カクテル、ラブ、ゾンビ の商品レビュー
『韓国の新鋭No.1ホラー作家が誘う、没入感120%短編集』という帯のとおり、チョ•イェウンさんの物語世界に惹き込まれた一冊でした! とくに好きなのが1本目の『インビテーション』。 招待や勧誘を意味するInvitationの通りでした。イェウンさんの描くありのままの自分を見出し...
『韓国の新鋭No.1ホラー作家が誘う、没入感120%短編集』という帯のとおり、チョ•イェウンさんの物語世界に惹き込まれた一冊でした! とくに好きなのが1本目の『インビテーション』。 招待や勧誘を意味するInvitationの通りでした。イェウンさんの描くありのままの自分を見出した人間のもとへ、読む人を誘うホラー作品でした。 その自分を剥き出しにした人間の愛に対する生々しさに衝撃を受け、そして彼女のストーリーのラストには清々しさを感じ魅力的でした! その後に続く物語もありふれた人間の愛憎劇を鮮烈かつ過激に描き、読んでいると作者の人が紡ぐ物語に愛をもっていることが伝わってきます。 恋人や家族、社会のなかで人々が抱える愛憎劇が短い話のなかで力強く描かれた短編集でした!
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韓国映画はいっぱい見るけど小説は初めて。 本のカバーとか帯から、血みどろでテンション高めなのイメージしてたけど、静謐でじわじわと迫るような感覚の物語なのが意外。 4つの短編集、ページも少ないのであっという間なのは嬉しい。 でも短い割に濃厚かといえばそんなことなくて、なんか物足りなかった。 ストーリーの進行が予想の範囲内というか、今までに見たことあるようなやつばっかり。 そういう意外性を求めるようなものじゃなかったのなら読んだのが間違ってたのかな。 4つめの話で1番既視感が強くて、終わったときにこれだけ?って思っちゃった。
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初めての韓国文学の短編集に手を取りまして、非常に新鮮な気持ちになり掲載されているどの作品も見事でしたね。 ラストの「オーバーラップナイフ、ナイフ」は、凄くインパクトを感じる素敵な作品でした。
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韓国の新鋭作家、チョ・イェウンのデビュー作で本邦初訳作品。 ホラーというより、ホラー的な要素が含まれる四つの短編。 幻想味の強い「インビテーション」。ホラー的な怖さは一番かも。 幽霊からの視点「湿地の愛」。友情もの。 表題作でゾンビもの「カクテル、ラブ、ゾンビ」。コメディ要素マシマシ。父、腐る。 デビュー短編かつドラマ化されている「オーバーラップナイフ、ナイフ」。SF。 特に最後の「オーバーラップナイフ、ナイフ」は本当に傑作。この短さに、あるジャンルの全てが入っている。 他の作品も読みやすく、ホラーといって嫌厭せず読んでもらいたい作品集。
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