老いを読む 老いを書く の商品レビュー
なんとなく、高齢者向けの本が多いなとは思いながらも、このようにきれいに整理分析をされているのを見ると、なんとも時代の流れを感じることができた。 筆者の文章の書き方のスタイルが好みだったのもあるし、とても興味を持ってあっという間に読み進めることができました。
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老い本、一般用語として通用しそうだけど、周りに使ったら何それ?と。ただ、広島に行ったら哲代おばあちゃんの話になり、草笛光子はカッコいいしで、40代の自分でさえ、なんとなく手に取ってしまう老い本。老いにおける夫婦の在り方、性生活、夫、妻それぞれ先ゆかれた後の振る舞い方、はたまた老後...
老い本、一般用語として通用しそうだけど、周りに使ったら何それ?と。ただ、広島に行ったら哲代おばあちゃんの話になり、草笛光子はカッコいいしで、40代の自分でさえ、なんとなく手に取ってしまう老い本。老いにおける夫婦の在り方、性生活、夫、妻それぞれ先ゆかれた後の振る舞い方、はたまた老後資金まで、ひろーく見識をなめてくれるこの本は、第一の指南書かもしれません。今回も面白かった!
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テーマ 老い本を通して老いをどう生きるか自分ごととして考える 具体的内容 先人は老いをどう見てどう表現しているか 老境に入った人の苦悩 老いを美しく生きる人たち 老いの現実問題 何を学び、どう生かすか? 生きれば生きるほど、老人になればなるほど人生ハードモード。その中で生きて...
テーマ 老い本を通して老いをどう生きるか自分ごととして考える 具体的内容 先人は老いをどう見てどう表現しているか 老境に入った人の苦悩 老いを美しく生きる人たち 老いの現実問題 何を学び、どう生かすか? 生きれば生きるほど、老人になればなるほど人生ハードモード。その中で生きている老人たちは、やはり尊敬に値する。 特に男性は「可愛いおじいちゃん」というカテゴリーが無い、現役志向が強いなど様々な要因から老いることはハードモードすぎると思われる。 私がやることは老人たちを知ること。そして両親と話し合うこと。否定ではなく、彼らを理解すること。
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高齢者向け書籍の市場動向 - 日本における高齢化の進行に伴い、老い本(高齢者向け書籍)が増加している。 - 高齢者が手に取りやすい書店が増え、特に地方都市において充実した老い本のラインナップが見られる。 - 出版社は高齢者向けの著者に執筆を依頼し、老い本の需要が高まっている。 ...
高齢者向け書籍の市場動向 - 日本における高齢化の進行に伴い、老い本(高齢者向け書籍)が増加している。 - 高齢者が手に取りやすい書店が増え、特に地方都市において充実した老い本のラインナップが見られる。 - 出版社は高齢者向けの著者に執筆を依頼し、老い本の需要が高まっている。 老い本の文化的意義 - 老い本は、高齢者の気持ちを理解し、共感を呼び起こす内容が多い。 - 老い本の作成には、高齢者自身が著者として参加していることが多く、実体験に基づく内容が特徴。 - 日本独特の老い本ブームは、他の先進国では見られない現象である。 物語と高齢者の知恵 - 伝説や物語では、年寄りの知恵が重要視されることが多く、彼らの経験が若い世代を助けるという教訓が伝えられている。 - 『楢山節考』のような作品は、老いと死をテーマにした衝撃的な内容であり、社会における高齢者の扱いについての考えを促進している。 高齢者の生き方と社会の変化 - 現代の高齢者は、昔と比べて自分の生き方を選ぶ権利を求める傾向が強くなっている。 - 安楽死や自らの死を選ぶことについての議論が高まっており、高齢者の思いが反映された書籍も増えている。 - 介護の問題が家族だけでは解決できず、国の制度に頼る必要があるという認識が広がっている。 高齢者の生活と価値観 - 高齢者は、長寿を享受する一方で、経済的な不安を抱えることも多い。 - 食生活や健康に関する情報が、ライフスタイル系の老い本で提供されており、読者の共感を呼ぶ要素となっている。 - 高齢者同士の交流やコミュニケーションの重要性が認識され、孤独感の解消を図る取り組みが進められている。 結論 - 日本の高齢化社会における老い本の増加は、高齢者のニーズや社会の変化を反映した現象である。 - 老い本は、高齢者の気持ちや生活、価値観を理解し、社会とのつながりを深める重要な役割を果たしている。
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老いの心理や悲しみや可笑しみを語る本を「老い本」と呼ぶのか。このトピックに目をつけて、とことんかみ砕いて分析する酒井のセンスは、まったく昔と変わらない。 そういえば有吉佐和子『恍惚の人』は、面白い本であった。 バブル期ごろ、酒井と同じようなエッセイストで、泉麻人もよく読んだのだが...
老いの心理や悲しみや可笑しみを語る本を「老い本」と呼ぶのか。このトピックに目をつけて、とことんかみ砕いて分析する酒井のセンスは、まったく昔と変わらない。 そういえば有吉佐和子『恍惚の人』は、面白い本であった。 バブル期ごろ、酒井と同じようなエッセイストで、泉麻人もよく読んだのだが、最近は、はっと目を引くような文章は書いていないようだな。
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これは、すごく面白かった! 最近あちこちで眼にする「老い本」。これを時代別に分析してくれたのは、三宅香帆の「働いているとなぜ本がよめなくなるか」の手法と同じ。 でも酒井順子の時代別分析には、独特の冷静沈着な毒が程よく散りばめられていて、クスッと笑いながら読むことができる。 やはり...
これは、すごく面白かった! 最近あちこちで眼にする「老い本」。これを時代別に分析してくれたのは、三宅香帆の「働いているとなぜ本がよめなくなるか」の手法と同じ。 でも酒井順子の時代別分析には、独特の冷静沈着な毒が程よく散りばめられていて、クスッと笑いながら読むことができる。 やはり、新人の書き手より、熟練、手練れの書き手です笑 憧れのリタイヤ後のシングルシニア生活本。 男性は、「結婚しようと思えばいつでもできたが、あえてしなかったのです」というムードが漂う哲学を前面に出しているカッコつけ本が多いが、女性はシニア一人暮らし本での庶民のスターが次々に登場して活況を帯びているという。 確かに最近よく書店で元気なショートカットのおばあちゃんの写真が表紙となっている本が平積みされているのを見かける。 さらに、つれあいに先立たれた妻の書いた本は現実的なのに対して、夫が書いた本は、全身全霊の悲しみに満ちているという。 確かに!あれ、気持ち悪いと思ってました笑 「妻や子供に見守られ、自分はなんの心配もなく人生を終えると信じている男性が妻を失うということは、夫にとっては、『明日のメシ、どうしたらいいの?』という問題でもあるのだ」 よく笑って一気読み。 酒井順子の本領発揮、筆が冴え渡る本でした。
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