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隣の国の人々と出会う の商品レビュー

4.8

15件のお客様レビュー

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2025/01/05

韓国ミュージカルが好きで、韓国について学び始めました。 「ファンレター」というミュージカルをみて日本の植民地時代のことを少し学びましたが、この本では言葉という切り口で韓国の歴史や国民性などを学べて「隣の国なのに」全く知らないことが多くて驚きました。 紹介されていた映画や他の本も気...

韓国ミュージカルが好きで、韓国について学び始めました。 「ファンレター」というミュージカルをみて日本の植民地時代のことを少し学びましたが、この本では言葉という切り口で韓国の歴史や国民性などを学べて「隣の国なのに」全く知らないことが多くて驚きました。 紹介されていた映画や他の本も気になります。 言葉だけを学ぶよりハングルができた歴史にも目を向けてみるとより厚みを感じ興味がわきます。

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2025/01/04

私は語学が好きで韓国語ものすごく面白いと思っているので、韓国語がどう面白いか、日本人に生まれた自分が韓国語/韓国とどう向き合うか〜みたいな内容が読めてとっても期待通りだった! ハングルの歴史、文学史などを追いながら韓国の文字や言葉、文学について解説する本。言葉や文学の歴史は弾圧...

私は語学が好きで韓国語ものすごく面白いと思っているので、韓国語がどう面白いか、日本人に生まれた自分が韓国語/韓国とどう向き合うか〜みたいな内容が読めてとっても期待通りだった! ハングルの歴史、文学史などを追いながら韓国の文字や言葉、文学について解説する本。言葉や文学の歴史は弾圧との戦いの歴史でもあるので、必然的に日本の植民地時代のことにも触れるし、それに続く朝鮮戦争、そして地続きの現在についても書かれている。 知らないままカルチャーを消費したくないな、隣の国のことをちゃんと知ってみたい、韓国語に限らず言葉そのものに興味がある方は期待してよいのではと思います。 そういう気持ちがなくても、韓国のカルチャーが好きな人、何かしらの海外カルチャー好きな人、何かしらの語学学んでる人、普段一切海外の何かに触れない人にも読んでほしい! あとカバーがことりっぷの素材で読んでる間ずっと手触り気持ちよかった。笑

Posted byブクログ

2024/12/10

ハングルをぜんぜん勉強したことがないので、ちょっと頭に入りにくい部分もあったけれど、「詩」の章で、セウォル号事件で亡くなった高校生のために書かれた詩を読んで、涙がこみあげた。 「現代詩の激痛」という言葉の重さ。 まだまだ体験者が数多くいるぐらいの、近い過去に、たくさんの悲痛な事...

ハングルをぜんぜん勉強したことがないので、ちょっと頭に入りにくい部分もあったけれど、「詩」の章で、セウォル号事件で亡くなった高校生のために書かれた詩を読んで、涙がこみあげた。 「現代詩の激痛」という言葉の重さ。 まだまだ体験者が数多くいるぐらいの、近い過去に、たくさんの悲痛な事件がある韓国の現代史。つい先日の戒厳令騒ぎのとき、多くの市民が命をかける覚悟で国会前に集結したのも、そういう時代に戻してはいけないという強い意志が働いたからなのだろうな。 短くて読みやすい本なので、きっとまた読み返すと思うし、おなじく斉藤真理子さんの手になる『韓国文学の中心にあるもの』も、積んでいるのでちゃんと読みたい。

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2024/11/15

去年の春創刊した人文書の新シリーズ「あいだで考える」、文庫よりひと回り大きい判型で手触りよく軽く、「10代以上すべての人に」と銘打って、ふりがなたっぷり、イラストあり、二色刷り150ページ。巻末には芋づるの元(参考文献&おすすめリスト)。「岩波ジュニア新書」「ちくまプリマー新書」...

去年の春創刊した人文書の新シリーズ「あいだで考える」、文庫よりひと回り大きい判型で手触りよく軽く、「10代以上すべての人に」と銘打って、ふりがなたっぷり、イラストあり、二色刷り150ページ。巻末には芋づるの元(参考文献&おすすめリスト)。「岩波ジュニア新書」「ちくまプリマー新書」「14歳からの世渡り術」といった中高生向けノンフィクションへの呼び水として相次いで創刊した「岩波ジュニスタ」「ちくまQブックス」と同じような狙い(読みやすい仕様での本格読書へのスモールステップ)を感じる。その9冊目。

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2024/11/01

韓国のドラマを観ていると、本屋さんや本を読むシーンがたくさん出てくる。詩を読んだり書いたり朗読したりするシーンも。韓国や朝鮮の文学や詩を読みたいと思っていたけど何から読めばいいかわからなかったので、参考になった。『1982年生まれ、キム・ジヨン』や、ハン・ガンさんの本も読んでみた...

韓国のドラマを観ていると、本屋さんや本を読むシーンがたくさん出てくる。詩を読んだり書いたり朗読したりするシーンも。韓国や朝鮮の文学や詩を読みたいと思っていたけど何から読めばいいかわからなかったので、参考になった。『1982年生まれ、キム・ジヨン』や、ハン・ガンさんの本も読んでみたい。

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2024/10/21

ノーベル文学賞を受賞されたハン・ガン氏の翻訳をされている方ということで読んでみた。 結論から言うと、最初に読んだ韓国についての本がこの本で良かったと心底思う。 特に歴史とハングルの成り立ちについて興味深く、また教養としても知っておくべきことの一つだ。 茨木のり子氏の「ハング...

ノーベル文学賞を受賞されたハン・ガン氏の翻訳をされている方ということで読んでみた。 結論から言うと、最初に読んだ韓国についての本がこの本で良かったと心底思う。 特に歴史とハングルの成り立ちについて興味深く、また教養としても知っておくべきことの一つだ。 茨木のり子氏の「ハングルへの旅」を紹介してくれていたのも私にとっては大きい(「詩のこころを読む」は私にとって大切な本)。 この本をきっかけに、これから韓国について少しでも正しい歴史認識と文化の違いを知りたい。

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2024/10/13

ハン・ガンの『別れを告げない』が良かったので、訳者の斎藤真理子さんの本を。 とても興味深い良い本でした。 ハングルについて、韓国語について、歴史について、文学について、分かりやすく書かれています。 文学や芸術は全てを内包していて、平等に存在していると改めて思いました。 韓国は...

ハン・ガンの『別れを告げない』が良かったので、訳者の斎藤真理子さんの本を。 とても興味深い良い本でした。 ハングルについて、韓国語について、歴史について、文学について、分かりやすく書かれています。 文学や芸術は全てを内包していて、平等に存在していると改めて思いました。 韓国は詩の国だと知りませんでした。 日本とは詩人の在り方が違うのですね。比喩を使わなければ思いを公にできない時代が長かったから詩人は代弁者であり英雄。 詩は書かれた時代や詩人の境遇や立場を知らないと分からないのかも。 韓国語を日本語に翻訳する時の難しさの話に驚きました。 韓国語では複数形の「たち」が何にでもつくらしく、副詞の「静かに」とかにも「たち」がついて「静かたち」となるらしい。 雨脚だけでなく雪脚という言葉もあるとかで、日本語に翻訳するのは訳者が優れていないとニュアンスを伝えられないなぁ…と。

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2024/12/19

ハン・ガンのノーベル賞受賞の発表があった最中にタイミングよく読めた。斎藤さんの文章が詩的ですごくすてき、と思って読んでいたら、本当に詩もお書きになるとのこと。こちらも読みたい。付録に書いてある “「失敗」の反対語は「成功」ではなく、「無事」だと思う”という言葉も名言。 ハングル...

ハン・ガンのノーベル賞受賞の発表があった最中にタイミングよく読めた。斎藤さんの文章が詩的ですごくすてき、と思って読んでいたら、本当に詩もお書きになるとのこと。こちらも読みたい。付録に書いてある “「失敗」の反対語は「成功」ではなく、「無事」だと思う”という言葉も名言。 ハングルをていねいに包んでそっと手渡されたような気持ちになった。それと同時に、隣の国が経験してきた悲しい歴史も。(そしてその原因のひとつはわたしたちの国がつくった)

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2024/10/07

翻訳で答えをみつけられない課題を大事に持っておく。朝鮮語には無機物、抽象概念に複数形を表す接尾辞がある。問題たち、静かたち、準備たちと言える。雨脚と雪脚がある。いいぞいいぞ、チョッタ、チョア、語尾を変えて躍動する。ちがいを訳出したいができない。ちがいは学習者の大きな光。日本語でた...

翻訳で答えをみつけられない課題を大事に持っておく。朝鮮語には無機物、抽象概念に複数形を表す接尾辞がある。問題たち、静かたち、準備たちと言える。雨脚と雪脚がある。いいぞいいぞ、チョッタ、チョア、語尾を変えて躍動する。ちがいを訳出したいができない。ちがいは学習者の大きな光。日本語でたくさん読めるようになった作品にたくさんの伝えきれないふたつの言語の間、サイを思って読むことにします。

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2024/09/30

1章 말(マル)言葉 2章 글(クル)文、文字 3章 소리(ソリ)声 4章 시(シ)詩 5章 사이(サイ)あいだ 本書の感想を書くにあたり、初めてキーボードを“韓国語”を入力できるように設定してみた。 (正しく表記できているだろうか?) 今まで、その初歩すら知らなかった隣国の言...

1章 말(マル)言葉 2章 글(クル)文、文字 3章 소리(ソリ)声 4章 시(シ)詩 5章 사이(サイ)あいだ 本書の感想を書くにあたり、初めてキーボードを“韓国語”を入力できるように設定してみた。 (正しく表記できているだろうか?) 今まで、その初歩すら知らなかった隣国の言語を学ぶことを通じて、日本と世界の歴史をもっと知りたい。そんなふうに思わせてくれる一冊だった。読書案内としても素晴らしい!

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