小山田圭吾 炎上の「嘘」 の商品レビュー
コロナ禍で失ったものの一つが、Cornelius soundが奪われた東京オリンピック開会式。 95年当時の空気を、2021年の物差しで測った結果、点で切り取られ、盛られ、つながっていった“嘘”が、とんでもない集団的な「いじめ」を生んだ。 情報を疑う姿勢を問うワクチンの本、「...
コロナ禍で失ったものの一つが、Cornelius soundが奪われた東京オリンピック開会式。 95年当時の空気を、2021年の物差しで測った結果、点で切り取られ、盛られ、つながっていった“嘘”が、とんでもない集団的な「いじめ」を生んだ。 情報を疑う姿勢を問うワクチンの本、「あの戦争」を今の価値観で裁くことの不毛さを描いた本、今読んでるいじめ自殺を900ページ以上追った本、それらとこの一冊は何か通じるところがある。 Point of View Point という歴史的名盤を語ろうとしても、未だにこの“嘘”が乗っかってきてしまう事は大きな喪失。でも、それを徹底的に調べ、 こうして名誉を回復させようとする本がある。いつかまた、唯一無二の Cornelius sound が、実現しなかった東京オリンピック開会式への後悔と反省も一緒に日本中、世界中に響き渡れば、少し空気は良くなると思う。
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渋谷系誕生前夜のフリッパーズギターの契約の残りを消化するためのポリスターレコード立ち上げが興味深い。 週刊誌のゴシップ記事ならいざ知らず、お洒落最先端の音楽雑誌で事実ではないことを書いてウケればオッケーな仕事をしていたロッキンオンジャパンの山崎さん。
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図書館にて。 ダヴィンチで紹介されていたのを見て、予約してみた。 結局、昔注目されようとちょっといきがった本当ではないインタビュー記事が雑誌に載ってしまい、間違っているとわかっていたけど訂正することなく今まで来てしまったところに、オリンピックがらみの大きな仕事が入り注目されたタイミングでその記事が掘り返され…というようなことでいいんだろうか。 その人の性格とか、その時代のノリや雰囲気、記者との人間関係、いろんなことが絡まって書かれた記事といった感じ、わからんでもない。 でもやっぱり、当時私もこの記事が出た少し後辺りでこの記事を読んでいて、嫌だなと思ったことをすごく覚えている。当時はその記事をまるっと信じていたし。だって本当にやってない人があんな記事許容できるわけない。 この本に書かれているとおり実はそこまでやってなかったとか、その場にはいたけどそれをしたのは別の人だとか、本当のことはきっとそうだったんだろう。 でもそんな記事を名前入りで公に書かれたら、何があろうと絶対すっごく嫌だと思う。誰にもそんなことをする人間と思われたくない、何が何でも訂正はするんだ!とか、あんなこと言ってないじゃないか、なんて記事を出したんだこの野郎って怒ったとか、結局ずっとそうはならなかった時点で、違っちゃってたんだろうな。 その人の作る音楽にそのイメージは乗っかってしまう。あの読むのもきついひどいことをしてた人がさわやかな歌歌ってもねって、どうしてもなってしまう。そこに気づけなかったんだな…。 あの内容の記事を許してしまったセンスというか、美学というか、自分自身の在り方というか、生き方の問題になってきちゃうんじゃないのかな。 極悪人じゃなかったからノリに乗せられたんだろうし、その後の対応もうまくできなかったのかもしれない。いろいろ残念だよなと思う。 文字になった時点で、私がこう言いましたと発表された時点で、違いますと言わない限り真実になる。本当怖いし、怖さをわかっていないとなと思った。
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p124 今の日本のマスコミ全体に聞きたいのは、調べ直したのかってこと。 太田光 p127 聖路加病院、山王病院、愛育病院 都内出産御三家 p146 小山田圭吾のはとこ 伊藤穰一 p135 和光 1933年設立 小学校 1937 中学校 1950 高校 1953 幼稚園 1966 大学 学習旅行 劇団わらび座 かつて劇団四季や宝塚歌劇団に次ぐ規模の演劇集団 p151 小沢健二 受験を意識して神奈川県立多摩高校→東大 p232 小山田圭吾 マヒナスターズの三原さと志の息子 p282 小山田 「いまはまだ、ネットを通じたコミュニケーションについて、世界中が学習している途中なのだと思います。」
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大炎上とは、自分の人生に退屈しているSNS依存の餓鬼が閻魔様にでもなった気になれるイベントのようだと思った。 ファンで追ってる人のことであっても、知らないことが殆どなのだから、日頃気にもしていなかったような人の炎上ネタなんて鵜呑みにしちゃいけない。 誰かの投稿を拾ったメディア...
大炎上とは、自分の人生に退屈しているSNS依存の餓鬼が閻魔様にでもなった気になれるイベントのようだと思った。 ファンで追ってる人のことであっても、知らないことが殆どなのだから、日頃気にもしていなかったような人の炎上ネタなんて鵜呑みにしちゃいけない。 誰かの投稿を拾ったメディアやインフルエンサーによって「今回はこの人をサンドバックにしてくださあーい!」と定期的に投下されるのも悪質よね。 次の炎上の対象が投下されたら、ぴたりと止んで忘れ去られる。大多数の人間が人の生活を壊すことに加担しているのに、イベント感覚であることが恐ろしいなと思う。 また、山崎さんを責める声もあるけれど、彼にも彼の立場や守るべき組織や人がいるわけだから、飲み込んだ言葉がたくさんあるのでは、と私は思っている。だって、あの記事が出たのは30年以上前なんだから。時代と共に環境も変わっている。 「それはないでしょう」って言って良いのは小山田さんと関係者だけだと思う。 Corneliusは中学生のころから好きで、例の記事もずっと気になってたから事実が知れてよかった。 そして、小山田さんの周囲にいる人々が良い方ばかりで良かった。 餃子のエピソードは人柄が感じられて微笑ましかった。 ファンでもないのにここまで調べて執筆された著者さんに感謝を。 追記 Corneliusとへラルボニーのコラボについて、あの時の報道を間に受けて心を痛めた善良な人々の耳には届いて欲しいと思ってしまう。英語で拡散した、音楽が好きでDJまでしてるスッキリコメンテーターの外国人にも。
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ことの真相としては、小山田圭吾が露悪的に話したことを、山崎洋一郎が盛ってインタビュー記事にし、村上清が油を注いだ。 東京オリンピックの騒動の前に訂正や謝罪をするチャンスはあったが、ズルズルと引きずり、最悪のタイミングで爆発したということ。 小山田は過剰過ぎるほどにその責めを受けたが、山崎はずっと逃げているなという印象。
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書評やら年末ランキングやら、諸々の結果を見て、最終的に読んでみたくなったもの。読んで正解。漫画・しょせん他人事とも通底する話題で、自分の中でホットな問題。”炎上”界隈のリテラシーも含めた危機って、自分ごととして考えておかないと、あれよあれよと足元をすくわれかねない。何といっても、...
書評やら年末ランキングやら、諸々の結果を見て、最終的に読んでみたくなったもの。読んで正解。漫画・しょせん他人事とも通底する話題で、自分の中でホットな問題。”炎上”界隈のリテラシーも含めた危機って、自分ごととして考えておかないと、あれよあれよと足元をすくわれかねない。何といっても、本作の主題となった問題に触れた際、『ん?ちょっと待てよ…』ではなく、『マジかよ、小山田』って思ったもの。
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聞きづらいことだったろうに、多くの人にインタビューしてよくまとめたな〜と。 著者の書き方のせいかもしれないけど、諸悪の根源の記事を書いた人が、その後の著者のインタビュー要請に一切応えないことに不誠実さを感じてしまった。
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ロッキン・オンの二万字インタビューや あのサブカルアイデンティティアピールは読んでいた時代性がわかる人にしか伝わらないだろうけどフリッパーズギター(和光的といったら語弊があるか)や渋カジ、ロッキン・オンなど内輪ネタで通じる、巻き込んでいた、通じていた、許されていたのがネットという...
ロッキン・オンの二万字インタビューや あのサブカルアイデンティティアピールは読んでいた時代性がわかる人にしか伝わらないだろうけどフリッパーズギター(和光的といったら語弊があるか)や渋カジ、ロッキン・オンなど内輪ネタで通じる、巻き込んでいた、通じていた、許されていたのがネットというシステムでは和光生ではない人も和光の正しさを論争できるところにある。 なのでどっちが正しいとかは人の判断だけど山崎洋一郎が創り出すものはしっかりと名前を忘れなければでもバカだからすぐに忘れちゃう。
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優しい人なんだなと思いました、小山田圭吾さん。 真相は本人のみぞ知る、がベースではあるけれど、 このライターの視点を信じるとすれば、 ロッキンオンのインタビュー記事はたぶんに 捏造が入っているし、そこをせめようと思えば せめられるけれど、自ら発信しない小山田さん。 それは優しさで...
優しい人なんだなと思いました、小山田圭吾さん。 真相は本人のみぞ知る、がベースではあるけれど、 このライターの視点を信じるとすれば、 ロッキンオンのインタビュー記事はたぶんに 捏造が入っているし、そこをせめようと思えば せめられるけれど、自ら発信しない小山田さん。 それは優しさでもあり、甘さでもあるとも思った。 自分もコーネリアス世代なので、 彼がブレイクした当時の、その世代の空気感、 すこし露悪的な感じは体感しているし、 その頃はそこまで目立った記事でもなかった気がする。 メディアスクラムは警戒すべきだし、 昨今の兵庫県知事の炎上からの逆転で、世間も 学び始めている。だからこそ、ノンフィクションライターの 手でなく、小山田さん本人も少し発信しても いいのではないかな?と思った。
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