しっぽ学 の商品レビュー
人間が失った尻尾、そしてその尻尾と人間の関係について自分の興味に従ってどこまでも追い求める著者の半自伝的しっぽ学入門。もちろん紹介されている尻尾自体についての知見も非常に興味深いのだが、学部・学科の垣根を次々と跳び越えて自分の知りたいことを研究していく著者のバイタリティに感心する...
人間が失った尻尾、そしてその尻尾と人間の関係について自分の興味に従ってどこまでも追い求める著者の半自伝的しっぽ学入門。もちろん紹介されている尻尾自体についての知見も非常に興味深いのだが、学部・学科の垣根を次々と跳び越えて自分の知りたいことを研究していく著者のバイタリティに感心する。一つのことを深く掘り下げていく研究ももちろん大事だが、こういう学際的な研究者にもアカデミズムの中できちんと予算が割り振られることに意味があると思うのだが。
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文系、理系の垣根を超えた研究。筆者の専門しっぽ学。人間がしっぽを無くした理由の考察や骨の形状からしっぽの長さを考察したり。また世界に多くあるしっぽを失くす民話など。 筆者の試行錯誤していく課程が多く描かれるところが独自の魅力。
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ヒトが尻尾を失ったのはヒトが二足歩行に移行したためだ、という説は根拠がないそうだ。それを解明することが筆者の研究の大目的だが、なかなかこれといった仮説にはいたっていないらしい。この本はそんな筆者の学問遍歴を綴ったもので、学問知識の詰まった重厚な新書を最近は多く読んでいたので、この...
ヒトが尻尾を失ったのはヒトが二足歩行に移行したためだ、という説は根拠がないそうだ。それを解明することが筆者の研究の大目的だが、なかなかこれといった仮説にはいたっていないらしい。この本はそんな筆者の学問遍歴を綴ったもので、学問知識の詰まった重厚な新書を最近は多く読んでいたので、このような現在進行形の内容も新書らしく思えた。 ヒトの尻尾の謎の解明に期待。
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尻尾について考察するという学問テーマは面白いと思い、この本を手にしたのだが… 筆者の独り言、変な日記を延々と読まされる感じ… 筆者自身がこの仕事を好きじゃないのだろうな… 読了25分
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<目次> 第1章 「ひと」を知るためのしっぽ学 第2章 しっぽと生物学~しっぽがしっぽたりうる所以 第3章 しっぽと人類学~「ヒト」へと至る進化の道のり 第4章 しっぽと発生生物学~ヒトはしっぽを2度失う 第5章 しっぽと人類学~しっぽから読む「人」へのみちのり <内...
<目次> 第1章 「ひと」を知るためのしっぽ学 第2章 しっぽと生物学~しっぽがしっぽたりうる所以 第3章 しっぽと人類学~「ヒト」へと至る進化の道のり 第4章 しっぽと発生生物学~ヒトはしっぽを2度失う 第5章 しっぽと人類学~しっぽから読む「人」へのみちのり <内容> 世の中にもあまりいない、生物の「しっぽ」を専門に研究する著者の本。初めての単著であることを考えると、「まあ、こんなもんか」と思う。最低限のしっぽの知識を、あらゆる角度から紐解く。著者紹介にも、「ヒトがっしっぽをどのように失くしたか、人はしっぽに何を見てきたかなど、文理や分野の壁を越えてしっぽからひとを知るための研究」=「しっぽ学」と書かれている。ちょっとジャンクな感じをする。自分的には個々の生き物のしっぽの特徴や使い方、文系ならこんな作品にしっぽがかいてある(あとがきに「九尾の狐」がちょっと出てくるが…)と良かったかな?
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