共犯の畔 の商品レビュー
これ実話じゃないの?と思わせるくらい 裏金を平気な顔して使ってきた、政府。 それを許してきた、あまりにも政治に無関心な 日本国民。 いまこのようにしたのは誰なのか? まさしく共犯の畔に立っている我々なのだ。 グサっとくる作者の問いかけが胸に刺さりました。
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途中に入る独白に引き込まれる。「これは誰が話しているんだろう?」と。全体的に重い話だったけれど、無関心だったり目を背けてはいけない話だと思う。
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後半のたたみかけるような真相解明は一気読み必至の展開。一方で中盤までは時系列が混乱するような場面展開もありやや理解不能なうえ飽きてしまう場面もあった。
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タイムリーに読んだ ひたすらこれあそこのダムの話しだなぁと思いながら 理想は最初必ずあるけど、現実に実行して実現するのは難しい 政治家って無私の心でとは無理? 昔井戸塀政治家っていたけど今は死語なんだろうね
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かつて政権与党が衆院選で敗れて政権交代が実現した。その際、勝利した政党のマニフェストには「ダム建設計画中止」が書かれていた。そんな事実を背景に、とある議員事務所で起きた人質立てこもり事件の真相が描かれる。 ……のだが、現在のプロローグから33年前の第一部に飛び、続く第二部は13年...
かつて政権与党が衆院選で敗れて政権交代が実現した。その際、勝利した政党のマニフェストには「ダム建設計画中止」が書かれていた。そんな事実を背景に、とある議員事務所で起きた人質立てこもり事件の真相が描かれる。 ……のだが、現在のプロローグから33年前の第一部に飛び、続く第二部は13年前である。ようやく第三部で現在に戻るが、その間延々200ページ以上もダム建設を巡る政治的駆け引きを読まされる。 衆院解散総選挙を見込んでの出版はタイムリーではあるが面白いとは言い難く、読み進めるのが苦痛だった。最後まで読んで納得はしたが、他の書き様はなかったものか。
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代議士事務所で秘書を人質にした立て籠もり事件が発生。あっさり投降した犯人2人は完全黙秘を続けるが、その原因は33年前の巨大ダムの利権をめぐる政争にあった…。無責任な政治家、マスコミ、住民の犠牲となった人たちが哀しい。途中ちょと長かったが読ませる社会派小説!
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巨大ダム建設をめぐって、賛成派と反対派が町を二分する壮絶な町長選挙が行われた。 それが33年前のことで、時が流れて現在、代議士事務所で立てこもり事件が発生し、若者2人が逮捕されるが実はそこには理由があった…。 エピローグは、息を呑むような告白であったと思うが、世の中は政治家たち...
巨大ダム建設をめぐって、賛成派と反対派が町を二分する壮絶な町長選挙が行われた。 それが33年前のことで、時が流れて現在、代議士事務所で立てこもり事件が発生し、若者2人が逮捕されるが実はそこには理由があった…。 エピローグは、息を呑むような告白であったと思うが、世の中は政治家たちの思惑で悪を摘みとることをしない、追求しない警察や検察やマスコミなどのメディアにうんざりしてることのみが伝わってきた。
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今野さん読んだ後だけに、その対照的な文章際立つ。話の枕長すぎ。登場人物みんなが推理合戦、独り言。肩が凝る。真保さん、もっとテンポ良く会話で。八ツ場ダムでも似たようなことあったろうな。朝令暮改の国に翻弄された住民。コロナでも感じたが政治的な立場に左右されない科学的知見示せないものだ...
今野さん読んだ後だけに、その対照的な文章際立つ。話の枕長すぎ。登場人物みんなが推理合戦、独り言。肩が凝る。真保さん、もっとテンポ良く会話で。八ツ場ダムでも似たようなことあったろうな。朝令暮改の国に翻弄された住民。コロナでも感じたが政治的な立場に左右されない科学的知見示せないものだろうか。
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群馬県大戸川上流の鈴ノ宮渓谷に、巨大ダムの建設賛成派と反対派の町長選挙が行われたが、反ダム派に内通者が潜みその為にダム推進派が町長となった。 選挙の渦中にいた大学生の杉原勝也は、町長落選の疑惑を探るために与党議員の秘書となっていく。 深謀遠慮の杉原と鈴ノ宮の若者の、執念にも似た...
群馬県大戸川上流の鈴ノ宮渓谷に、巨大ダムの建設賛成派と反対派の町長選挙が行われたが、反ダム派に内通者が潜みその為にダム推進派が町長となった。 選挙の渦中にいた大学生の杉原勝也は、町長落選の疑惑を探るために与党議員の秘書となっていく。 深謀遠慮の杉原と鈴ノ宮の若者の、執念にも似た30年以上にもわたる与党権力との闘いの源は、小説エピローグの中で著者が熱く語るように"共犯者”が見逃し、悪事を許す大衆の無関心に警鐘を鳴らしていたのだった。 現実の政治における利権や、与党とマスコミの癒着問題が巨悪を守る側にある憤りを、大団円ではなく締めくくる歯痒い余韻がこの小説のリアル感を一層高めていた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
過去のダム建設にかかわる事件と現在の監禁事件が交差する社会はミステリー。 ダム建設のモデルは八ッ場ダムですね。 過去のパートで時々挟まる現代のインタビューに違和感がありましたが、ミスリードでも真相のヒントでもなかったみたいでちょっと疑問です。 タイトルの共犯にはダブルミーニングがあり、監禁事件の真の共犯者と政治家の大罪の共犯者ということだと思います。 にしても、ちょうど自民党総裁選の真最中で、多分そのあとに総選挙が来ると思いますが、国民の自浄能力が試されているような気がします。
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