スメラミシング の商品レビュー
神や宗教などをテーマにした短編集 2勝4敗だった。 スメラミシング ちょっとした奇跡 この2篇がよかった。
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陰謀論者スメラミシングの「僕」と、その解説者バラモンの「私」の話が交差する。 僕は強迫性障害で、複雑な世界を変えたい。母は気分の浮き沈みが激しい。ホテルで働き、支配人や母の言う内容を「スメラミシング」としてツイッターで発信する 私はその意味不明な内容を解説者として広める。世界には理由が必要。コロナ禍は理由のないウイルスが世界を悪くしている。理由や物語をスメラミシングが作り世界を統合してくれると信じている。 2人はノーマスクデモで出会う。
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・ちょっとした奇跡が特に好きだった。SF的な世界観で織姫と彦星のような話を展開させるという構造が美しい。千二百年後に死ぬことが分かっているのに決められた計画のためだけに生きることに意味があるのか?という問いには現実社会にも通ずる哲学が内包されていると思う。 ・全体を通して、文...
・ちょっとした奇跡が特に好きだった。SF的な世界観で織姫と彦星のような話を展開させるという構造が美しい。千二百年後に死ぬことが分かっているのに決められた計画のためだけに生きることに意味があるのか?という問いには現実社会にも通ずる哲学が内包されていると思う。 ・全体を通して、文体が好きだ。理路整然としていて、書き手と語り手人物との距離感が保たれている文章だと思った。泣きながら書いた文章は駄作であるという話を思い出した。一定の距離感で書かれた文章の美しさが体現されていたと思う。とまで考えたときにふと、理路整然って、りじせいぜんで合ってたっけ?と思って調べたらりろせいぜんだった。りじせいぜんの方が読み方的に綺麗じゃね?という気がしたけどこれからはりろせいぜんと読むように気をつけようと思った。何の話やねん。 ・文体が読みやすいことの理由として、一文の区切りが細かいことが挙げられると思う。句点までが短い。文章のリズムがいい、ということだけでなく情報の出し方が絶妙に調整されているように思える。ギリギリオーバーヒートしないように少しずつ情報を出してくるような、そんな印象。 ・表題作のスメラミシングは、再読したらもっとおもしろい発見がある気がした。スメラミシングの正体であった人物について、解釈できる余地がとても広い物語だったような気がする。 ・宗教や、数学、哲学など学術的的で専門的な地盤がある知的なお話が多かった。難しい話なようでいて、文体が恐ろしく読みやすいから、学がない自分でも難しい話をわかったような気になる楽しさがある。それに知識欲が刺激される。へーそうなんだ的な楽しさがあった。
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難しかった~ 「スメラミシング」 ずっと「すみません」と謝っているのが印象的だった。 高校生の時に、クラスメイトの長田と小海線に乗りに行こうと計画を立てたが、 結局行けず、長田とはその後、疎遠になるのだけれど、あの時、一緒に行けていたら、 また違った関係になっていたのではと、そんなことを何度か考えたという話。 本筋とは関係ないけれど、こういう感じ、感覚が僕はとても好みでついつい繰り返して読んでしまう。 「何度か」という言葉に、「ああ、何度か考えたんやな」などと思ってしまうのだ。 自分の癖なのかもしれないです。 「神についての方程式」 数学的なことはさっぱりわからんが、物語の構造がおもしろかった。 「ちょっとした奇跡」 最後よかった。 あと、川名潤さんの装丁がめちゃかっこいい。
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むずかしかったー。君のクイズから小川哲に入ったもんだから、SFがメインな作家さんなんだよね?神と宗教、科学と宇宙あたりを盛り込んだ短編集かな。哲、頭よすぎるから…半分ぐらいしか理解出来なかったよ。
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結構時間がかかって読んでしまったのですがとても興味深い話だらけでした。 それぞれの話は短いですがどの話も余韻を残す感じで終わっていて 続きが気になる感じでした。 全体的に信仰心的な話がキーとなっていて 目に見えないものをいかに信じるか信じないかみたいな そんなところがテーマにな...
結構時間がかかって読んでしまったのですがとても興味深い話だらけでした。 それぞれの話は短いですがどの話も余韻を残す感じで終わっていて 続きが気になる感じでした。 全体的に信仰心的な話がキーとなっていて 目に見えないものをいかに信じるか信じないかみたいな そんなところがテーマになっているのかなと。 裏に一貫したテーマを感じるにも関わらず表面的には時代も世界観も 語り口も何もかもが違う話で構成されていて著者の幅広さと 頭の良さをヒシヒシと感じました。
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テーマや設定が魅力的で、もっと読んでいたいと思える短編集だった。 SFのロマンも感じられるところもあって良かった。
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初のSF短編集。 難しくて理解できないところもあったが、どの話も面白かった。考えれば考えるほど沼にハマり答えの見えない宗教の話がメインだった。一体何が正解なのか、正解は存在しないのか考えさせられた。
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難しかったというか、どこで楽しめばいいか分からない話が多かった。 『七十人の翻訳者たち』『ちょっとした奇跡』は分かりやすいエンタメがあって楽しめた。 『密林のもがり』『スメラミシング』は途中まで楽しめたけど終わり方がよく分からなかった。 『神についての方程式』『啓蒙の光が、すべて...
難しかったというか、どこで楽しめばいいか分からない話が多かった。 『七十人の翻訳者たち』『ちょっとした奇跡』は分かりやすいエンタメがあって楽しめた。 『密林のもがり』『スメラミシング』は途中まで楽しめたけど終わり方がよく分からなかった。 『神についての方程式』『啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで』は専門的な部分があり、話としても楽しみどころが分からなかった。 オムニバスではあるけど全体を通して宗教や信仰のエッセンスがあって、色んなアプローチをしている点では読み応えがあったとは思う。 あととにかく装画が良い!ものすごくイメージフル。好奇心を掻き立てられるような絵だ。
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6編の短編。 最後の「ちょっとした奇跡」がよかった。構造、舞台設定が巧妙で、お話がロマンティックです。 さてたの5編は信仰とかそのシステムを題材にしていて、その舞台設定が様々です。別に特定の宗教を描くものでなく、信仰の危うさとか矛盾みたいなところにスポットをあてて描いています。 ...
6編の短編。 最後の「ちょっとした奇跡」がよかった。構造、舞台設定が巧妙で、お話がロマンティックです。 さてたの5編は信仰とかそのシステムを題材にしていて、その舞台設定が様々です。別に特定の宗教を描くものでなく、信仰の危うさとか矛盾みたいなところにスポットをあてて描いています。 ウ~ンどうかな、物語のオチが落ちきらず、落ちる過程をその舞台設定の進行を眺めている印象。 読後感として物足りなさが残りました。
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