あの日、小林書店で。 の商品レビュー
下町の本屋の物語。実際に閉店していく話。コロナ禍で色んな店が閉店した。最後には息子や娘の今までの感謝の気持ち。ほんとにこの本と出会って良かった。感動しました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
出版業界を舞台にしたノンフィクションのベル。 『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』を改題改稿したもの。 70年間町の本屋として尼崎で愛され続けた小さな書店が今年閉店した。 大型のナショナルチェーンでも閉店が相次ぐ昨今。町の本屋の閉店なんて珍しくもないことかもしれないけれどひとつひとつの店に歴史があり、そこでつながった縁があるわけで。この一冊を読みながら別の本屋の物語を思い浮かべる人も多いだろう。 なぜ本屋が閉店し続けるのか。本屋だけが減り続けているのだとしたら、それはなぜなのか。 表紙の絵はとても明るい。開店祝いのような笑顔がみえる。けれどそこには多くの悔しさも悲しみもあるはず。 でもこの本がある限り、小林書店の物語は語り継がれていくだろう。 働く、ということの意味、意義、そして姿勢。仕事をしていく上で大切なことは全てここにあるのだから。
Posted by
最後までスラスラと読む事ができた。 印象に残ったところがあり、 不思議なことに、仕事の、会社の、まわりの人たちのええところ探しを日課にすると、急に景色が変わった。 なんでもそうだけど、いいところ、ブラス面を みるようにすると、今まで自分が見ていた景色が ガラッと変わるというのは、...
最後までスラスラと読む事ができた。 印象に残ったところがあり、 不思議なことに、仕事の、会社の、まわりの人たちのええところ探しを日課にすると、急に景色が変わった。 なんでもそうだけど、いいところ、ブラス面を みるようにすると、今まで自分が見ていた景色が ガラッと変わるというのは、とても興味深かった。
Posted by
『自分を卑下するような言葉を使ってたら、ほんとうに薄っぺらくなるよ』 本屋さんで傘を売ったり、人気の本を入荷するには どうしたらいいのか模索したり、みんなの小場所(コバショ)を変えないために、変化を続けていく姿がすごい。 由美子さんの行動力と昌弘さんのどんなことも当たり前と思わ...
『自分を卑下するような言葉を使ってたら、ほんとうに薄っぺらくなるよ』 本屋さんで傘を売ったり、人気の本を入荷するには どうしたらいいのか模索したり、みんなの小場所(コバショ)を変えないために、変化を続けていく姿がすごい。 由美子さんの行動力と昌弘さんのどんなことも当たり前と思わずに感謝の気持ちを持つという2人のお人柄がお客さんにも伝わって、みんなに愛される書店になっていったのだなぁ、、 「若者の読書離れ」や「紙の本は不要」など色々なことを言われる世の中で本屋さんもどんどんと閉店していってしまって悲しい。大型書店にはないまちの本屋さんの暖かさはこれからもずっと続いてほしい。 少しでもまちの本屋さんが存続できるように、お客さんとしても地域の人としてもつながり続けていきたい。
Posted by
とても読みやすくて、なんだか心が温かく、前向きになれる一冊。 仕事との向き合い方を考えさせられた。 私も、小林書店に行きたくなった。
Posted by
本書は、実在する、いや実在した尼崎市の小さな書店が舞台となっています。小林書店の店主・小林由美子さんが語るエピソードを軸にして、出版取次でまるで自分に自信のない新入社員・大森理香を主人公にした、「実話ベースの書店物語+主人公の成長物語(自己啓発書か‥)」です。 2020年に...
本書は、実在する、いや実在した尼崎市の小さな書店が舞台となっています。小林書店の店主・小林由美子さんが語るエピソードを軸にして、出版取次でまるで自分に自信のない新入社員・大森理香を主人公にした、「実話ベースの書店物語+主人公の成長物語(自己啓発書か‥)」です。 2020年に刊行された単行本の原題は、『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』だったそうで、内容はそのまんまです。 この書店は、今年の5月に惜しまれつつ閉店し、この10月に改題・追補(閉店への経緯、最終日のドラマ)され文庫化されました。 周囲から愛される書店が閉店を余儀なくされる悲しい現実は、今の世の中では氷山の一角かもしれません。ただ、小林さんのエピソードが語り言葉で書かれているせいか、悲壮な印象が感じられないのです。 おそらく、ご本人の関西人(細かな県民性の違いは判りません)特有?の、人懐っこくテンポの良い話や義理人情に厚い等、少々の事ではへこたれずに笑い飛ばす人柄の為せる技なのかもしれません。 主人公・理香を通して出版界の現状も描かれますが、取次として担当した小林書店の物語がやはりメインでしょう。実話ベースだけに、小林由美子さんの圧倒的な人間力が、リアルに伝わってきます。 温かさ、希望も感じましたが、これからの時代に(特に町の小さな)書店はどう生き残っていくか‥、また強く深く考えさせられました。 本書の、いや小林書店のドキュメンタリー映画があるんですね。YouTubeの予告編を拝見し、観てみたくなりました。 由美子さんとの関わりから、新人の理香が次々と企画・イベントを成功させていくのはやや短絡的に思えましたが、本と本屋が好きなので、甘めの☆4
Posted by
読みやすくて、タメになって、面白い本。 コレが私にとっての良作。 つまりこの本は私にとってのお気に入りの一冊となりました。 仕事に悩む新入社員に、『そうそう、わかるわかる』なんて共感しながらも自分の周りにはなかった最高に恵まれた環境にちょっと嫉妬したり。 自分にもそんな人たちが...
読みやすくて、タメになって、面白い本。 コレが私にとっての良作。 つまりこの本は私にとってのお気に入りの一冊となりました。 仕事に悩む新入社員に、『そうそう、わかるわかる』なんて共感しながらも自分の周りにはなかった最高に恵まれた環境にちょっと嫉妬したり。 自分にもそんな人たちがいたらな、なんて思わない人はほとんどいないんじゃなかろうか。 自分にとってのメンターに出会うのは本当に運に恵まれないといけないのかもしれない。 しかし、だからこそ本が、読書があるんだと思う。 私にとってのメンターとなる本と出会えたことに感謝です。
Posted by
ノンフィクション&ノベルの作品 出版取次の大手企業に就職した 新人女性「大森理香」の成長物語 主人公は出版取次企業に就職したにも関わらす 本を読むことが身近ではなかった女性 この女性に気付きや気持ちを渡してくれるのが 「小林書店」であり、店主の由美子さん。 由美子...
ノンフィクション&ノベルの作品 出版取次の大手企業に就職した 新人女性「大森理香」の成長物語 主人公は出版取次企業に就職したにも関わらす 本を読むことが身近ではなかった女性 この女性に気付きや気持ちを渡してくれるのが 「小林書店」であり、店主の由美子さん。 由美子さんが話してくれる長い話は決して成功体験からくる自慢話ではなく、こんなことをして楽しかった。最高の思い出なの、だから話したいの!と 明るい気持ちに彩られている。 惜しまれつつも閉店した実在の町の書店という場所にこんなに素敵な人がいる。それだけで、胸が熱くなった。 周りの人を愛して大切にして、自分も心から楽しんで生きてきたからこそ見えたものが由美子さんにはあったんだろうな。 由美子さんの願い 「どうか、町の書店を育ててくださいね」 町の書店、少なくなってるけどまだまだ頑張ってもらいたいし、私も訪れて応援したい。 そして、いつか由美子さんに私も大好きな本を持って 会いに行きたい。 いやー、こんなに胸熱な作品とは思わなかったので 最高だった。 仕事にきちんと向かい合おうと背すじが伸びる作品なので読者好き以外の方にも是非読んでいただきたいと思った。
Posted by
#読みたい本 本書は、『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』を改題し、書き下ろしを加えて文庫化されたもの。内容的には好きな感じのヒューマンドラマっぽいし、旧作の頃から気になっていたので読みたい #あの日、小林書店で。 #川上徹也 24/10/3出版 https:...
#読みたい本 本書は、『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』を改題し、書き下ろしを加えて文庫化されたもの。内容的には好きな感じのヒューマンドラマっぽいし、旧作の頃から気になっていたので読みたい #あの日、小林書店で。 #川上徹也 24/10/3出版 https://amzn.to/3XPoXRB
Posted by
良かった~。 新入社員の理香にとって、小林書店の由美子さんとの出会いは人生のターニングポイントだと思う。 そして、両親から受け継いだ本屋を夫とともに始めた由美子さん。 その気概、折に触れて立ち止まって考えること、折れない心に行動力、周りを巻き込む力。その明るいお人柄も相まって、...
良かった~。 新入社員の理香にとって、小林書店の由美子さんとの出会いは人生のターニングポイントだと思う。 そして、両親から受け継いだ本屋を夫とともに始めた由美子さん。 その気概、折に触れて立ち止まって考えること、折れない心に行動力、周りを巻き込む力。その明るいお人柄も相まって、由美子さんの人間的魅力にすっかり魅了されてしまいました。 それにパートナーさんもすごく素敵。 人生の宝だと思えるほどの出会い。 ここでは生身の人と人がぶつかって、感情のある言葉、血の通った言葉でお互い何かを受け取ったり渡したりしている。 読みながら何度も胸にじんときた。 小林書店やそこで働く人たちが、皆に愛される存在だというのもすごく伝わってきました。 新入社員だった理香の成長も目を見張るものがありました。 読んで良かった。 出版取次会社の新人・理香の成長と小林書店さんのこれまでの道程に感動しきりでした。
Posted by