編集を愛して の商品レビュー
わたしのだいじな成分、ちくま文庫&学芸文庫、ちくま文学の森、今はなき月刊誌「頓知」、そしてちくまプリマー新書の生みの親、松田哲夫さんのエッセイ集。 東京新聞(中日新聞)に連載された「アンソロジーは花盛り」、「本の雑誌」に連載された「装丁でたとこ評論」「装丁大福帳」などがまとまり(...
わたしのだいじな成分、ちくま文庫&学芸文庫、ちくま文学の森、今はなき月刊誌「頓知」、そしてちくまプリマー新書の生みの親、松田哲夫さんのエッセイ集。 東京新聞(中日新聞)に連載された「アンソロジーは花盛り」、「本の雑誌」に連載された「装丁でたとこ評論」「装丁大福帳」などがまとまり(←どれも未読だったのでありがたい)、その他あちこちの雑誌やメディアに載った記事や既刊本の一部を集めて、編集に明け暮れした半生をふりかえっている。 文学・哲学の森の編者たちをはじめともに本をつくった作家や漫画家らも次々に世を去り、ご自身も難病を得て(気になっていた近況についても書いてくださっている)思うにまかせぬ日々のようだが、巻末のことばは力強い。(とはいえ、我が母と同年輩か⋯くれぐれもご無理のないように⋯)
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