炎の環 の商品レビュー

朝倉京(著者)

2024/12/07

リアリティある災害小説

[ドミトリ]

冒頭から迫力ある展開が続く災害小説。しかも火山や地震の知識が豊富で、スケールも世界規模。本当にこのような災害が起こりそうなリアリティがある。

2025/01/17

知らない作家だが、友人の薦めで読んでみた。噴火や地震災害の書き方が緻密でハンパない。地球科学だけでなく、防災に関する法律などの知識もワンサカ出てくる。それでいて物語に引き込む力量がある。東日本は三重会合点という特殊な場所に位置していることを知った。南海トラフ地震が騒がれているが、日本はどこでも危険なことに変わりはないと考えさせられる。本書には出てこないが、防災庁が必要だろうな。

2025/01/17

災害を多角的に描写した情報エンタメ小説。

災害をテーマにした小説は多数あるが、これは真っ向から自然災害のメカニズムを扱い、しかもエンタメ性も失っていない。船や航空機、潜水艇まで出てきて、科学的なうんちくも豊富。地震学の歴史も理解できた。後半の舞台が神奈川県の西湘なので身近な地名や固有名詞がたくさん登場する。家にある防災用品のチェックをしたくなる。