ワンダンス(13) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
毎巻ほんと驚かされる。これまでマンガとしてダンスをいかに表現するかを追究してきた本作だが、作中のストーリーにおいても「ダンス」をいち映像表現としていかに表現するか、という映像制作や演出、プロモーションの話にまで拡がってきた。 その上で主人公のカボは「別に世界を広げたいとは思ってないんだ」と気付く展開。……マジでうますぎる!! 「ダンサーにウケるダンスだけやってても世界が狭くなるよ」というカンビ君の言はごもっとも。それでも人に見せるだけがダンスの本質ではないということをここまで見事に描いてくれるとは。 「演技とダンスって対極にあるような気がする」というカボ君の考えもなかなか興味深い。即興性と既存性。しかし自己を無化していくのは演技もダンスもある種似ているかもしれない。 壁君に壊されたカボのバキバキのスマホ画面、ここまで修理してないのがなんやかんやで便利な演出要素として使われまくっててウケる。あの日のバトルを忘れたくないだろうし、直したくない気持ちもわかる。
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