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夏のカレー の商品レビュー

3.6

14件のお客様レビュー

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2024/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小川哲さん目当てで読んだが、意外にも他の作家の短編が気に入った。 特に表題作(著者:原田ひ香さん)。想い合いながらも結婚はせず、長らく会っていなかった女性との再会のシーンから物語が始まり、過去を思い出す構成になっている。 あと一言、互いに想いを告げていれば…と思うが、そう上手くいかないのが恋愛なんだろうな。冴子の葬式に参列していた帰りだったとは驚いた。一番言ってほしかったことを言ってもらうために冴子は現れたのだろうか。それとも自分を印象づけるために、一生忘れないでいてもらうためだったのだろうか。どちらにせよ、もう冴子のカレーを食べられないと思うと切ない。 宮島未奈さんの『ガラケーレクイエム』は、ただただ懐かしい。ガラケー、メールを受信すると折りたたんでいても点滅する等で一目で分かったのが便利だったな。誰からメールが来たのか毎回ちょっとわくわくしていた記憶がある。 主人公は、久しぶりに起動したガラケーに昔のクラスメイトからメールが来て、気になって仕方がなくなる。メールが来ていたのは2年前で、クラスメイトがそんなに前のメールの内容を覚えているのだろうか?と思ったが、一通のメールから途絶えていた友達との記憶が蘇るのは良いものだ。うらやましく思った。ガラケー、手元に残しておけばよかったな。

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2024/11/06

表題のカレーに纏わるアンソロジーかと思いきや、様々なジャンルの「ベストコレクション2024」であった。 江國さんの「下北沢の昼下り」がいちばん良かったかな。 「夢見る家族」はいつもの三浦さんとは違ったテイストで目新しい印象。 と、どれも秀逸な作品だ。

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2024/10/26

いろんな小説家によるカレー小説だと思ってた(笑)。 三浦しをんさんと乙一さんの短編は不穏な感じがなんとも良い。宮島未奈さんの短編は、帰省した田舎で交流した人々のちょっとした感情のズレが絶妙。歳を重ねて変わってないもの、変わったものが浮き彫りになる。 今度こそカレー小説を読みたい!

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2024/10/23

現代の短編小説といった感じ。 『夏のカレー』は良かった。 SFが多いのは現実がSFチックになってきているからかな。

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2024/10/22

こういうアンソロジーを読むのが好きだ。 普段、自分では本を選ばない作家との出会いがある。 そんな中で、好きな作家の作品はやはり好きだということに気づくし、初めて出会った作家の作品も意外と楽しく読めてしまう。 つくづく、本や個々の作家、作品とはは出会いなのだなと思う。

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2024/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 普段あまり読まない文芸ジャンル・初めましての作家さんも多いアンソロジーでしたが、いずれの作品も文章が巧みで読みやすく、それぞれに楽しめました。雰囲気はバラバラなので、読者によって好みはかなり分かれそうですね。以下、個人的お気に入りの作品をピックアップ。 【AI Detective 探偵をインストールしました】  SFらしい設定ながら、内容がしっかりミステリーで、意外な結末もきっちり用意されている完成度の高さに唸りました。本格ミステリとしてはトリックや理論展開がやや弱い印象ですが、SFとして読むなら十分に満足。 【猪田って誰?】  怒濤の地の文が面白くて最高でした。ささやかな日常のやりとりがリアルすぎる……。謎は最後まで謎のままですが、それでいい、それがいい。 【夏のカレー】  ストーリーそのものも面白く読めたのですが、オチの鮮やかさが群を抜いていました……! 【煙景の彼方】  一番のお気に入り。煙の輪の中に「一番求めているものを視る」ファンタジックな設定をフルに活かしての、切ないストーリー展開に没入しました。

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2024/10/06

カレーにちなんだ短編かと思ってたら、違ってた。 色んな作者さんの短編集。 なので、私自身の好き嫌いがでるので感想は控えます(笑)

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2024/09/30

この短編集読まないなんてもったいない!全人類に読んでほしいっていえる短編集。 いやーーー過去一の短編集。個人的には江國香織さん、山田詠美さん、萩原浩さん、原田ひ香さんの作品が特に好きだった。 短編だけのマイオールベストつくならはいる。間違いない。みんな読んで!

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2024/09/21

メシばなアンソロジーというわけではないというのは分かっていたけど、ジャケ買い。 名を連ねる作家も、名前は知っているけど、読んだことがないorほとんど読んでいない人ばかり。でも、予想以上に楽しめた。 やはり出色は原田ひ香の表題作。初老の主人公が振り返る運命じゃなかったひととの思い出...

メシばなアンソロジーというわけではないというのは分かっていたけど、ジャケ買い。 名を連ねる作家も、名前は知っているけど、読んだことがないorほとんど読んでいない人ばかり。でも、予想以上に楽しめた。 やはり出色は原田ひ香の表題作。初老の主人公が振り返る運命じゃなかったひととの思い出に胸を締め付けられ、鮮やかなサゲに涙。 この本きっかけに何人か気になる作家ができました。

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2024/09/21

11人の作家さんの短編小説。全体的にあまり好みではなかった。乙一さんと荻原浩さんのお話の結末が面白かった。

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