1,800円以上の注文で送料無料

その復讐、お預かりします の商品レビュー

3.9

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「復讐なんてしない方がいい」 まさにその通りだ。 復讐される人間なんて、ほっといても不幸になる。不幸にならずとも、心からの幸せは掴めない。まぁわからないけど。 とにかく自分の人生に関係のない人間。とっとと忘れて自分のために時間を使った方がいい。 とはいえ、そんなの綺麗事で。わかっていても気持ちは収まらないだろう。 そこで「その復讐、お預かりします」だ。 その復讐心は、復讐屋に預けてしまう。 「お預かりします」とは、そういうことか!と読み進めながら納得した。 他者に執着せず、自分の人生を生きる! これは幸せに生きるための鉄則だと思う。

Posted byブクログ

2025/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

原田ひ香さんの小説を以前にも読んで、とっても良かったのでまた買ってみました。読みやすいのでライトノベル風なのに、読んでみれば全然ライトじゃないところがすごい。生きるって何なのか、人生って何、本当の幸せって何ってすごく深く考えさせられる・・・。「考えさせられる」というと、幸せとは何か著者も小田をもっていなくて、幸せって何なんでしょうね?というような小説もあるかもしれないけど、著者はこの小説で、「幸福とは何か」をちゃんと軸としてもっている。と、思いました。 主人公の美菜代は、大手企業の社長秘書として誇りをもって働いていたが、会社内での恋に破れ、傷心の末「復讐屋」のドアをたたく。そこでは、依頼は引き受けてもらえないのだが諦めきれず、なぜかそこで秘書として働き始めてしまう。所長の成海は、セレブの依頼しか請け負わず、手付金は100万円で、手付金を受け取るだけであとは特に何もしない。「復讐するは我にあり」と言って、何もしなくても神様が必ず復讐してくれるから、「復讐したい」と思われるほど悪いことをした奴には必ず報いがあるのだ、というのが持論。で、美菜代が見ているとなぜか本当に、依頼者が復讐したいと思っている相手は、あれよあれよと不幸になり、復讐の必要がなくなる。 成海は何もせずにことの成り行きを見守っているだけのように見えるが、時々突然行動を起こす。依頼者にちょっとした助言みたいなことをすると、急に流れが変わったりする。 何パターンか読んで、あぁ、復讐なんかしなくても「あんなやつと結婚しなくて良かったわ、こっちの方から願い下げよ!」と自分が幸せになるのが一番だ、という話なのかな?そいうのがいくつか続いて、まぁそういう連作短編なのかな、と思ったら、さすがの原田ひ香さんで、そんなことはなくて、所長の成海の過去がわかり、主人公の美菜代が、「それでもやっぱり私は復讐しないと気が済まない」となり、最後にすごいドラマが待っていた・・・。 美菜代のキャラがおもしろくて、そんなにすごい美人っていう設定じゃないんだけど魅力的で、映像化するならやっぱりけっこう可愛い人にしなきゃな、と思いました。最後の最後、美菜代は成海に本当の意味で「救われる」のだが、そこに恋愛感情があった方がいいのか、ない方がいいのか、考えながら読んでいました。 著者の選択は、「あり」の方でした。泣けました。

Posted byブクログ

2025/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とっても面白くて一日で読み切り!!! 「人生で大きな選択をしたら、反対側の道には決して行けないのよ。」このセリフ、、、心に刺さりました! ちょっぴり現実離れした設定が今の私には現実逃避になって救われる。 素敵な作品でした!!!

Posted byブクログ

2025/01/21

愛した男に騙され仕事を失った美菜代は、凄腕の復讐屋がいるという噂を聞きつけ、その男、成海慶介の事務所を訪ねる。しかし提示された依頼料は高額で、とても払えない。追い返されても諦めきれない美菜代は成海のもとで働かせて欲しいと頼み込み、押しかけ秘書となるが―。(e-honより)

Posted byブクログ

2025/01/19

セレブ御用達で、前金100万、成功報酬100万で復讐を請け負う復讐屋のお話。復讐屋を営む鳴海の性格が面白い。外面はいいけど二枚舌でいい加減で、やってることはどちらかいうと詐欺師まがい。それでも意外と依頼人の人生を大切に考えてる節もある。 とにかく復讐という行為そのものについて考え...

セレブ御用達で、前金100万、成功報酬100万で復讐を請け負う復讐屋のお話。復讐屋を営む鳴海の性格が面白い。外面はいいけど二枚舌でいい加減で、やってることはどちらかいうと詐欺師まがい。それでも意外と依頼人の人生を大切に考えてる節もある。 とにかく復讐という行為そのものについて考えさせられる小説。人を呪えば穴2つじゃないけど、復讐を成し遂げた人はたぶん幸せにはならない。復讐屋という商売が現実に成り立つのかはわからないですが、この小説では案外違和感はなかったです。

Posted byブクログ

2025/01/19

タイトルの「お預かりします」という表現が絶妙。 負の感情を抱いた時に読み返すと「人として正しい復讐」を思い出すことができそう。 必殺仕事人系とは違った間接的な、ひょっとしたら間接的ですらない復讐劇が味わい深く、第四話の「盗まれた原稿」が特に良かった。 まさに「復讐するは我にあり」...

タイトルの「お預かりします」という表現が絶妙。 負の感情を抱いた時に読み返すと「人として正しい復讐」を思い出すことができそう。 必殺仕事人系とは違った間接的な、ひょっとしたら間接的ですらない復讐劇が味わい深く、第四話の「盗まれた原稿」が特に良かった。 まさに「復讐するは我にあり」。

Posted byブクログ

2025/01/15

金持ち相手の復讐屋として活躍するのだが、実は何もしないのに上手い具合に事が進み、誰もが満足するという不思議な復讐屋である。男に捨てられた女が弟子として入り、数々の事件を解決する。最後には自分も復讐に走るが、それを辞めさせる所長。次回作があればいいなぁと思った。

Posted byブクログ

2025/01/14

復讐屋と聞いて、どんなお話なんだろうと気になって購入。人情溢れるお話で、様々な後悔や恨みを持つ依頼者につい共感してしまった。依頼料は高額だけど、スカッとするお話。テンポがよくて、面白くて一気読みしてしまった。実に原田ひ香先生らしい、ユーモア溢れるお話。

Posted byブクログ

2025/01/12

原田ひ香さんの小説は、面白いですね。 復讐したいほど人を恨む。 そこまでは、無いのかな、私は。 セルフ復讐は、しているのかも。 この本の復讐屋でも、結局、手は下さず、解決していく。 手付金100万円、経費は実費、成功報酬100万円で、満足のいく復讐。人殺しだと、安いですね。き...

原田ひ香さんの小説は、面白いですね。 復讐したいほど人を恨む。 そこまでは、無いのかな、私は。 セルフ復讐は、しているのかも。 この本の復讐屋でも、結局、手は下さず、解決していく。 手付金100万円、経費は実費、成功報酬100万円で、満足のいく復讐。人殺しだと、安いですね。きっと。 200万円+αまで払って、して欲しい復讐。 カウンセリングのような効果もありますね。 自分が誰にどんなことをされて恨みを持って、相手をどうしたいのか。 人に話すと、ある程度、満足する事ってありますね。 「それは、酷い人だね〜絶対、その人には天罰が下るよ!」 と、気持ちに寄り添ってもらっただけで、大分、心が満たされる。 そして、復讐をしてしまったら、それはそれで、後悔してしまう。 それは、復讐屋の成海慶介の育ち方からくる実感かもしれませんが…。その辺のあたりも、面白いです。

Posted byブクログ

2025/01/11

面白くてイッキ読み。 テンポよくて面白い。復讐屋って言うからどんなんかと思ったけど、なかなか人情味溢れる話で良かった(*^^*) 最後の終わり方もすき

Posted byブクログ