恋文の技術 新版 の商品レビュー
森見登美彦っぽいポップですらすら読める文章で満足感が高かった。 文通続けられるような人が人が周りにいる良い環境の中で主人公が御託を並べて素直になれないところとからしさが出ていて素晴らしい。
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拝啓。 桜は散り、ナガミヒナゲシは咲き乱れ、百花繚乱の季節に、ひとりジョイフルに引き籠もるこの頃、如何お過ごしでしょうか。 『恋文の技術』刊行15周年を記念して2024年11月5日に発行されたポプラ文庫新版であります。書影には出てないようですが、高松美咲さんが記念版のカバーを...
拝啓。 桜は散り、ナガミヒナゲシは咲き乱れ、百花繚乱の季節に、ひとりジョイフルに引き籠もるこの頃、如何お過ごしでしょうか。 『恋文の技術』刊行15周年を記念して2024年11月5日に発行されたポプラ文庫新版であります。書影には出てないようですが、高松美咲さんが記念版のカバーを描いています。彼女が漫画「スキップとローファー」で、石川県能登半島珠洲市を一部舞台にしているために起用されたのだと推察致します。さすがプロ!登場人物たちを見事に創造しております。 後輩、先輩、友人、教え子、妹に手紙を書きまくる主人公守田一郎くんは、唯一片想い彼女にはラブレターが書けないのです。理系ヘタレらしく、シワシワシャツのボサボサ頭の眼鏡美男子として描かれました。 森見登美彦作品では王道、片想いされる伊吹夏子女史は、すらりとした変人気配の一切ない美女で、本作ではほんの一瞬しか登場しません。でも、彼女の手には赤い風船。うん、深い。深いぞ。 S気質の先輩女史やマシマロ男後輩なども描かれます。森見登美彦という新人作家も京都在住、実名で登場します。というか、比較的大活躍するのですが、もっと変人にして欲しかった。常識人なのがイヤ! 思えば、昨年10月1日、わたくしkuma0504は石川県能登半島を愛車軽四で走っておりました。左手親指を軽く曲げれば能登半島です。第一関節の辺りにある、守田一郎が島流しにされた能登鹿島駅前にあるという実験所を、「あゝ此処が彼の‥‥」などとは思わずに走り去り、七尾の街中にも寄らずに、関節の東側から西側に移ってひたすら岡山に戻ったのであります。まさか本書の舞台が七尾と知っていたならば、帰りが真夜中になるのも厭わず、七尾駅前のミスタードーナツに寄って、埒もないあれやこれやを妄想していたのに。 一つ分かったのは、本書を隅々まで熟読しても「いかなる女性も手紙1本で籠絡できる技術」などは身につかない、ということなのでしょう。 草々 文系ヘタレ男子くま 籠絡ご教示お願い奉る皆さまへ
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森見登美彦は前に読んだペンギン・ハイウェイでも少年が大人女子に恋をしておっぱいおっぱいと言っていた気がする。 守田の恋が成就するかはわからないけれど、セルフ文通修行を通して深まったいろんな関係が、伊吹さんへのお手紙につながっているのはいいなと思った。
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主人公・守田一郎が京都から能登の研究所に飛ばされ、そこから色んな人に手紙を送る話。 送る人によって内容も様々で、男友達の恋愛相談に乗り猥雑な話をしたり、強い女性の先輩(魔王?)と一連の攻防を繰り広げたり、著者本人とダメ出しや恋文の相談をしたりと手紙を読むのが面白い。 これだけ色んな人に文通をしても、肝心の自分の想い人への恋文は失敗続き… その気持ち、よく分かります。 男友達には、偉そうに高説を述べるが自分のこととなると勇気が出ず、言葉や知識を弄するも上手くいかない。恋って、片思いって難しいなと思った。 最後には、想い人への恋文を認めることができたようで、その後のふたりにサチアレ
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大学生の守田一郎が友人、先輩、教え子、妹、想い人にあてた書簡集。相手によって口調は違えど、揺るぎない守田の偏屈ぶり、憎めない愛らしさがアイデンティティとして感じられて面白かった。 他人が他人にあてる手紙を読むことは滅多にないので何か後ろめたいこそばゆい気持ちも感じつつ、手紙の独...
大学生の守田一郎が友人、先輩、教え子、妹、想い人にあてた書簡集。相手によって口調は違えど、揺るぎない守田の偏屈ぶり、憎めない愛らしさがアイデンティティとして感じられて面白かった。 他人が他人にあてる手紙を読むことは滅多にないので何か後ろめたいこそばゆい気持ちも感じつつ、手紙の独特の行間や書き手の思考の過程が明らかにされている独特なコミュニケーションスタイルなと改めて感じた。 個人的には、第九話の伊吹さん宛ての失敗書簡集は守田の愛らしさが爆発していて最高だった。あとがきを読み、図らずも守田一郎と森見登美彦の人物像が重なり合ってしまった。
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高松美咲さんが全面帯がついたものを購入。キャラクラーのイラスト、頭の中で浮かべながら読めたのがよかった。 ずっと何の話してるんだ…でも、そこが面白い。 理屈ぽくて、くだらなくて、憎めない。はちゃめちゃ感が楽しくて明るい気持ちになる本。 地名がたくさん出てきて、能登が身近に感じられ...
高松美咲さんが全面帯がついたものを購入。キャラクラーのイラスト、頭の中で浮かべながら読めたのがよかった。 ずっと何の話してるんだ…でも、そこが面白い。 理屈ぽくて、くだらなくて、憎めない。はちゃめちゃ感が楽しくて明るい気持ちになる本。 地名がたくさん出てきて、能登が身近に感じられた。
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15年以上前の完全書簡体小説。 時代背景に違和感の不安は、すぐに取り除けた、というか忘れたぐらいどっぷり森さんワールドへ没入。 大学〜院生の時期を今しかできないことを、たっぷり時間をかけて楽しんでいる主人公守田一郎。なんて贅沢な。羨ましいぐらい。 人生の在り方に迷い、人の考えや行...
15年以上前の完全書簡体小説。 時代背景に違和感の不安は、すぐに取り除けた、というか忘れたぐらいどっぷり森さんワールドへ没入。 大学〜院生の時期を今しかできないことを、たっぷり時間をかけて楽しんでいる主人公守田一郎。なんて贅沢な。羨ましいぐらい。 人生の在り方に迷い、人の考えや行動に惑わされ、でも前向きな気持ちは本来持ち合わせているから今の自分しかできないことはなんだ?と考えた結果の文通。 嘘と本音を交えながら自分から親しい人達にどんどん書いて送る。すると、どんどん返ってくる、返ってくる前に書いて送る、相手もそうする‥ヤギさん状態である。 手紙を書くことは、頭の中を整理し理論立てて表現しなければならないし、何より受け手の気持ちを考慮しなければならない、とても難しいこと。 主人公は一番手紙を出したかった相手、想い人にやっと8ヶ月をかけてお誘いの大長編の手紙を送る(ここまでしても好きという気持ちは具体的に表現していない)で物語は終わる。「恋文の技術」のスキルアップの過程を往復書簡集として見れるのである。面白いしかでてこない。 香ばしい気持ちを真剣に表現し、ジタバタする様は他人のことであれば面白い。 もがいていた自分を思い出しながら是非読んでみてください。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2025年末に「夜は短し歩けよ乙女」を読了してから、そのまま読み進めていた1冊。書簡体小説自体が初めてで、どのように物語を描き出すのだろうか気になっていたら、基本的に送り主は主人公の守田一郎一人ときた。ふむ、と腰を据えて読み進めていくと、なるほど面白い。近況報告として、一郎自身がどういう状況なのかも描かれているし、手紙のやり取りが前提だから、文通相手がどんな事を手紙に書いていたのかも汲み取れる。そして、文通の相手が変わると同じ出来事が違う視点から描かれる。一郎の、友人・研究室の先輩・教え子・同研究室出身の作家(森見登美彦さん自身!)に対する態度の違いも面白い。そして、実はそれら文通相手や、彼らと縁深い人たちがすべて繋がっていることが見えてくると、また文を読む楽しさがさらに深まっていく。全体的に2部構成になっており、ある程度時系列の近いやり取りがまとまっているのも、構成として読みやすかった。 失敗書簡集の章から、少しずつ話は変わってくる。本当に書きたい相手への恋文に、ものすごく迷走している様が面白い。そして、大文字山への招待の章で、急に一郎の周りの人達同士の書簡が出てくる。おや…?と思っていると、章の最後、そして大本命の伊藤夏子さんへの手紙で、真相が明らかになる。一郎が文通を通して磨いた技術、そして会得した「恋文の技術」とは、なんだったのか。それがぎゅっとつまった最終章だったように思う。 15周年記念の特典冊子付きを購入したので、そちらも読みましたが、なんと一郎の手紙内によく出てくる、学者コヒブミー氏は(作品内に)実現していた!私は全然、一郎のホラである可能性もあると思っていた…そして、その演説はとても興味深い内容でした。これは物語の世界の話に留まらず、人付き合いの在り方や連絡・コミュニケーションのあり方が刻々と変わる現代で、どうして手紙を書くのか?という、哲学的な問いに対するひとつの答えであるように思う。丁度、自分もファンレターを書こうとしていたので、今この作品を読めて良かった。程々に、一郎の技術と教訓を活かさせてもらおう。
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手紙、文通!今時それか? でも、おもしろい。さすが森見氏(本人も登場)、個性的な登場人物たちも、うまくかみ合っている。楽しく拝読しました。
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捉えどころの無い本。毒にも薬にもならないような。 この作家さんのファンなら、他の作品との関連性が見え隠れしていて面白いかもしれないけれど。 いくら考えてもお勧めできそうなタイプの人の想像がつかない。
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