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原発を止めた裁判官による 保守のための原発入門 の商品レビュー

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2024/09/29

保守のための原発入門 樋口英明 岩波書店 これは大飯原発と高浜原発の稼働を法廷で差し止めた勇気ある元裁判官によって書かれた貴重な本であるが 権力に逆らうことは非常に困難だとも言える 国家や民族崩壊にすらつながる内容からして報道機関に大々的に取り上げられて然るべき書物であるにも関わ...

保守のための原発入門 樋口英明 岩波書店 これは大飯原発と高浜原発の稼働を法廷で差し止めた勇気ある元裁判官によって書かれた貴重な本であるが 権力に逆らうことは非常に困難だとも言える 国家や民族崩壊にすらつながる内容からして報道機関に大々的に取り上げられて然るべき書物であるにも関わらず 図書館にもまばらな状態のようである 新聞でもテレビでも時間に流されてしまい こうした人類の存亡に関わる事について 客観性に富んだ内容に触れることはごく稀である 少なくとも当時の菅直人総理大臣や 福島原発の吉田所長などが 東日本の壊滅を招き日本が崩壊する覚悟をして公言している事実を その後の幾つもの運と命を掛けた誠実な努力で 奇跡を起こしたことによって回避できたと言う現実を忘れている私たちがいる 一つ気になるのは 地震云々の前に基本として 放射能を吐き続ける原発は有機の際に格好の標的となる巨大な核爆弾そのももである あらゆる意味で原爆以上に危険極まりな代物である 人工的な核分裂自体がこの世にあってはならないモノだと全面的に訴える必要があるにも関わらず無視されている事である 世界を支配する唯一の武器として血眼の開発競争に伴い原爆に欠かせないプリトニュームを生み出す大きな利権として猛毒を吐き続ける原発が浮上し その製造場所として植民地でもある極東列島の日本が格好の標的とされているのが現実である 著者である樋口英明さんをはじめ三浦裁判官等は三権分立を全うし正義を守るために 時の権力に忖度する事なく出世と報酬の大きさを反故にして意志を貫いたと言うこのができるだろう

Posted byブクログ