怪談狩り まだらの坂 の商品レビュー
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実にビジュアルが良い…そんな怪談が多め。 いや、怖いのは怖いんですが。 それでも風景、光景として抜群な話が多くてよかった。 「名状しがたい」異形を想像させる生臭い怪異の表題作。 祠のある池に浮かんだ無数の靴(『靴』)、 鎮守の杜の奥に立つ光の柱とそれを登る人々、提灯(『光の柱』)、 半透明の犬の列が横切り、謎の人々が徘徊する家(『家を買った』)、 竹藪からあらわれる異形の女らしきモノ(『女であって人ではない』)、 想像すると恐ろしく、時に美しい。 話によっては日本の風情をたっぷり感じられる怪異もあってとても楽しめた。
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大掛かりな呪いでも仕掛けているんじゃないか、もしくは土地の祟りに触れたのかと思わせる「まだらの坂」。まず「まだら」のビジュアルがしんどい、恐怖の前に異様さしかない。それが治った後に恐怖に変わるので、すごく嫌。 「靴」「工事現場」「女であって人ではない」「ピアノの修理」「家を買った...
大掛かりな呪いでも仕掛けているんじゃないか、もしくは土地の祟りに触れたのかと思わせる「まだらの坂」。まず「まだら」のビジュアルがしんどい、恐怖の前に異様さしかない。それが治った後に恐怖に変わるので、すごく嫌。 「靴」「工事現場」「女であって人ではない」「ピアノの修理」「家を買った」と土地に関わっているであろう怪異怪談が多かったなという印象です。 「山の霧」「目」もそうか。山という場所そのものが、身近にありながら異界に通じている場所をいうことを、気づかせてくれる怪談。 「野球のボール」これ怪談ではあるけども、実は事件につながっているのではないだろうか。そう考えると闇の深さが恐ろしくなる。復讐の話になるのでね。 「ノブヒロさん・後日談」執念の深さと怖さ。恐怖を覚えながらも、どこかで覚悟をしているエツコさんの諦観というような語り口が、さらに怖さを覚えさせます。 当事者にしかわからないことがあるのだ。他人がどうこういうことでない、ということなんでしょうが、それを誰の意思でそうなっているのか、そういう深読みをしてしまうと、彼の執念の怖さに震えが止まらない。 「まだらの坂」通じて、これが‘一番恐怖だった、圧倒的なのはこれ、というのはないのだけど、平均的に80点以上の怖さを叩き出してくる1冊でした。
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不思議なこと、恐ろしいこと、本当にこんな事が起こるのが信じられないくらい身近に起きたら怖いな…と毎回思いながら読了。面白かった!
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<目次> 略 <内容> いつもの通り、夏の定番。怪談を読まないと夏が終わらないよね。それも中山さんと三木住職…。
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中山市朗先生の怪談狩り、いつも楽しみにしていて今回も不思議なはなしがいっぱいであっという間に読み終わってしまった!! 特に好きだったのは『女であって人ではない』です。電子レンジみたいな横に大きく四角い顔をしたモノ。絶対カミサマみたいな山のナニカだと思うけど不思議すぎる。もしかした...
中山市朗先生の怪談狩り、いつも楽しみにしていて今回も不思議なはなしがいっぱいであっという間に読み終わってしまった!! 特に好きだったのは『女であって人ではない』です。電子レンジみたいな横に大きく四角い顔をしたモノ。絶対カミサマみたいな山のナニカだと思うけど不思議すぎる。もしかしたらキツネとかタヌキなのかもしれないけどそれなら見た目をもっと人に近づける気もするし。あと『ピアノの修理』も気になるはなし。岡山県のどこのはなしなのか、土地の特徴ってなんなのか。他には『静寂』『まだらの坂』『出口を求めて……』『靴』これは怖いはなしだった。取り憑かれるはなし?『除霊』『恩賜のタバコ』『作業場』『工事現場』『瓜二つ』ドッペルゲンガーのはなし。これも好み。『サンタ』『光の柱』『上野公園』語り手の人にしか見えてなかったモノのはなし。『サイパンの砂』『知らない部屋』『天狗様』『自転車屋』『山の霧』これも靴と似てる。『目』これも怖かった〜。百目鬼って妖怪と関係あるのかどうか。『スズキユウイチ』『プレハブの事務所』土地の記憶のはなしだと思った。残像というか。残穢ほど、けがれはない。『隣』『納期』が面白くて好みでした。
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