この部屋から東京タワーは永遠に見えない の商品レビュー
体が痒くなるような、そんな感覚を抱かせる。その人になったような、30歳までの数々のハイライトに、思わず一気読みした
Posted by
タワマン文学は癖になる。何者かになりたくて東京で暮らし始めるも、結局何者にもなれず、満たされない自尊心を何かで必死に埋めようとするも、嫉妬と承認欲求だけが膨らみ続け、他人と自分を比較しては独り心を擦り減らす。絶望さえできない無限地獄。孤独と虚無と愛憎と諦観。上手く行かなかった無数...
タワマン文学は癖になる。何者かになりたくて東京で暮らし始めるも、結局何者にもなれず、満たされない自尊心を何かで必死に埋めようとするも、嫉妬と承認欲求だけが膨らみ続け、他人と自分を比較しては独り心を擦り減らす。絶望さえできない無限地獄。孤独と虚無と愛憎と諦観。上手く行かなかった無数の人生。それでも朝は来る。生きねばならぬ。
Posted by
元がツイッターなので140文字の短文で一塊になっており読みやすい。この本に出てくるような境遇とは関係なく生きているので刺さることはなかったが偏差値が高く名の知れた大学を出て東京に住んでいたとしてもこういうこじらせ方があるという傍観者としてのおもしろさがあった。実感をもってこの本を...
元がツイッターなので140文字の短文で一塊になっており読みやすい。この本に出てくるような境遇とは関係なく生きているので刺さることはなかったが偏差値が高く名の知れた大学を出て東京に住んでいたとしてもこういうこじらせ方があるという傍観者としてのおもしろさがあった。実感をもってこの本を読めるひとたちがちょっとうらやましい。
Posted by
第119回アワヒニビブリオバトル テーマ「3周年」で紹介された本です。1ゲーム目。チャンプ本。 ハイブリッド開催。 2024.10.1
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館にて。 どんな本だか知らないで読んだので、めくってもめくってもこじらせてるなーという感想だった。 でも近くにいそうな人だったり、自分も感じたことのある感想なども出てきたりして、楽しく読んだ。 ラストの1篇も意外性があり、ちょっと不気味で良い。
Posted by
華々しい東京の街並みの裏で、誰にも見られずに去っていったものたちの悲哀。30歳前後で人生を見直し、大きな転換を迎える様々な境遇の群像劇が輪郭を明確にするための固有名詞で象られていた。
Posted by
上京3年目の自分にとって薄々感じていた違和感が言語化された感覚。地方在住時に読んでいたら理解できなくて★2を付けていたかもしれない。
Posted by
全22編のTwitter小説。 東京、学歴、金持ち、タワマン、妬み、孤独。 若者の深層を短い文章で見事に表現している。地名、大学名、企業名などがリアルで面白い。
Posted by
2024/09/22 以前に自分のタイムラインにリツイートで流れてきたのを読んだことがあったような無かったような薄ぼんやりとした記憶を頼りにして読んでみました。 あとがきにも「Twitter文学」という表現がありました。まさにそれだなって思います。 それぞれの短編はもちろん140...
2024/09/22 以前に自分のタイムラインにリツイートで流れてきたのを読んだことがあったような無かったような薄ぼんやりとした記憶を頼りにして読んでみました。 あとがきにも「Twitter文学」という表現がありました。まさにそれだなって思います。 それぞれの短編はもちろん140字で収まるように表現された内容がいくつか連なることで一つの短編ストーリーとなっています。 小説や物語ともまたちょっと違う、何となくグレーというか仄暗い感じが漂う東京へ出てきた人たちについてのお話。 理想を持って東京で生きて、現実に遭遇して苦労したり元の場所に戻ったり。 制限のない小説と違って、Twitterで140字にどうしても収めなくてはいけない制約があるからこそ詰め込まれた表現が使われるそれぞれの短編はとても現実的だなって思いました。
Posted by
皮肉こもってるし、あーわかるな、っていう表現が豊富。鬱っぽいエピソードもあるけど、あえて言葉にしてくれることでちょっと安心する部分があると思う。得体の知れない、表現できない不安感とか辛さってどうしようもないから。
Posted by
- 1
- 2