天使の跳躍 の商品レビュー
将棋がわからない私でも充分楽しめた。主人公は八段のプロ棋士、ただ46歳の現在でも未だ無冠で将棋界でも同情や侮蔑の感情に取り囲まれている。対するのは有名人がモデルではないかと思われる27歳の天才棋士。冠を賭けて5番勝負が始まる、と言う展開だが、主人公の一義を取り巻く環境や人間関係な...
将棋がわからない私でも充分楽しめた。主人公は八段のプロ棋士、ただ46歳の現在でも未だ無冠で将棋界でも同情や侮蔑の感情に取り囲まれている。対するのは有名人がモデルではないかと思われる27歳の天才棋士。冠を賭けて5番勝負が始まる、と言う展開だが、主人公の一義を取り巻く環境や人間関係などが過去に戻りつ明らかにされていき、まるで青春小説の様な爽やかさが残る。「桂馬とは斜めにジャンプして他の駒を飛び越えて行ける」題名の由来も美しかった。一局ごと棋譜があるので好きな方にも納得できるかも。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
星3.5という感じでした。 お前は、神に選ばれた子なのだと思う。 でも俺だって、 両親から祝福を受けて 生まれてきたんだ。 この帯の抜粋したセリフが良かったです。 人に愛された中年の星ということで、 主人公がいい人なので、その人間関係や絆もすごく良かったです。 呉服屋さんとのやり取りとか素敵でしたね。 ただここからは気になる点が。 まず改行が多くて、本の厚さの割にはサクサク読めます。文章が多ければ多いほどいいわけでもありませんが、読み応えのある内容を期待してたので少し残念。 蜂蜜と遠雷と内容と表紙が似てると思いました。 勝負の世界の天才話と表紙のデザインですね。 表紙をめくると、将棋の面になっていて、遊び方がとても素敵でした。 あと、勝利の仕方が全部うっかりミスなのがこう勝負に盛り上がりが欠ける感じがしました。 将棋やらないので分からないのですが、ある程度流れや指し方がもう決まっていて、ミスをつくのが勝利の方程式なのでしょうか。 天才側の主人公の深掘りが少なくて、あまり愛着のようなものがわかなかったです。 悪者かってぐらい天才君の味方少なく、花を持たせよう感も感じてしまいます。 中年の星サイドからの、過去の天才君や、女流棋士さん。そこの登場人物の過去を、神に愛された子のエピソードに変えていればもっと個人的な好みだったかもしれません。
Posted by
藤井(聡太)風の人とか羽生風の人とか藤井(猛)風の人とかよく知られた人は一通り出てくる。 もちろん主人公のモデルで監修のおじさんも。
Posted by
私の様なおじさんは特に共感します。 登場人物全て納得です。 田中さんは目指す所まで到達。前向きな行動であれば誰かが手を指し述べてくれるんですね。 源大河も負けたからこそ、心が落ち着いたかな。きっと、これから、偉大な王になれる気がする。 上州さんを含めたA級棋士の...
私の様なおじさんは特に共感します。 登場人物全て納得です。 田中さんは目指す所まで到達。前向きな行動であれば誰かが手を指し述べてくれるんですね。 源大河も負けたからこそ、心が落ち着いたかな。きっと、これから、偉大な王になれる気がする。 上州さんを含めたA級棋士の面々が登場したときは、ワクワク、ドキドキ。 上州さんも今までの想いが爆裂かな。きっと、魅力あふれる人になっていくんだな。 将棋の奥深さ、すばらしさが少しわかりました。 天使の跳躍は桂馬の事だったんだね。
Posted by
一つ一つの文章から、風景がこれだけ溢れてくる本はすごく久しぶりに読んだ。 内容は書かない。 読むことで、一人一人の気持ちが浮かんできた。 幸せな本でした
Posted by
【それは誰もが絶望する、中年棋士のラストチャンスだった】田中一義、46歳。迎え撃つ相手は「令和の王」こと源大河八冠。悲運の中年棋士は、このラストチャンスに人生のすべてを燃焼させた。
Posted by
- 1