一冊で読む日本の現代詩200 の商品レビュー
わたしには、小説を読み続けていると、短歌や詩を読みたくなる時があって、ちょうど、この本が目にとまりました。 昭和20年から昭和64年に活躍した58人の詩人の200篇の詩が掲載されていて、原 民喜の原爆の詩から始まって、まど・みちお、茨木のり子、谷川俊太郎、工藤直子、荒川洋治...
わたしには、小説を読み続けていると、短歌や詩を読みたくなる時があって、ちょうど、この本が目にとまりました。 昭和20年から昭和64年に活躍した58人の詩人の200篇の詩が掲載されていて、原 民喜の原爆の詩から始まって、まど・みちお、茨木のり子、谷川俊太郎、工藤直子、荒川洋治などの詩が載っています。 詩は、書いた人の人生観や人となりが、読む者の感性に直接的・瞬間的に刺さってくるので、散文の思考で固くなった頭が解き放たれる開放感があります。 読了後、巻末に記載されている編集部の注意書きに気付き、少し気になりました。 「※本書で紹介された作品のなかには、今日の観点から見ると差別的な表現が用いられているものが幾つかあります。これらの差別的な表現につきましては、それぞれの作品が成立した時代の社会状況、また各作品の文学的な価値を鑑み、原文そのままといたしました。差別を助長する意図がないことを読者のみなさまにご理解いただけましたら幸いです。」 なるほどね、と思いながらも、価値観の変遷を改めて感じたのでした。
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