1,800円以上の注文で送料無料

死体で遊ぶな 大人たち の商品レビュー

3.7

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/02/07

四件の殺人事件を題材にした短編集。そう思って読んでも何ら問題がない。ほとんどが、リアルタイムの事件の捜査のストーリーではなく、時を隔てた後に事件を振り返り、あるいは人から聞かされて為される推理の物語なのである。なので真相が果たしてその通りかは問題ではないのだ。そして、それぞれの物...

四件の殺人事件を題材にした短編集。そう思って読んでも何ら問題がない。ほとんどが、リアルタイムの事件の捜査のストーリーではなく、時を隔てた後に事件を振り返り、あるいは人から聞かされて為される推理の物語なのである。なので真相が果たしてその通りかは問題ではないのだ。そして、それぞれの物語内ではある程度のカタルシスを得られ、それでおしまいのはずだったのだが、最後の最後で単なる短編集ではなく、連作であったことがわかるのだ。彼のことをもっと知りたくなる。

Posted byブクログ

2025/02/07

 この表紙に一瞬引きませんか?人前で読むことに躊躇しちゃう表紙だったので、カバーをつけて読みました。4編の短編が収められていますが、「死体」を…というのは共通してました。 「本格・オブ・ザ・リビングデッド」 大学生のサークル旅行にお供した梅本と種子島は、サークルメンバーがゾンビ...

 この表紙に一瞬引きませんか?人前で読むことに躊躇しちゃう表紙だったので、カバーをつけて読みました。4編の短編が収められていますが、「死体」を…というのは共通してました。 「本格・オブ・ザ・リビングデッド」 大学生のサークル旅行にお供した梅本と種子島は、サークルメンバーがゾンビに襲われ次々と命を落とす姿を目の当たりにし、他のサークルメンバーとともにセミナーハウスに閉じ込められてしまう展開に…。 「三人の戸惑う犯人候補者たち」 都庁裏手にある、違法行為等諸問題に関する相談所…。当番相談員、出向していた宮田と修行僧の万念のもとを訪れた3人の相談者。相談者たちは口々に、自分は人を殺してしまったかもしれない…と打ち分ける。 「それを情死と呼ぶべきか」 元新聞記者の片瀬が、過去の未解決事件の情報収集のために、井出口捜査チャンネルという動画配信を制作している井出口を頼る…。ゲストは、ミュージシャンのタクトとアイドルのあやぴょん…片瀬が事件の概要を語ると、タクトが事件の真相がわかったと…。 「死体で遊ぶな大人たち」 ふと立ち寄ったバーで、会社員風の小木と、海外放浪から帰国したばかりの久我山が、ある事件に関しての雑談をしている。その事件に刑事として関わっている北見は思わず、その会話に引き付けられる…。  ほぉ~そう、きましたか!!って感じです。ただ、あまり現実的ではないかな…。それぞれが、独立していると思いきや、ラスト…えっ(゚д゚)!って!!まぁ…これ以上はネタバレになるので、しないことにします。

Posted byブクログ

2025/02/03

表紙はアレだけど、面白かった。 そこが繋がってるのか~。無理やり笑 増水確認本能には笑った。 確かに、いつも、不思議に思う。

Posted byブクログ

2025/02/01

表紙からの予想から外れてしっかり目のミステリー小説。 パロディ風だけでなく、ちゃんとミステリーしてて推理から根拠まで丁寧に説明してるのでわかりやすい。 サクッと読めていい。 23冊目読了。

Posted byブクログ

2025/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白く読みました。 しかしトリックは絶対わかるわけないやろ!って感じだったので、自分で考えずに楽しく読むのがよい。 謎解きの説明がちょっとくどい。よく言えばわかりやすく丁寧な説明ですが。 3話目はド素人の自分からすると、そもそも互いを絞殺しあって死ねるのか、っていう点が超絶疑問だったのですが、そこについて記者や警察に疑問を持つ人がいなかったのが不思議でした。 心中のようだ、みたいな話しかしていない。 ので、もしかして私が理解してないだけで、それは普通に可能なことなんだろか……と思った。 最後に、あ、そうだったんだ〜!っていうサプライズがあり。 タイトルは「死体と遊ぶな子供たち」というB級ホラーのモジリなんでしょうね。昔みた。

Posted byブクログ

2025/01/21

死体で弄んだ全4話からなる中編集。表紙絵は不気味だが、ホラー的恐怖要素は少なく、どちらかというと脱力系のコミカルな本格ミステリ。何はともあれ、デビュー30周年おめでとうございます! 「本格•オブ•ザ•リビングデッド」 冒頭断り書きがあるが、某ベストセラー作品の特殊設定をパクった...

死体で弄んだ全4話からなる中編集。表紙絵は不気味だが、ホラー的恐怖要素は少なく、どちらかというと脱力系のコミカルな本格ミステリ。何はともあれ、デビュー30周年おめでとうございます! 「本格•オブ•ザ•リビングデッド」 冒頭断り書きがあるが、某ベストセラー作品の特殊設定をパクった本歌取り。本家には及ばないが、特殊設定を活かしたロジカルな犯人当て。伏線が大胆。 「三人の戸惑う犯人候補者たち」 間近に死体があり、自身の手に武器が握られた状態で目が覚めた三人の“犯人候補者”。一体何が起きていたのか? 犯人の企みがややこしい。“犯人候補者”が駆け込んだ〈違法行為等諸問題に関する相談所〉って一体… 「それを情死と呼ぶべきか」 40年前に起きた未解決事件を解き明かせるか? 男女が両者で首を絞めあって死んでいた怪事件。密室も絡んで不可思議な謎は魅力的だが、真相は無理筋で愕然とする。 「死体で遊ぶな大人たち」 両腕が“すげ替え”られた殺人事件の謎に、バーの客人が迫る安楽椅子探偵もの。真相に繋がるヒントをあからさまに登場させる大胆さはさすがだが、“すげ替え”理由が藪の中で終わってしまったのは残念。各編を貫く仕掛けには驚いたが、もっと伏線を張っていて欲しかった。 本格ミステリ・ベスト10 13位

Posted byブクログ

2025/01/19

収録作すべてが死体をどうにかする話で、不謹慎といえばそうなんだけど、本格ミステリってそもそもそういう過剰な部分を楽しむものでもあるのだよな、と改めて思った。 馬鹿馬鹿しさと、愛すべき稚気は紙一重。

Posted byブクログ

2025/01/18

※ おどろしい表紙、でも中は読みやすい。 1.本格・オブ・ザ・リビングデッド どこか既視感のある内容に、 あれ?もしかして読んだことある? と悩みながら 2.三人の戸惑う犯人候補者たち 知能犯というかアイデア抜群の犯人に脱帽 3.それを情死と呼ぶべきか グッドアイデア 4...

※ おどろしい表紙、でも中は読みやすい。 1.本格・オブ・ザ・リビングデッド どこか既視感のある内容に、 あれ?もしかして読んだことある? と悩みながら 2.三人の戸惑う犯人候補者たち 知能犯というかアイデア抜群の犯人に脱帽 3.それを情死と呼ぶべきか グッドアイデア 4.死体で遊ぶな大人たち なるほど。そう繋がるか!

Posted byブクログ

2025/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

4つの話の中に出てくる、謎を解いた人たちがまさか同一人物だったとは…!! 最後読んでいて思わず声が出てしまった! 割と本格的なミステリで惹き込まれていった。

Posted byブクログ

2024/12/18

タイトルのテーマに沿った中篇のオムニバス。そう、最初はオムニバスとは思えないほど、各話の設定というか世界観が違っててそれが面白かった。ただ、謎解きシーンが全部台詞で長々と説明されるのでダルい。

Posted byブクログ