掌侍・大江コウ子の宮中事件簿(六) の商品レビュー
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今回、三つの章で出来ている。 この巻で通じているのは、「果たして藤原直嗣は改心したのか」ということのように思えた。 まず、弘徽殿の女御の懐妊が分かる。承香殿の女御がだんだんと優勢になってきた中、起死回生の出来事。弘徽殿の女御の父 左大臣が竜胆宮の立太子を邪魔するように動き出す。その中で弟で嫡男、頭中将 藤原直嗣は本当に改心したのか、という場面が出てくる。こうこは改心した、と判断したが、帝はなかなかに疑り深い。弘徽殿の女御の子が流れ(しかし想像妊娠ではないか、と噂される)、なぜ、そこまで帝が疑うのか、それは征礼を蔵人にしてもいいのか(人間関係が大丈夫か)ということだった。帝、過保護… 面白かったけれど、この話はどうやって最終的に収拾つけるのかなあ、と思っている。
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