気の毒ばたらき の商品レビュー
宮部作品はほぼハズレなしと常日頃から思っているが、今回も面白く読んだ。 北一と喜多次のきたきた捕物帖の第三弾。 北一はいい人達に囲まれて生きているなぁとしみじみと思った。 宮部作品はもちろん時代劇も面白いのだが、そろそろ現代物も読みたいと思う。
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第三弾の時代ミステリー作品 きたきたコンビが事件を解決していく所が好きです。また新しい仲間の2匹も出てきたし、続きが待ち遠しい。
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岡っ引き見習いの北一と謎多き相棒・喜多次のきたきたコンビによる捕物帳の第三弾。 現代のオレオレ詐欺にも繋がるような事件や30年も前の未解決事件を新たな2匹!の相棒の力も借りながら追う。 ミステリーとしての面白さに、江戸の風俗や、そこで暮らす人たちの人情が丁寧に描かれ、北一の成長も...
岡っ引き見習いの北一と謎多き相棒・喜多次のきたきたコンビによる捕物帳の第三弾。 現代のオレオレ詐欺にも繋がるような事件や30年も前の未解決事件を新たな2匹!の相棒の力も借りながら追う。 ミステリーとしての面白さに、江戸の風俗や、そこで暮らす人たちの人情が丁寧に描かれ、北一の成長も見られるという、一冊で何通りも楽しめる宮部みゆきの集大成とも言えるシリーズ!
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安定の宮部作品。 宮部さんの時代ものは好きでほぼ読んでいるので時々懐かしい人が出てくるのも嬉しい。 前2作よりちょっと大人になった北一。 その分作風も若い北一が頑張る元気な感じからややダークに寄ってきている様な気がする。 キャラの立った登場人物も新たに出てきて、長いシリーズも...
安定の宮部作品。 宮部さんの時代ものは好きでほぼ読んでいるので時々懐かしい人が出てくるのも嬉しい。 前2作よりちょっと大人になった北一。 その分作風も若い北一が頑張る元気な感じからややダークに寄ってきている様な気がする。 キャラの立った登場人物も新たに出てきて、長いシリーズものになりそうな予感。 世の中の良いこと、辛いことを経験して周りの温かい人たちと共に北一が成長していく一種の教養小説なのかもしれないな。
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江戸深川を舞台に、若き北一と喜多次のきたさん二人が、 人情、怪異、そして事件の謎解きに挑む、新シリーズの三作目。 第一話 気の毒ばたらき・・・千吉親分が構えた文庫屋が火事に。 働き者のあの人が放火?何故?そして彼女は何処へ。 同時に、火事による仮り住まいの場所で盗難が発生...
江戸深川を舞台に、若き北一と喜多次のきたさん二人が、 人情、怪異、そして事件の謎解きに挑む、新シリーズの三作目。 第一話 気の毒ばたらき・・・千吉親分が構えた文庫屋が火事に。 働き者のあの人が放火?何故?そして彼女は何処へ。 同時に、火事による仮り住まいの場所で盗難が発生する。 第二話 化け物屋敷・・・『桜ほうさら』から繋がる28年前の事件。 おでこから聞く歴代親分たちの未解決の無念さ。 解決しない謎は毒。身の毒、気の毒、人生の毒。 果たして17歳になった北一は、真相にたどり着くのか? 時代劇&捕物の新シリーズ第三弾。 千吉親分が亡くなってから1年も経たない中での、火事の顛末。 年末から初夏にかけての、28年前の未解決事件の顛末。 それまでは分からなかった人の心の複雑さや闇が、 北一には見えるようになってきました。そして世間知も。 ただの文庫売りの心の中には岡っ引きっぽい自分が 生まれてしまっている、そんな思考と行動が目立ってきています。 「気の毒ばたらき」では絶望の淵に立たされた者と、 その原因を生み追い詰めてしまった者の、心の有り様。 「化け物屋敷」では、闇。暗闇の恐怖と人の心の闇を知る。 かの下手人も続く不幸に打ちのめされて、神も仏も無いと、 開き直ったうえでの、闇に囚われたような行いを成したのか。 すべては闇の中。でも、北一の行動が季節の進行と共に 徐々に明らかになっていくのが、光であり、救いでした。 そんな北一を育てようとする、大人たちの姿。 差配人の富勘、欅屋敷の用人新兵衛、盲目のおかみさん松葉など。 更に、おでこ、検視の栗山の旦那、今回は沢井の隠居旦那も、 教え、忠告し、諭し、後押ししてくれました。 沢井の若旦那の何だか北一に期待をかけているような感じ。 また、新たな出会いも。 煮売り屋のお仲、しょうもないけど意外と役に立つ忠四郎たち、 政五郎宅のこんぱち、お恵や杢市、そして犬のシロとブチ。 北一への縁が更に繋がってゆきます。特にラストで登場の あの医師。その後北一がお仲の家に案内してくれたらいいな。 喜多次との関係も良好。第一作目からすると、会話も多く なってきてますし、肝心なところでの助けが秀逸です。 第四弾も楽しみ。長崎にいるあの人が帰ってきて欲しいです。
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宮部作品を読んでいて 知った名前が出てくると まるで旧知の友人に久し振りに会ったような嬉しい気持ちになる。 そんな意味でもこの きたきたシリーズは私にとって贈り物みたいな作品だ。 今回 物語後半「桜ほうさら」の村田屋治兵衛さんの妻の事件に北一たちが挑む。 28年も前の事件だ。当時...
宮部作品を読んでいて 知った名前が出てくると まるで旧知の友人に久し振りに会ったような嬉しい気持ちになる。 そんな意味でもこの きたきたシリーズは私にとって贈り物みたいな作品だ。 今回 物語後半「桜ほうさら」の村田屋治兵衛さんの妻の事件に北一たちが挑む。 28年も前の事件だ。当時 下手人をあげることが叶わなかった先達たちの力も借りもちろん おでこさん の力も欠かせない。 この事件に関わることで北一は心身共に一歩成長した。でもその分とても苦しんだ。 まだまだ始まったばかり。きっと一歩一歩ちゃんと考えながらゆっくり進んでいってくれるんじゃないかと思う。 ラスト やりきれない気持ちのまま終わるのか と思ったが 前半の話からの 新しい出会いに救われた。この出会いがまたこの先つながっていくのかなと考えるのもまた楽しい。
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読み終わりました。 後何冊読めるでしょう。 おでこさんが貰った金平糖のように大事に少しでも長く、でもつい食べ始めるとあっという間に無くなってしまう。 もう少し長く楽しみもうと思っても楽しくてすぐ。 もう次が楽しみです。
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千吉親分の文庫屋から火が出た。下手人は台所女中の お染だというが…。岡っ引き見習いの北一と相棒・ 喜多次のコンビによる謎解き×怪異×人情の 捕物帖シリーズ第3弾。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
文句なしに面白かった。 大事に読みたかったのに一気に読んでしまった。 北さん、成長したなぁ。 読んでいて微笑ましい。富勘長屋の人々もみんないい人で、嫌な人はおたまくらい。 こんな人いる?ってくらい嫌な女房なおたまが、お染の事件の犯人では。 もちろんそんなつもりはなかったし、お染の病気がなかったらこんなことにはならなかったんだろうけど。悲しい結末の中に少しだけ明るい光があった「気の毒ばたらき」。 二作目の「化け物屋敷」はちょっと百物語のよう。 絶妙に怖い。人って恐ろしい。 北さんが人が変わって見えてしまうほどになるのは仕方ないこと。 でもラストにさきの光がでできて、良かった。 シロとブチが可愛すぎる。 そしておでこの登場も嬉しいかぎり。
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