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異界の歩き方 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2025/11/01

幻聴や妄想をただ「異常」とせず、 「どういうときに出る?」「どんなメッセージ?」と観察して、 “敵ではなく対話の相手”として向き合う。 私は統合失調症当事者ですがこれをすることで実際幻聴が増えました。ですが考え方は楽になりましたね。今は秩序の神(ちーちゃん)と一緒に暮らしていま...

幻聴や妄想をただ「異常」とせず、 「どういうときに出る?」「どんなメッセージ?」と観察して、 “敵ではなく対話の相手”として向き合う。 私は統合失調症当事者ですがこれをすることで実際幻聴が増えました。ですが考え方は楽になりましたね。今は秩序の神(ちーちゃん)と一緒に暮らしています!!

Posted byブクログ

2025/10/08

信州大学附属図書館の所蔵はこちら→ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD08607174

Posted byブクログ

2025/05/07

 実に不思議な本でした。「異界」をキーコンセプトに、当事者研究や中井久夫論、ガタリのいうスキゾ分析などから、精神のエコロジー論などを展開していくのですが、気づけばまたキーコンセプトに舞い戻ってくるような本です。  ここでいう「異界」とは、「あたりまえ」の世界と分けているような感...

 実に不思議な本でした。「異界」をキーコンセプトに、当事者研究や中井久夫論、ガタリのいうスキゾ分析などから、精神のエコロジー論などを展開していくのですが、気づけばまたキーコンセプトに舞い戻ってくるような本です。  ここでいう「異界」とは、「あたりまえ」の世界と分けているような感じで、精神疾患(特に統合失調症)を経験した当事者が感じる世界のようです。 臨床心理士の方々は、その「異界」をのぞき見るようなところがあるとも語られています。  R・D・レインがムーブメントを起こした反精神医学の流れが、日本において、「べてるの家」の当事者研究や、中井久夫さんの仕事や、著者の村澤さんの仕事に大きな影響を与えたことをうかがい知ることができました。  当事者研究で面白かったのは、「なつひさおチェック」というもので、私も使えるチェックだなと思いました。  中井久夫さんの「寛解過程論」や「オリヅルラン」の比喩も勉強になります。反精神医学は、日本の精神医学史では、いわゆる「黒歴史」にあたること、そして、今もその毒は薄められて影響を与えているのではないだろうかという中井さんの指摘にはハッとさせられました。  後半、ガタリのスキゾ分析あたりから、急激に難解になってくるのですが、終盤の精神のエコロジーの部では、自然環境問題にも触れられていて、心の回復問題と、自然の環境問題が同じ根っこを持つものであるという論旨はとても興味深く、またそこから「異界」の話へ切り返すところなど、楽しく読みました。  本書の狙いは、とかく「あたりまえ」から外れると、生かされるばかりの存在になり、空虚に生きたり怠惰に生きたりしがちな我々に、「異界の歩き方」を示し、輝きを取り戻す、というもので、ちょっと特殊なリカバリー論の本でもあるのかなと感じました。  ラスト、キツネにつままれたような話、だけでも非常に面白いのでそこだけでも一読されることをオススメします。

Posted byブクログ

2025/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

想像していたより難しい本で、どれくらい自分が理解できたのか怪しいと思う所もあり。 読む前は「異界」とは、精神疾患患者の見る幻覚や幻聴の世界を指しているのかな?と思っていたが、全くそういう次元の異界では無く、自然社会を俯瞰した概念であって、環境問題や哲学を絡めながら歴史的変遷を振り返って考察していることに圧倒された。 精神疾患がテーマになっていても、自己病名をつけたり、「幻聴さん」と症状を自己と切り離して付き合っていく、というような実践からは疾患に対するチャーミングな印象があり、本全体として暗い語りになっていないのも良かった。 (もちろん全ての疾患でそうだけど、)統合失調症が、通常であればストレス反応として休息を促す動きが身体に現れるはずの場面で、制御機能が働かないことによって発症してしまう反応だというのが繰り返し説明されていて、 冒頭では物忘れが激しい筆者の特性を「毎日が探偵病」と自己病名をつけるという当事者研究の実践方法が紹介されていたのが印象的。 精神疾患がより身近なものになって、身体に起こる不思議、社会に潜む異界の存在が具体化された。 臨床では、幻覚に対して症状を深く聞き出すことは、症状にリアリティを与えてしまうからNG、と習ったことは記憶に新しいが、 それは統合失調症において安易に当てはめられるものでは無いことは新たな発見だったし、 「閉じた聞き方」、「開かれた聞き方」というのも学校で習ういわゆるopened-ended-questionとも違う新たな概念で衝撃だった。 内的世界と外的世界の「繋がり」がキーワードで、治療者による治療を行うことは、本人の内的世界を、治療者が強要する外敵世界から切り離すことになってしまう=治療をすることが本人の生き方を否定しかねない、というのも身体的な治療と違いすぎて勉強になった。 症状は苦痛から回復する過程で現れる現象であって、症状を治療によって否定せず、自己回復を促すことが大切。そのもがいている本人の持つ世界を「異界」、「実体」、「宇宙」と表現されているのが凄い。 まずは医療系学部だけでも、教育現場で教えられるようになって、この考えが広まったら良いのに、と思う。

Posted byブクログ

2025/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

I 異界  第1章 症状を活かす  治すより活かす(BBサインの話)→繋がりの回復  第2章 「憑きもの落とし」と当事者研究  「お客さん」として外在化させること、苦労を取り戻す  第3章 「個人症候群」と異界  多層的世界としての「異界」思春期もそのプロセスの一つ II 自然治癒過程  第4章 レインと「反精神医学」の試み  第5章 中井久夫と流動の臨床哲学  「主観性」と「リゾーム」:「主観性」は思わぬところで結びつきそうもない出来事が結びつき、想定してもいなかった結びつきによって実現されるような網の目とイメージしてよい(p.124)  第6章 心の自然を取り戻す   III 精神のエコロジー  第7章 精神のエコロジーにむかって  第8章 精神、文化、自然  「宇宙(コスモス」を、個人の精神世界、社会の目に見えない人間関係のネットワークや文化、自然界の生態系に通底する領域とみなし、その領域と事故が結ばれる感覚こそが、精神病理、社会病理、環境破壊を解決するにあたり、最も核心にある要素であると考えた。というのも、「宇宙」ー精神世界、社会、自然環境のどの宇宙であってもーと自己が結ばれれることは、自己がその宇宙と切り離せない関係にになることであり、深い愛着と倫理的な責任を持ってその宇宙を自分の居場所としてケアすることだからである。(p.206) 第9章 自然環境にむけてケアをひらく   終章 すぐそばにある異界 「コスモロジー」の再生

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2025/03/01

当事者研究とレインの反精神医学や中井久夫との類似性を語る部分は興味深かったが、後半の環境問題やエコロジー云々は全く関心がないので読み飛ばしてしまった。 私にはちょっと早かったかな。

Posted byブクログ

2025/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先日、赤坂真里氏著作『安全に狂う方法』を読んだが、狂気や神がかり、(私たちからみて)異常な行動は、あくまでその人が苦しい状況と戦うための戦術だったりする、というのは共通認識のようです。(あちらでは、その結果、何かに依存したりしているアディクトを紹介していました) 抑えたりするのではなく、一緒に評価したり、行動したりする……いわゆる異界をむりやり除くのではなく、現実世界との統合を図っていくという試みの紹介はタメになりました。 親族に、異界に突っ込みかけている人もいるもんで… 無理矢理な社会復帰は、余計に沼に嵌め込む事になりかねないというのが、様々な論証や書籍から裏打ちされているようです。 先は長いですが……、やっていくしかなさそうですね。

Posted byブクログ

2024/12/24

【目次】  Ⅰ 異界 第1章 症状を活かす 第2章 「憑きもの落とし」と当事者研究 第3章 「個人症候群」と異界 コラム1 向谷地生良とべてるの家  Ⅱ 自然治癒過程 第4章 レインと「反精神医学」の試み 第5章 中井久夫と流動の臨床哲学 第6章 心の自然を取り戻す コラム2...

【目次】  Ⅰ 異界 第1章 症状を活かす 第2章 「憑きもの落とし」と当事者研究 第3章 「個人症候群」と異界 コラム1 向谷地生良とべてるの家  Ⅱ 自然治癒過程 第4章 レインと「反精神医学」の試み 第5章 中井久夫と流動の臨床哲学 第6章 心の自然を取り戻す コラム2 中井久夫の「寛解過程論」  Ⅲ 精神のエコロジー 第7章 精神のエコロジーにむかって 第8章 精神、文化、自然 第9章 自然環境にむけてケアをひらく コラム3 ラトゥールとガタリ 終章 すぐそばにある異界

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2024/12/20

当事者研究と中井久夫氏の共通性、そして反精神医学の中でもレインに言及。ガタリも含めた自然環境のケアも含めた「ケアの倫理」にもつながる論考。興味深く読ませていただいた。

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2024/12/05

シリーズケアをひらくのシリーズで、タイトルに「異界」とあったので確実に自分の好きなタイプの本だと思い取寄せた。 前半、中井久夫の話のあたりは最近やったところだったのですいすい読めていたのだが、精神のエコロジーのあたりで少し難しく感じてしまった。 しかし、最後まで目を通しておくと、...

シリーズケアをひらくのシリーズで、タイトルに「異界」とあったので確実に自分の好きなタイプの本だと思い取寄せた。 前半、中井久夫の話のあたりは最近やったところだったのですいすい読めていたのだが、精神のエコロジーのあたりで少し難しく感じてしまった。 しかし、最後まで目を通しておくと、関連情報が目に入るようになってそのうち内容が急に飲み込めるようになったりするので、しばらく置いてこなれてきたら再読するつもり。再読が楽しみである。

Posted byブクログ