灯 の商品レビュー
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蒼はとにかく一人が好きな女の子。友達と一緒にいても何だか息苦しい。修学旅行も行かずに過ごした。そんな蒼の心の支えは夜に街の灯りを数える仕事に就くこと。そんな仕事、現実にはないけど子どもの頃の同級生から聞いたその職業にずっと惹かれていた。 登場人物のセリフが心に残るものが多かった。蒼の友達、冬子が本当にいい子でちょっとずるくて好きだ。蒼が一人でいるのが好きと聞いても、私は蒼ちゃんと一緒だったら嬉しいなと自分の気持ちも伝えられる強さ。でも押し付けじゃないところも良い。 あとは定時制に通っている看護師の関さんも良かった。最初はなんなんだこのズケズケ言ってくる人は!と思ったけど、自分は人とは違うって思ってるでしょという一言にグサっときたのは蒼だけではないと思う。
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感想 人とは違う自分。それを受け入れる友達の凄さ。何処に向かうのか分からない自分。見つかって良かった。 あらすじ 相内蒼は母子家庭で育った。他人と交わるのが苦手で子供食堂を経営する社交的なめぐみとは正反対の性格だ。 高校生になり、小学生の頃に一緒だった米田と再会する。米田は...
感想 人とは違う自分。それを受け入れる友達の凄さ。何処に向かうのか分からない自分。見つかって良かった。 あらすじ 相内蒼は母子家庭で育った。他人と交わるのが苦手で子供食堂を経営する社交的なめぐみとは正反対の性格だ。 高校生になり、小学生の頃に一緒だった米田と再会する。米田は同じ高校の定時制に通っていた。小学生の頃、彼の父親が夜間街灯調査員をしていると聞き、蒼はそれになりたいと思っている。 蒼は米田の助けがしたくて超弱小野球部に入る。活動するうちに他の部員や女友達に、米田のことが好きだと勘違いされる。 蒼は、仲良くしてくれた冬子に、一人が好きなことを正直に伝える。理解ある良き母親でいたがる母にイラついていたが、ある日、母が乳がんであることが分かる。 地元ローカル番組に取り上げられた米田の放送を見て、米田が小さい頃に小児がんだったことが分かり、ショックを受ける。 蒼が3年になった夏の大会、米田がエースの創生高校は10数年勝っていなかったが、西川高校についに競り勝つ。 友達の助言もあり、何がやりたいか分からなくなっていた蒼は、夜景研究をしている大学に行こうと決め、必死の勉強で合格を勝ち取る。そこには米田の支えがあった。
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夜間街光調査官って自分も途中まで本気で実在する職業だと思ってました笑 灯ってタイトルは、目に見える物理的な灯ではなく、米田の存在そのものだったのかなと感じました。 蒼を確かに照らして支えになってくれた、道標となってくれた米田って良い奴やなと思いました! 蒼の1人が好きというところも含め、価値観にめっちゃ共感出来ました! あと地元が本に出てくるのも嬉しかった笑
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受験日の前日に性交しようと誘われたら、どんなに好意ある相手でもクソだなって思いませんか?AセクAロマの話なのだと思って読んでしまった故(※そう読める余地は潤沢にあります)に、突っ込みをいれたくなってしまった。 某北海道大学のように、教授が退官してその憧れの准教授もクビになったりし...
受験日の前日に性交しようと誘われたら、どんなに好意ある相手でもクソだなって思いませんか?AセクAロマの話なのだと思って読んでしまった故(※そう読める余地は潤沢にあります)に、突っ込みをいれたくなってしまった。 某北海道大学のように、教授が退官してその憧れの准教授もクビになったりしない?等も心配になってしまう。
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ページが進むにつれ、自分が蒼になったような気がして。 「でも、仲直りは私には必要なかった。 夜間街光調査員になるために必要じゃなかったからだ。」 そう!蒼は、自分の力でしたい事が、できる!
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普段、ミステリーとか警察小説、妖怪物ばかり読んでいるから、青春小説はなんとも言えない気持ちになって、自分の昔が過ったりして、思春期ってこんなだったわと思い出され、悶絶しました(笑)
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屋上から見渡す夜の街。家の灯りが一つひとつ灯る景色を一人眺める蒼。静謐さに満たされた空間で、日常の緊張を解くひととき。羨ましく思えた。人疲れを感じた時に読みたい一冊。
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装幀を上下に開くと、屋上らしき場所で灯りを見つめる女性の姿が。 誰とも関わりたくない、一人で生きていきたいと願う主人公・相内蒼の凛とした想いが伝わって来るようだ。 シングルマザーで起業家の母と二人で暮らす蒼だが、家庭に温かみは感じられない。 自分の信念を貫く為、娘より仕事を優...
装幀を上下に開くと、屋上らしき場所で灯りを見つめる女性の姿が。 誰とも関わりたくない、一人で生きていきたいと願う主人公・相内蒼の凛とした想いが伝わって来るようだ。 シングルマザーで起業家の母と二人で暮らす蒼だが、家庭に温かみは感じられない。 自分の信念を貫く為、娘より仕事を優先する母親の姿に終始疑問が拭えなかった。 母親の行動は一種のネグレクトに思え、孤独を愛する様になった蒼の背景を想像し、切なさで胸が詰まる。 友人・冬子と、野球部の米田虎太郎の存在がいい。 この年代ならではの苦味と気付きが詰まった瑞々しい青春小説。
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友達が良いね 自分の方が大人だって思っていたら、実は子供だったって気づかせてくれる、友達が欲しかったな。 あれ?自分にも居たのに、それにも気づかなかったのかな? なんて、思いながら読んでました。
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初読作家さん(多分)。 すごーく、良かった。 蒼ちゃん、娘にしたい。 蒼ちゃんの人間嫌いでは無いけど、ドライな感じが私は大好き。 別の感覚で冬子ちゃんも好きだけど。 めぐみとめぐみの母親を足したような感性の母親に育てられた私は最後の蒼ちゃんの決断が大変気に入った。 関さん(...
初読作家さん(多分)。 すごーく、良かった。 蒼ちゃん、娘にしたい。 蒼ちゃんの人間嫌いでは無いけど、ドライな感じが私は大好き。 別の感覚で冬子ちゃんも好きだけど。 めぐみとめぐみの母親を足したような感性の母親に育てられた私は最後の蒼ちゃんの決断が大変気に入った。 関さん(わかってるようでわかってない人)の蒼ちゃんに対する、ズレた評価も私にはとても滑稽でよかった。 蒼ちゃんに目指す場所があって良かった。
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