るような社会だ。 こんな都合のいい“犠牲になってくれる敵討ち要員”がいるなら、使わない人はいるんだろうか。自分ならエゴでお願いしてしまうんだろうか。つらい。

Posted byブクログ

2026/02/03

ずっと読んでみたいと思っていた作家さん。 全てテーマや作風?描かれ方にバリエーションがあって一気読みしてしまいました、面白かった。 表題作の保育士と母親のノートが淡々と続く中明かされる…みたいな展開が一番好きだったかも。 ラストの解説は、え、え……って戸惑いがすごかったけど笑、途...

ずっと読んでみたいと思っていた作家さん。 全てテーマや作風?描かれ方にバリエーションがあって一気読みしてしまいました、面白かった。 表題作の保育士と母親のノートが淡々と続く中明かされる…みたいな展開が一番好きだったかも。 ラストの解説は、え、え……って戸惑いがすごかったけど笑、途中で種明かしがあって一安心。ぼぎわんが、来る。含め他の作品もこれから読んでみたいと思いました。

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2026/01/18

異形のものにまつわるホラー短編集。 『ゾンビと間違える』はおぞましいのに爽快感のあるラストで好き。 『貍(やまねこ)〜』はいじめられっ子からの壮絶な復讐は怖いけど途中であの国民的漫画のオマージュに気付くと怖いのに面白さを感じてしまう謎の感情に陥った(笑 そして巻末の自作解説で、作...

異形のものにまつわるホラー短編集。 『ゾンビと間違える』はおぞましいのに爽快感のあるラストで好き。 『貍(やまねこ)〜』はいじめられっ子からの壮絶な復讐は怖いけど途中であの国民的漫画のオマージュに気付くと怖いのに面白さを感じてしまう謎の感情に陥った(笑 そして巻末の自作解説で、作者のあまりの書きぶりに不安になってなってから、これもホラーの一部だと気づいて安心して怖がれました。 全体を通してホラーなのにユーモアが感じられた。

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2026/01/04

小難しい新書も長編小説も読むエネルギーがないな、という時に丁度近くにいた。 短編で切り替え可能。様々なジャンルのホラー(怪談)で、それぞれ世界観にちゃんと浸れる。最後は「ん?」「うわーそういうことか」となるちょっとした仕掛けもあったように読めたので、とてもお得な気持ちになった。 ...

小難しい新書も長編小説も読むエネルギーがないな、という時に丁度近くにいた。 短編で切り替え可能。様々なジャンルのホラー(怪談)で、それぞれ世界観にちゃんと浸れる。最後は「ん?」「うわーそういうことか」となるちょっとした仕掛けもあったように読めたので、とてもお得な気持ちになった。 短編は微妙と感じた時もあったけれど、読む時のテンションや環境もあるのか。今回はエンタメの意味合いでも楽しく消化できた。

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2025/12/14

最後の解説、必見! ホラー小説の中でたくさん本を出しててだいたいおもしろくて、澤村さん好きだからこそ! 異形、ていうテーマがあんまり分かってなくて、これは異形なのか?て思う話もいくつかあったけど、ひとつひとつお話として満足度と安心感がある!

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2025/11/03
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※このレビューにはネタバレを含みます

短編集だけども、ひとつひとつのお話の読み応えがあるので、満足感が大きい。 怪談を怪談として終わりってだけではなく、ホラーにして楽しませてくれる良作でした。 最後の自作解説にはかなりギョッとして、澤村伊智氏はこんな人なの…!?と驚かされました。 最後の最後に本当の自作解説がありホッとしました。

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2025/10/22

「自作解説」、え???って思いつつ、そういう設定かーと。面白かった! 「くるまのうた」みたいな話結構好き。ヒトコワっぽくて。

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2025/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

比嘉姉妹シリーズは発売日当日に読むほど大好きです。 他の作品も一通り読んでいますが、やっぱり私は比嘉姉妹シリーズが好きです。 作者の方のXもいつも見ていて、自作解説が作者ご本人が嫌いそうなタイプの人間像だなと感じたのですぐにそれとわかりました(知ったような感想をすみません) この短編集の中だと、鬼の話と自作解説のオチが好きでした 異形の物と人間が友好的(?)な交流をする話があるとなんだかワクワクしてしまいます。

Posted byブクログ

2025/10/03

ホラー小説って久しぶりに読んだなー 小説というメディアだからこそ表現できる恐怖がありますよね 表題作の「頭の大きな毛のないコウモリ」と「くるまのうた」が特に怖くて面白かったです。 あと自作解説も良かったなあ

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