血腐れ の商品レビュー
ホラー短編集。どの話も家族にまつわる怖い話。「声失せ」が一番良かった。どんでん返しもあってミステリー要素もある作品。ラストで全て納得できる。おもしろかった。
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ホラーかミステリーの境界線が曖昧な作品(良い意味で) 全編6つの短編小説です、短編なので一つ一つサクっと読めるので良かったです! 長編だとこの嫌な感じがずっと続いたら心が持たない(笑) 個人的にはミステリー要素が強い『声失せ』がオススメ!
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2019年に刊行された『夫の骨』を読んで以来、一気にファンになり、追い続けている矢樹純さん。 「魂疫」「血腐れ」「骨煤」 「爪穢し」「声失せ」「影祓え」 六話収録の短編集。 不吉なタイトルから想像していた通り、ミステリーにホラー要素が盛り込まれ、どの物語も背筋がヒヤッとした。...
2019年に刊行された『夫の骨』を読んで以来、一気にファンになり、追い続けている矢樹純さん。 「魂疫」「血腐れ」「骨煤」 「爪穢し」「声失せ」「影祓え」 六話収録の短編集。 不吉なタイトルから想像していた通り、ミステリーにホラー要素が盛り込まれ、どの物語も背筋がヒヤッとした。 読み進めるうちに、得体の知れないものがどんどん自分の身体に絡みつき、侵食されるような恐怖を覚える。 矢樹さんお得意の二転三転やどんでん返しも健在でラスト一瞬まで翻弄された。 矢樹沼にハマったらもう抜け出す事は不可能。 短編の名手の肩書きに偽りなし。
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夫婦、親子、兄弟、親戚…関係が近ければ近いほど、抱く感情も濃くなり複雑になる。そんな血縁から生まれる闇はもう魑魅魍魎の巣窟で、いつ誰が陥ってもおかしくない気にさせられる短編ホラー。 「骨煤」の親の介護を巡る兄弟間のやり取り、主人公のある意味自然にまかせた最後のブラックな感情はリアルすぎてゾッ。 イチオシは雪深い村の寺の忌まわしい伝承とミステリーの融合、予想外の結末が秀逸な「声失せ」。 「影祓え」の母子に降りかかる理不尽な災厄以上に怖く腹立たしいのは、肝心なことを言わず肝心な時に役に立たない父親の存在だな。
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怖かったぁ。 ホラーサスペンスミステリの短編集。 じっとりとした怖さが「家族」という縁が絡むことでいやましていく。 「ぎゃーっ!」と叫ぶ怖さじゃなく、「ひっっ!」と息をのむ怖さ。 不穏さ全開で、身近にありそなサスペンスみが癖になりそう。
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よくできたホラーミステリ。ちゃんと怖くて、ちゃんとストーリーが筋道だっている。 最近、設定重視で実験的な小説を読むことが多かったのもあって「この人小説が上手い…!」となりました。
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初めての作家だし、評価高いし。 で思いっきり期待したのがよくなかっかな?普通には面白い。憑き物系の話はよく見ますね。やはり、人を呪わば穴二つ。 よほどの怨と覚悟がないとね。 理系のライターと鐘の話はよかったな。
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家族の関係性や形とホラー×ミステリ。じわじわと不穏な影を落としてくる。悪意が呪いのようにかすめ取ってくる。どれも面白かった。短編集。
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杉江松恋さんの帯に誘われて 初めての矢樹純さん。 ホラーもイヤミスも嫌いではないのに 矢樹さんを知らなかった自分を恥じた。読み終えたあとの ざわざわ感が独特すぎる。じわじわくる不穏さが クセになる。杉江さんの解説 わかってからのほうが怖い。わからないから怖いのに わかってか...
杉江松恋さんの帯に誘われて 初めての矢樹純さん。 ホラーもイヤミスも嫌いではないのに 矢樹さんを知らなかった自分を恥じた。読み終えたあとの ざわざわ感が独特すぎる。じわじわくる不穏さが クセになる。杉江さんの解説 わかってからのほうが怖い。わからないから怖いのに わかってからのほうが怖い、まさにその通り。「骨煤」と「爪穢し」が 怖かったです(!)
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この作者のストーリー展開は大好きで、今作も期待通り。人の嫌な部分がベースで、そこに乗っけるいろいろなホラー。そんじょそこらのホラーよりよほど怖いのは、状況や怪異の描き方が上手いからだろうか。ひっくり返すにしては少し後出し部分が気になるが、落とし所がすごくぬるっとしてて気持ち悪いし...
この作者のストーリー展開は大好きで、今作も期待通り。人の嫌な部分がベースで、そこに乗っけるいろいろなホラー。そんじょそこらのホラーよりよほど怖いのは、状況や怪異の描き方が上手いからだろうか。ひっくり返すにしては少し後出し部分が気になるが、落とし所がすごくぬるっとしてて気持ち悪いし、そこぼかさんでくれ!な部分もあるが、全て含めて楽しいのでもっとやってくれと思う次第。
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