妖怪を名づける の商品レビュー
妖怪の銘々の由来を調べる本ではなく、それまで狸や狐、神や霊と怪異の正体・分類・命名が限定的だったのに対し、江戸時代に様々な妖怪として爆発的に命名・分類されていったのはなぜかを紐解く本。詳しくは本書に当たって頂くとして、そこに江戸幕府の怪異に対する施政方針と俳諧のネットワークがあっ...
妖怪の銘々の由来を調べる本ではなく、それまで狸や狐、神や霊と怪異の正体・分類・命名が限定的だったのに対し、江戸時代に様々な妖怪として爆発的に命名・分類されていったのはなぜかを紐解く本。詳しくは本書に当たって頂くとして、そこに江戸幕府の怪異に対する施政方針と俳諧のネットワークがあったという話は今までに出会ったことのない視点で非常に面白かった。妖怪の本と言うよりは日本文化史の本という印象だった。
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髪切虫、雪女、姥が火…。人知を超えた様々な怪異を引き起こす妖怪。中世まではごく限られた種類にとどまっていた妖怪が、江戸時代に急激に増加したのはなぜか。その背景には「怪異」の変容と、新たな文芸である俳諧の興隆があった。諸国で怪談・奇談を集め、妖怪を創造した俳人たちの情報ネットワーク...
髪切虫、雪女、姥が火…。人知を超えた様々な怪異を引き起こす妖怪。中世まではごく限られた種類にとどまっていた妖怪が、江戸時代に急激に増加したのはなぜか。その背景には「怪異」の変容と、新たな文芸である俳諧の興隆があった。諸国で怪談・奇談を集め、妖怪を創造した俳人たちの情報ネットワークから、江戸の〝妖怪爆発〟の謎に迫る。(アマゾン紹介文)
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