春のほとりで の商品レビュー
同じ高校に通っている高校生6人の視点で描く連作短編。 青春ってキラキラドキドキだけじゃない。 割り切れなかったり、ドラマや漫画みたいに突然劇的に何かが変わるわけでもないけど、今のままでもいられない。 同じグループで一緒にいるのに2人きりになったらそんなに話せない子いたなぁとか...
同じ高校に通っている高校生6人の視点で描く連作短編。 青春ってキラキラドキドキだけじゃない。 割り切れなかったり、ドラマや漫画みたいに突然劇的に何かが変わるわけでもないけど、今のままでもいられない。 同じグループで一緒にいるのに2人きりになったらそんなに話せない子いたなぁとか、逆に2人だからこそ気兼ねなく喋れる子私もいたなぁとか、高校生だった頃の記憶がひょっこり顔をのぞかせる。 ミステリーじゃないけど、最後の話を読んだら 「あっ!わっ!ほんとだ!」って最初からバーっと確認しちゃうこと必至。 初めて読んだ作家さんだったけど、するする最後まで読めました。
Posted by
ザ☆青春って感じ。 高校の放課後。 誰もいない教室の窓から 校庭を走るあの人をそっと目で追っている。 どうしようもできない気持ち。 揺れる想い。 ああ、甘酸っぱくてほろ苦すぎるー。 誰かが誰かを大切に思う気持ちが あふれていて もう、そんな純粋なものを ずーっと忘れかけていたから...
ザ☆青春って感じ。 高校の放課後。 誰もいない教室の窓から 校庭を走るあの人をそっと目で追っている。 どうしようもできない気持ち。 揺れる想い。 ああ、甘酸っぱくてほろ苦すぎるー。 誰かが誰かを大切に思う気持ちが あふれていて もう、そんな純粋なものを ずーっと忘れかけていたから そのまっすぐさに 不覚にも泣きそうになってしまった…
Posted by
今時の高校生はインスタだのラインだの華やかなツールが標準装備となっているが、青春の悩みはいつだって不変。ポケベルではしゃいでいた我々と根本は変わっていないのかもしれない。要は、イケてる学生ばかりではない。何となくくすぶっている高校生たちの連作短編集。まず繊細で丁寧な描写に引き込ま...
今時の高校生はインスタだのラインだの華やかなツールが標準装備となっているが、青春の悩みはいつだって不変。ポケベルではしゃいでいた我々と根本は変わっていないのかもしれない。要は、イケてる学生ばかりではない。何となくくすぶっている高校生たちの連作短編集。まず繊細で丁寧な描写に引き込まれた。私も「一刻も早く卒業したい」と常に念じていた冴えない高校生だったので共感はひとしお。そしてボーっと読んでいるとまったく気づかない構成と繋がり。思わず最初の章に飛ぶ。面白かった。お気に入りは『真白のまぼろし』『青とは限らない』
Posted by
学校の片隅で紡がれる、青とも春とも限らない日々を描いた連作短編集。(作品紹介より) 君嶋さんの作品は、初読みでした! 最後の短編で一気に繋がっていくところが楽しかったです。伏線とっても楽しめました。他の作品も読んでみたいです。 読解力なくて(ToT) “ホワイトパレット”の作...
学校の片隅で紡がれる、青とも春とも限らない日々を描いた連作短編集。(作品紹介より) 君嶋さんの作品は、初読みでした! 最後の短編で一気に繋がっていくところが楽しかったです。伏線とっても楽しめました。他の作品も読んでみたいです。 読解力なくて(ToT) “ホワイトパレット”の作者…あれ?ってなりました。
Posted by
学校の片隅で紡がれるそれぞれの物語。 青い春とも呼べない、なんでもない日常でも、たった一つの忘れられない瞬間があったということだけで、きっと人は生きていける。 全てを読み終わった時に、もう一度読み返したくなる本。
Posted by
あの頃って、なんて事ない事でも敏感に反応してたなって思う。 素直なんだけど 素直になりきれない時もあって 決してウソをついてるんじゃなくて 本当の事が言えなかったり 本当の事を言いたくなかったり 本当の事を言うまでに時間が必要だったり 本当の事に気づいて欲しかったり 経験値も足...
あの頃って、なんて事ない事でも敏感に反応してたなって思う。 素直なんだけど 素直になりきれない時もあって 決してウソをついてるんじゃなくて 本当の事が言えなかったり 本当の事を言いたくなかったり 本当の事を言うまでに時間が必要だったり 本当の事に気づいて欲しかったり 経験値も足りないから 手探りで周りとの距離感保って だけど結局は 自分に気づいて欲しい 自分を認めて欲しい そんな承認欲求の塊なんだろうなって思う。 あの頃はあのころでキラキラしてたけど 今はもっと、キラッキラしてる!って 最後の1話で大人になるのも悪くないって思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
連作短編集6編 同じ高校を舞台に十年の時差で二つの高校生たちの青春.同じ教師が出てきたりするので少し時系列がこんがらがったりするが,ひりつくようなもどかしさなど高校生のいろんな立ち位置の心理描写が巧みだ.1番良かったのは最初の「走れ茜色」最後の「青とは限らない」ですっきり全部が種明かし.
Posted by
キラキラしていなくても、青春だな。 最後の一話でいろいろな答え合わせができて、おぉ!と思わず言ってしまった。 まさかこんなふうに繋がるとは‥。
Posted by
ぜひ学生さんに読んでほしい一冊。 こうゆう感情に振り回されることを、きっと青春って言うのかな。 最後の短編での回収がすごくて、何度も何度もめくり返した。こうゆうのが紙の本のいい所。 大人になると、あの頃を振り返って青春って言うけど、当人たちは毎日が必死で、その世界にいなくちゃい...
ぜひ学生さんに読んでほしい一冊。 こうゆう感情に振り回されることを、きっと青春って言うのかな。 最後の短編での回収がすごくて、何度も何度もめくり返した。こうゆうのが紙の本のいい所。 大人になると、あの頃を振り返って青春って言うけど、当人たちは毎日が必死で、その世界にいなくちゃいけなくて、常に好奇の目にさらされて、ヒエラルキーがあって、すごく大変だった。 そうだったよね、私も。 また高校生やりたいなとは思わない。たぶん同じような日々になるし、変えようとも思わない。 でもあの空気感は、やっぱり特別だった。
Posted by
ある高校2年生のクラスメートたちの連作短編集。 青春って青い春って書くけど、青く爽やかって感じじゃなくて、まだ熟してなくて青くて苦いストーリー。 みんなそれぞれ苦い思い出やリセットしたいことがあり、それを隠して高校生活をスタートする。でも、それがうまくいく場合もあり、時に綻び...
ある高校2年生のクラスメートたちの連作短編集。 青春って青い春って書くけど、青く爽やかって感じじゃなくて、まだ熟してなくて青くて苦いストーリー。 みんなそれぞれ苦い思い出やリセットしたいことがあり、それを隠して高校生活をスタートする。でも、それがうまくいく場合もあり、時に綻びが見えたりして、みんな悩み苦しんでいる。 最後の章が総まとめ的で、ありがちな話なんだけど、そう持ってくるかと、感心。 君嶋さん作品を読むのは2作目だけど、繊細な少年少女から大人に向けて成長する不安定な高校生の姿がリアルに描かれていて、こちらの方が好み。
Posted by
- 1
- 2