チンギス紀(一) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「言葉はあてどのないものだ。」 その言葉通りとテムジンに感じる。 そして言葉を書物を読み覚え知り、あてどのないそれを、確固としたものとして自らの体内に心のうちに,力としてしまっていくようだ。久しぶりに家族を前にして語る言葉はないのだ。 テムジンのほかにも魅力的な登場人物たち、大人子どもも、魅力的な彼らは変わりゆく、揺れ動く、固まりまた揺れる、その様子が面白い。 それにしても全17巻なのか。
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チンギス紀、書店で見て読みたいと思った。北方先生の長編は三国志以来だ。 話はテムジンの旅からスタート。うん、面白い、第2巻からの展開が楽しみ。 と思ったら、月一刊行の全17巻とな。長い付き合いになりそうです
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モンゴル帝国を築き上げた漢の生涯を圧倒的なスケール感で描く、ハードボイルドな大河小説の序章。 全17巻で毎月1巻ずつ刊行ということで、挑戦。 自身にとっても初の北方謙三作品でしたが、今作は、少々乱暴に言ってしまえば、若い主人公が故郷を出て故郷へ戻るまでの話であるものの、たくさん...
モンゴル帝国を築き上げた漢の生涯を圧倒的なスケール感で描く、ハードボイルドな大河小説の序章。 全17巻で毎月1巻ずつ刊行ということで、挑戦。 自身にとっても初の北方謙三作品でしたが、今作は、少々乱暴に言ってしまえば、若い主人公が故郷を出て故郷へ戻るまでの話であるものの、たくさんの登場人物それぞれの意思や世界観に圧倒され、その深みに早くもハマりそうな予感がします。 やたらと出てくる石酪や馬乳酒、馬の扱いなど、 生々しい生が描かれていたのも、印象的でした。 数多の登場人物も、読み終える頃には自然と覚えられました。 他にも読みたい本がたくさんありますが、先が気になるので、時間作って続きも読もうと思います。
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壮大な物語の序章として相応しい内容だった。とにかくスケールが大きい。これからテムジン(チンギスハン)はどのようにモンゴルを統一していくのだろうかという思いを巡らせずにはいられなかった。 モンゴル独特の人物名や登場人物の多さ、争っているモンゴル部族も多いので始めは戸惑うが、意外とす...
壮大な物語の序章として相応しい内容だった。とにかくスケールが大きい。これからテムジン(チンギスハン)はどのようにモンゴルを統一していくのだろうかという思いを巡らせずにはいられなかった。 モンゴル独特の人物名や登場人物の多さ、争っているモンゴル部族も多いので始めは戸惑うが、意外とすぐに慣れたので気にならなかった。 また、細かく章が分かれていて、様々な人物の視点から物語が書かれている構成になっている。そのため、それぞれの立場での考えや思惑などを知ることが出来るので飽きずに読み進められた。 全巻飽きずに読了出来るのか、という不安はあるものの壮大な物語の第1巻としては期待値が上がる素晴らしい内容であった。
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6年待った。 長かった。その間に北方謙三著書レビューは書けないでいた。それでも、著者登録数は51冊でベストワンを保っていた。ただ、マイ本棚には何かが足りない、とずっと感じていた。今年、ベストワンの座を宮部みゆきに譲った。それも多分一瞬だ。これからは、約1年半、毎月文庫本が発刊され...
6年待った。 長かった。その間に北方謙三著書レビューは書けないでいた。それでも、著者登録数は51冊でベストワンを保っていた。ただ、マイ本棚には何かが足りない、とずっと感じていた。今年、ベストワンの座を宮部みゆきに譲った。それも多分一瞬だ。これからは、約1年半、毎月文庫本が発刊される。また北方謙三レビューが、マイ本棚を賑わすことになる。 「なあ、ボォルチュ。俺は、自分が死ぬだろうと思っていたが、まだ生きている。天が生きよと言っているのだ。人は、死ぬ時は死ぬ。天が死ねというからだ。天の声は、聞こえはしないが、躰が感じる。いま、俺はなにも感じていない。だから、心配するな」 「テムジン様」 「俺がまだ生きて、やるべきことをやれ、と天が決めたら、俺はなにがあろうとも死なん。自分の生き死について、俺はそれ以上考えるのはやめた」(125p) 後に世界史上で第二位の国土を誇る大帝国、その礎を築く皇帝になるテムジンは、このときまだ14歳。北方に幾つもある部族の1つであるモンゴル族の1つの氏の長子である彼は、他の氏族から生命を狙われている立場である。しかし彼はひとつも恐れてはいない。ひとりからでも起つ。漢(おとこ)はこうでなければならない。 「水滸伝シリーズ」が終わり、金国と南宋と梁山泊の戦いが終結して20年後(おそらく1175年)の、アジア大陸地図が冒頭に掲げられている。金、西夏、西陵は周辺に押しやられ、南宋は姿さえ見せない。この地図がどう変わって行くのか、静観していきたい。
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石酪が美味しそうだったけど、北方謙三の創作だったのか。 男っぽい話。強く凛々しい男に付き従いたくなる。テムジンが14歳なのがおかしい。すでに英雄すぎる。40歳でもまだ若い。 大きな戦いや、謀略はまだない。登場人物が悩み、生活する佇まいが格好良い。
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待望の文庫化に我慢がきかず…大水滸伝シリーズもまだ道半ばなのに、別シリーズに手を出してしまった。北方さんの歴史小説だからというのもあるが、チンギス・カンについてよく知っているようで実はほとんど何も知らないことに今更ながら気付き、知的興味をそそられたからでもある。大草原を舞台とし、...
待望の文庫化に我慢がきかず…大水滸伝シリーズもまだ道半ばなのに、別シリーズに手を出してしまった。北方さんの歴史小説だからというのもあるが、チンギス・カンについてよく知っているようで実はほとんど何も知らないことに今更ながら気付き、知的興味をそそられたからでもある。大草原を舞台とし、冒頭からのさすらい感がたまらない、テムジンの一代記かつモンゴル統一をめぐる群像劇。先は長いが、月一の楽しみが増えた。
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1巻目なのでまずはテムジンやその周りの紹介からという感じだけど、既に面白い。 すべてがテムジンに影響されていく。自分の領地にもどってきたテムジンがどうなっていくのか次も楽しみ。
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全然興味はなかったけど、北方さんのはやっぱり面白い。 名前と関係が頭に入ってこないけど、続きは読みたい。長いみたいだけど…
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