戦争という魔性 歴史が暗転するとき の商品レビュー
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本書は「日刊現代」に連載された記事を抜粋して構成されており、昭和100年を前に昭和前期の激動期であったアジア・太平洋戦争、戦時下の様相、そして敗戦の流れを短編でまとめた。第1章では、「日米開戦への道」として戦争に至る外交政策や近衛文麿、東条英機、松岡洋右などの人物評価の検証を行...
本書は「日刊現代」に連載された記事を抜粋して構成されており、昭和100年を前に昭和前期の激動期であったアジア・太平洋戦争、戦時下の様相、そして敗戦の流れを短編でまとめた。第1章では、「日米開戦への道」として戦争に至る外交政策や近衛文麿、東条英機、松岡洋右などの人物評価の検証を行う。第2章では、「戦争の真の姿」として、東条英機の弾圧政治、学徒出陣の運命などを検証する。第3章では、「いかにして戦争は終結に至ったのか?」として、鈴木貫太郎の登場から、ポツダム宣言受諾の経過を検証し、敗戦か、終戦かを問う。第4章では、「平民新聞は時代をどう伝えたか」として、大逆事件の幸德秋水や堺利彦らの言論活動を検証する。第5章では、「テロリズムの台頭と戦争」として、明治期以降のテロリズムとしての政府要人の暗殺事件を経年的に振り返る。おわりにで、最近のメデイアの萎縮や政府への迎合を批判し、インターネットによる情報に頼らない紙媒体によるメデイアの重層的な学習の重要性を指摘するが、大いに納得できる指摘である。
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