ガールズ・ルール の商品レビュー
主人公の近くにいる人たち(親や恋人)が主人公に理解があるのと、性被害とは別にちゃんと恋愛を楽しんでるのがよかった。 日本だと細かい事情は違うのだろうけど、強い立場の人の言うことを周りが支持したり、正しいことを言っている方が不当な扱いを受けたりする構図は変わらないと思った。 同...
主人公の近くにいる人たち(親や恋人)が主人公に理解があるのと、性被害とは別にちゃんと恋愛を楽しんでるのがよかった。 日本だと細かい事情は違うのだろうけど、強い立場の人の言うことを周りが支持したり、正しいことを言っている方が不当な扱いを受けたりする構図は変わらないと思った。 同じ訳者の『かわいい子ランキング』と合わせておすすめ(こちらは中学生の話)。
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マリンは17歳の高校生。幼馴染のクレアと一緒に新聞部で編集をしている。おばあちゃんと同じブラウン大学を目指していて大学受験を控えた毎日はそれなりに大変だけど、学校のスターであるラクロス部に彼氏もいてまあまあ充実した日々を送っている。お気に入りは英文学の授業のベケット先生。新聞部の...
マリンは17歳の高校生。幼馴染のクレアと一緒に新聞部で編集をしている。おばあちゃんと同じブラウン大学を目指していて大学受験を控えた毎日はそれなりに大変だけど、学校のスターであるラクロス部に彼氏もいてまあまあ充実した日々を送っている。お気に入りは英文学の授業のベケット先生。新聞部の顧問でもある。イケメンだし気さくだし、マリンのことを他の生徒よりも気に入ってくれているっぽくてそこもまたいい。ある日、学校帰りに先生の家へ本を借りに寄ると、先生は部屋に上がっていけと言って……。予期せぬ事件をきっかけに、マリンは女子にだけ当てはまる数多くの理不尽なルールに気が付き、それを新聞に書いたことで学校で浮いてしまう。何が正解か分からない中で、自分が正しいと信じた道を貫こうとするマリンの姿と、学校における教師によるグルーミング被害を描いた青春フィクション。 汚い言葉だけれど、ベケット先生が本当にクソ。あり得ないくらいにクソ。でも、「あり得ない」じゃないな、と感じさせる。むしろ、被害者側が叩かれる状況は日本では「あるある」なのではなかろうか。ベックス(ベケット先生)によるグルーミングは、序盤から読んでいて背筋がざわざわするほど気持ち悪い。引くべき線を引かず、積極的に乗り越えてくる大人の危険から、高校生が身を守るのは難しいだろうと感じた。いくら運転ができようがお酒が合法になろうが、まだ高校生は子どもなのだ。マリンは学校に居ることが針の筵のようになってしまったけれど、その中でのブッククラブの存在や両親の確固たる愛情は読んでいて救いだった。帯にあるように、最後は快哉を叫びたくなる読後感だ。事件からガールズ・ルールを導き出す部分が少し飛躍している気がして、もう少し丁寧に描いて欲しかったと思った。
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ヤングアダルト小説だからこんなもんかなとも思うけど、展開は序盤で最後まで分かってしまうし、グレイがあまりにも都合の良い王子様すぎるなぁ。こんなフェミニストイケメン王子がいますかって。
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