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惑星 の商品レビュー

4.3

12件のお客様レビュー

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2024/12/12

ドヤ街で日雇いで生活するムラさん。 「ジブン」は宇宙人でいつか迎えが来て帰ると信ている。 幼いまま大人になってしまったみたいで「ジブン」 知〇障害なんだろうなと。 人に騙されお金を貸しても返してもらえると信じていたりと人を疑う事を知らない。 ある日出会った「カン」さん。 成り...

ドヤ街で日雇いで生活するムラさん。 「ジブン」は宇宙人でいつか迎えが来て帰ると信ている。 幼いまま大人になってしまったみたいで「ジブン」 知〇障害なんだろうなと。 人に騙されお金を貸しても返してもらえると信じていたりと人を疑う事を知らない。 ある日出会った「カン」さん。 成り行きでカンさんの家にお世話になる事になった「ジブン」 そこでの生活がとても居心地よく辛い時もカンさんに癒されてこのままでいられたら良いのにと思っていたけれど、カンさんの居ない時に空腹たねかえてした行動がカンさんからのまかさの「拒絶」にあい読んでいてもどかしく苦しかった。 思った事を口に出して何故言わないの?と何度も思いましたが言えないのが「ジブン」なのであってとにかく悲しかった。 そしてラストの「いいなぁ」 先生の作品だとしみじみ感じました。

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2024/11/28

父や母のいる宇宙の星に帰りたい 日雇いなどで暮らしながらも、星からの迎えを待つムラ 芸術家を志すカンとの出会い カンとムラと一緒に生活していく中で、微かな絆が生まれていくが、ある出来事がキッカケで、穏やかだった歯車が狂ってしまう。 ムラは父親の注意を忘れ、東北の現場(原発?)...

父や母のいる宇宙の星に帰りたい 日雇いなどで暮らしながらも、星からの迎えを待つムラ 芸術家を志すカンとの出会い カンとムラと一緒に生活していく中で、微かな絆が生まれていくが、ある出来事がキッカケで、穏やかだった歯車が狂ってしまう。 ムラは父親の注意を忘れ、東北の現場(原発?)に向かう車に乗ってしまう。きっと「ここは辛いなぁ」と言いながらも、カンさんにお金を返そうと働き、いつかまた、カンさんに会いたいと願い続けるのだろう。 カンさんは、自分の言動でムラがいなくなってしまったと自分を責めるのではないだろうか。 誰が悪いわけではないが、なんとも切ない、やりきれなさを感じる。

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2024/11/18

一人称口語体で初めて触れる感覚の小説。 言い方が悪いかもしれないが知的障害者の世界ってこんな感じなのかな。

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2024/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ドヤ街でなんとか生きているムラさん。 自分は宇宙人で、お父さんお母さんは先にその星に帰ってて、いつか自分にも迎えがくると信じている。 底辺の生活の中でも、いつか来る両親からの迎えだけを希望にして生きているムラさんが、アーティストの卵のカンさんに出会うお話。 きっついわー。 ムラさん、幸せになってくれーって思いながら読んでたんだけど、超バッドエンディングで、こっちがウツになりそう、、、 きっと世界中でこういう事あるし、こういう人いるし、って頭ではわかってるんだけど、オブラートに全く包むことなく、ストレートに見せ付けられるのはキツイ。 世界に溢れてる理不尽や苦しみや悲しみに対して、なにもできない自分を嫌でも自覚してしまって苦しくなる。

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2024/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これからムラはどうなるんだろう、最後契約したところからなんらかの理由で出てカンさんと幸せに暮らしてほしいな、

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2024/10/26

ジブンは、宇宙人だと思っているムラ。 彼はホームレス生活や日雇い労働をして暮らしている。 生きづらさを感じているだろうが、それを表現できずに淡々と暮らしている。 母が出て行った記憶もあり、父と一緒に働いた記憶もあるのだが、それがいつだったのかは定かではない。 ただ、早く父や母のい...

ジブンは、宇宙人だと思っているムラ。 彼はホームレス生活や日雇い労働をして暮らしている。 生きづらさを感じているだろうが、それを表現できずに淡々と暮らしている。 母が出て行った記憶もあり、父と一緒に働いた記憶もあるのだが、それがいつだったのかは定かではない。 ただ、早く父や母のいる宇宙の星に帰りたいらしい。 ある日、解体現場で遺体が発見され、それが父だと判明するのだが、ジブンの星にいると思っているムラは信じない。 足を挫いた雨の日に芸術家の青年に助けられ、前に会ったことのある坊主のお兄ちゃんだと思い出す。 そのままそこで泊まることになり…。 一人称で語るムラに精神障害があることや生きづらさはジブンが宇宙人だからだと思っていることに周りは気づいているのか、見えない明日にどうやっていくのか… 気になって仕方なかった。 ページを捲る手が止まらず、ムラから目が離せなくなる。 特に目を引くようなことや驚きもないはずなのにムラが最後まで気になった。

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2024/10/12

主人公ムラ 彼が自分で見ることのできた社会 理解できた物事 を一人称で描く 彼は貧困の中に育ち、母親からのネグレクト 人物像としては、それだけでなく先天的な精神的障害をも持たせているかと思う 母親が失踪した後 父親は、ムラに土工の仕事を教え その社会の中で生きていく約束事を伝...

主人公ムラ 彼が自分で見ることのできた社会 理解できた物事 を一人称で描く 彼は貧困の中に育ち、母親からのネグレクト 人物像としては、それだけでなく先天的な精神的障害をも持たせているかと思う 母親が失踪した後 父親は、ムラに土工の仕事を教え その社会の中で生きていく約束事を伝える 父親が不在となっても それに忠実に生きようとする 母親から自分達が宇宙人だと教えられ いつか自分の星に帰ることが彼の希望 生きにくさを異星人であるからと納得して 達観とは違う 彼は真理がわからない 俯瞰とも違う 彼の視野は狭い 彼の善悪の基準は父親の教え それに無いものは、理解を放棄する この社会は彼にとって別の惑星 生きづらさを越して一人では生きられないほど そんな彼に芸術家の卵の青年が手を差し伸べる 優しさなのか 寂しさなのか 変人なのか 青年は理解できないムラの生活を支えてきたが ラストのムラの認識を超えた事柄に 「マジで 今、ちょっと無理なんで」 と、距離を置き冷静になる時間を求める 貧困と暴力と孤独と不認識 それゆえに純真でもあるのだけど そう、私も同じ気持ちだった この小説は無理かなと サイン会の特別記念プレゼントは 作ムラの小冊子 10ページに満たない 13行の この小説の後のムラの言葉 そこから ストーリーには続きがあるはず 青年に再び会える為のムラの変化 その後に期待しております

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2024/10/09

Amazonの紹介より 貧困、暴力、搾取、死。 自らを「宇宙人」と呼ぶ男の人生は、はたして“絶望”なのか――。 木原音瀬が挑む新境地。 漫画家・平庫ワカ氏によるカバーイラストにも注目! 「ジブンは地球の人間じゃない。早く宇宙の星に帰りたい。」 自称「宇宙人」の男・ムラは、ドヤ街で...

Amazonの紹介より 貧困、暴力、搾取、死。 自らを「宇宙人」と呼ぶ男の人生は、はたして“絶望”なのか――。 木原音瀬が挑む新境地。 漫画家・平庫ワカ氏によるカバーイラストにも注目! 「ジブンは地球の人間じゃない。早く宇宙の星に帰りたい。」 自称「宇宙人」の男・ムラは、ドヤ街でホームレス生活を送っていた。空腹に耐え、過酷な日雇い労働をし、ある時には金をだまし取られながらも淡々と日々を過ごすなかで、ひとりの芸術家の青年に出会う。そんなある日、「星」にいるはずの父親の遺体が解体現場から発見される――。 日常生活に支障をきたしながらも、純粋に生きているムラ。段々と色んな現実を知っていくのですが、まぁ胸が痛かったです。 木原さんはBL作家という一面もあるため、そういった要素も含まれていました。 自慰や強姦といった同性とのシーンがありますので、読む際はご注意を。 ムラは直接的にこういった障害ですという提示ではしていないのですが、発達障害と思うような行動や思想が描写されています。年齢は42歳。日雇い先の寮にいながら、解体業といった日雇いバイトで日々過ごしています。 両親はどこか遠い所へ行ったため、一人ではあるものの、なんとか周りの助けもあって、食い繋がっています。 ただ、良い大人がいるわけではなく、悪い大人達ばかりがムラに群がっていきます。 無知がゆえに、他人にお金を貸したり、知らない世界を体験させたりと、まぁ輩たちには胸糞悪かったです。 そんな体験をしつつも、ムラの純粋さや平常心は、なかなかの切なさがこみ上げてきました。 自分は宇宙人であることや遠くにいる両親へ帰りたいといったどこか浮ついている・現実離れ状態ではあるものの、 幸せになってほしいなと思ってしまうばかりでした。 そんなムラに襲い来る事実。父親の遺体が発見されたり、襲われたりと幸せとは正反対の展開であり、そういった現実を知っていくムラにとっては、寝耳に水です。 現実から逃げようと奔走するのですが、現実は変わりません。ムラの行動にはイライラしつつも、幸せになってくれと思うばかりでした。 そんなムラを支えるカンが印象的でした。唯一カンとのひとときが心の救いであり、心が洗われるようでした。 困ったときでも支えてくれるカン。そこに恋愛といった関係性ではなく、友達といった雰囲気があって、このひとときが長く続ければいいなと思ってしまいました。 しかし、どんどん悪い方向へ。終始陰湿な空気感があって、カンが知らないムラを知っていくのですが、事実とは異なるものの、次第にヒビが入っていく展開に心苦しかったです。 そして、結末へ。ある意味「惑星」という意味がここで発揮されるのですが、気持ちが重くのしかかり、何ともいえない余韻を味わいました。 続編はないかもしれませんが、この先の展開が気になるところです。 幸せの方向へと向かってほしいなと願うばかりでした。

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2024/10/05

凄い世界観でした! 一人称小説で、初めは謎が多く、どういう方向性のお話なのかなってページを捲っていくうちに話に惹き込まれ、いつの間にか夢中になって最後までいっきに読んでしまいました! 主人公ムラさん、掴めそうで無自覚のまま掴みきれてないものをどうか掴んで欲しいなぁ。 続きが読みた...

凄い世界観でした! 一人称小説で、初めは謎が多く、どういう方向性のお話なのかなってページを捲っていくうちに話に惹き込まれ、いつの間にか夢中になって最後までいっきに読んでしまいました! 主人公ムラさん、掴めそうで無自覚のまま掴みきれてないものをどうか掴んで欲しいなぁ。 続きが読みたくなるストーリーでした!

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2024/10/04

終始ムラの一人称で展開していく。 『箱の中』の喜多川と通じるところがある。 自らを客観的に把握できる第三者的な視点を持っていること、持てること。 それを欠くと世界はこんなにも... 〜〜〜以下(ちょっとだけ)ネタバレかも〜〜〜 木原先生は...

終始ムラの一人称で展開していく。 『箱の中』の喜多川と通じるところがある。 自らを客観的に把握できる第三者的な視点を持っていること、持てること。 それを欠くと世界はこんなにも... 〜〜〜以下(ちょっとだけ)ネタバレかも〜〜〜 木原先生は商業本の完結編を同人誌で書かれるパターンが結構多いので、期待してしまいます。

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