1,800円以上の注文で送料無料

イマジナリー・ネガティブ 認知科学で読み解く「こころ」の闇 の商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/01/13

あるがままに物事を認識する 難しさを、いろいろな理論や実験を例に引きながら解説。 興味深いが、やや総花的?

Posted byブクログ

2025/01/02

こころの闇の不思議さを知ることができました。 特殊作業や霊感商法等、分かっていても、実際の目の前にしたら、騙されてしまうんだろうなと思いました。

Posted byブクログ

2024/12/11

「いまここにない」ことを想像して、「今ここにある」現実へ投射するプロジェクション。この言葉は、初めて知りました。 目の前にある現実は、みんなにとって変わらないはずなのに、なぜ人によって違うのか。会話が噛み合わないとか意見が異なるのはなぜか。価値基準とか生きてきた背景、性格と言って...

「いまここにない」ことを想像して、「今ここにある」現実へ投射するプロジェクション。この言葉は、初めて知りました。 目の前にある現実は、みんなにとって変わらないはずなのに、なぜ人によって違うのか。会話が噛み合わないとか意見が異なるのはなぜか。価値基準とか生きてきた背景、性格と言ってしまえばそれまでかもしれませんが。 オレオレ詐欺で高齢者が騙される背景に、社会で必要とされたいという気持ちが、人一倍つよく、それが身近な存在であれば、なおさら役に立ちたいという気持ちか、先に立ち。追い込まれた状況に置かれると視野が狭くなる。それを利用して、罠にかける。ホストや推しのアイドルなども、自分が助けないとみたいな気持ちが、正常な判断を歪ませる。ストーカーも歪んだプロジェクション。 情報が溢れる社会で、自分に都合の良い情報だけに触れて自分だけが正しいみたいなフィルターバブル。 戦争もですが、正しいことの価値観や考え方が曖昧になってきている世界で、極端な考え方を持つ人が増えるのは当たり前なんでしょうかね。

Posted byブクログ

2024/12/14

陰謀論に傾倒する認知のゆがみに興味をもった。ナラティブ、ネガティブケイパビリティあたりがキーワードになるだろうか。 --- 認知心理学は今は広く認知科学とも呼ばれ、言語学とも隣の学問(『学問のしくみ事典』) この本で著者が世に広めたい概念は「プロジェクション(・サイエンス)」。内...

陰謀論に傾倒する認知のゆがみに興味をもった。ナラティブ、ネガティブケイパビリティあたりがキーワードになるだろうか。 --- 認知心理学は今は広く認知科学とも呼ばれ、言語学とも隣の学問(『学問のしくみ事典』) この本で著者が世に広めたい概念は「プロジェクション(・サイエンス)」。内面世界を外部の事象に投射する心の働き。大切なぬいぐるみに有生性を感じているようなあれ。思い込み、と単に読み替えられる気がするけどそれは置いておく。話は逸れるが認知や言語の分野は人が自然にしている/できることの原理を紐解く学問なので、そんなこと研究して意味あるの、という話(やマインド)になりやすい、その話出たらその先の道がつまんないからダメぜったい。 著者は前著、『「推し」の科学』(2022)、でプロジェクションの陽の働きを取り上げ、今著で陰の働きを取り上げた。本を分けた理由が記されていて好ましかった。なお研究仲間であり尊敬していた鈴木浩昭氏が広めていた概念。 とても軽く読める本。取り上げる事例がありきたりな感があり(プロトタイプすぎるオレオレ詐欺etc)、ものすごく興味深く読み進めていく読書とはいかなかった。 良い面もあった。1つは今すぐマインドセットをいじれる実践的な啓発の効果。例えば、イマジナリーな心配事(杞憂)によりスピーチで緊張しすぎる、あるいは他人のネガティブな行動の片鱗から拡大想像しすぎて鬱々としてしまう、といったことを歪んだプロジェクションとしてメタ思考できそうな点。現象の言葉を覚えるのって便利ですね。 もう1つは、ありきたりな事例、と言ってしまったものの取り上げられる事例の多さそのもののことで、今納得できるものもあればこれから腑に落ちることもあるであろう、記号設置(概念設置?)を待つ楽しみのある本であるということだ。 前著も機会があれば読みたい。多分両方読むべきものなんだろうと思うので。

Posted byブクログ

2024/12/01

『「推し」の科学』も既読。冒頭にもあったように、「プロジェクション」の裏面、ネガティブ要素。2冊合わせて「プロジェクション」の表も裏も見てきたのだけれど、ちょっとそちらから見てみれば、世の中は「プロジェクション」だらけだということが分かる。それが現実なのだという意見はあるけれど、...

『「推し」の科学』も既読。冒頭にもあったように、「プロジェクション」の裏面、ネガティブ要素。2冊合わせて「プロジェクション」の表も裏も見てきたのだけれど、ちょっとそちらから見てみれば、世の中は「プロジェクション」だらけだということが分かる。それが現実なのだという意見はあるけれど、楽しい・嬉しい読書にはならなかったな。

Posted byブクログ

2024/10/19

『推しの科学』の著者だとは気が付かずに本書を先に読んだのだが、私にとってはそれがむしろ結果オーライだったようで‥何度も何度も(ナルホド!)(そりゃそうだ!)と膝を打ちながら一気に読了。私自身はこれまで“推しにハマる”経験に乏しく、何か特別夢中になれるものがある人を羨ましく思ったり...

『推しの科学』の著者だとは気が付かずに本書を先に読んだのだが、私にとってはそれがむしろ結果オーライだったようで‥何度も何度も(ナルホド!)(そりゃそうだ!)と膝を打ちながら一気に読了。私自身はこれまで“推しにハマる”経験に乏しく、何か特別夢中になれるものがある人を羨ましく思ったりもしたけれど、楽しいポジティブなことだけではなく、“自分のこころ”は簡単にハックされ得るとこと、それは私にもあり得ることだなと思うとプロジェクションに無関心ではいられない。

Posted byブクログ

2024/10/14

「世界を意味づけする心の働き」プロジェクションサイエンスについて、この本は自分にとっては3冊目です。世界観とはいわばサングラスをかけた状態で、かつ、そのことに気づいてない状態、とずっと理解してきましたが、著者はもっと進めて、「着ぐるみを着ている」状態、と表現していました。それが自...

「世界を意味づけする心の働き」プロジェクションサイエンスについて、この本は自分にとっては3冊目です。世界観とはいわばサングラスをかけた状態で、かつ、そのことに気づいてない状態、とずっと理解してきましたが、著者はもっと進めて、「着ぐるみを着ている」状態、と表現していました。それが自然な状態なら、サングラス以上に着脱は容易ではないでしょう。少なくとも自分の世界観を、着ぐるみからサングラス程度につけ外しが楽な状況にしたいな、と思いました。

Posted byブクログ