現代文 読解の基礎講義 新版 の商品レビュー

中野芳樹(著者)

2024/09/12

序文にある、“練習問題をたくさん解く方法はテストをたくさん受けているだけでありそれではテストが測定する「学力」の向上にはつながらない”というのはがいいですよね。なんか詭弁ぽいけどいい。

また、”方法を見出すのが学問のあり方であり、小手先のテクニックではなく、試験のどんな傾向の変化にも対応できる学力をつける学習法を目指す”というのもいい。つまりそれは受験生でなくても役立つということです。

この本は、読みこなす技術だけではなく、文章を書くことにも役立つと思います。

まず、長文の構造がよくわかるようにしてくれます。

そして、読解力のテストは、個人的なことではなく、各人共通なことを対象とするので、誰にでも通用する硬い技術が手に入ります。それは論理的なことから、小説にある表現までです。

また、解答の書き方から、簡潔で誤解を生まない文章の書き方もわかります。