わたしの知る花 の商品レビュー
なんだかすれ違いが多くてもどかしい思いもあるのですが、平さんの優しさが周りを繋いでいくのでしょうか?人の魅力は自分が生まれ持って持っている内面の良さを輝かせればいいというメッセージを平さんが伝えているからこそ人と時代を繋いで必要な人にそのメッセージが届いている気がします。 読み終...
なんだかすれ違いが多くてもどかしい思いもあるのですが、平さんの優しさが周りを繋いでいくのでしょうか?人の魅力は自分が生まれ持って持っている内面の良さを輝かせればいいというメッセージを平さんが伝えているからこそ人と時代を繋いで必要な人にそのメッセージが届いている気がします。 読み終えた後なんだか温かい気持ちになります。
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美園ちゃんに自分を重ねてた。 放っておいてほしいだとかそんなところ(^_^;) いっしょにいると面倒だなと思うことも少なくないけど母のことは大好きだし、まだまだ元気でいてほしい。何かあったときには頼ってもらえる娘でいたいかな、親孝行しないと。 あ、私もインド行きたい
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お互いがお互いの事を想い合っているのに、ちょっとしたタイミングとかですれ違ったりしてしまうのが、どうにも切なくて愛しくて、でも物語のいたるところにちゃんと救いが散りばめられている感じが町田そのこさんらしいなと思いました。 めちゃ面白かったです!
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1人のおじいさんの人生を周りのいろんな人の視点で辿っていく物語。 めちゃくちゃ良かったー。おじいさんの想いをいろんな人が繋げながらちゃんと伝えることができて本当によかった。 妄想実写化キャスト 安珠…原菜乃華 平…田中泯 悦子…倍賞美津子 香恵…松坂慶子 奏斗…藤原大祐
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最近この土地に来たのか、画板を下げてうろついているお爺さんを公園で見かけた高校生の安珠。 たまたま絵をみたらすごく上手くて興味を持ってしまい、祖母に話をすると葛城平という昔馴染みだと言う。 気になって仕方がない安珠は、もっと知りたいと思うのだが、祖母はさらりと喋って終わらせた。 ...
最近この土地に来たのか、画板を下げてうろついているお爺さんを公園で見かけた高校生の安珠。 たまたま絵をみたらすごく上手くて興味を持ってしまい、祖母に話をすると葛城平という昔馴染みだと言う。 気になって仕方がない安珠は、もっと知りたいと思うのだが、祖母はさらりと喋って終わらせた。 安珠は、幼馴染の奏斗の辛い気持ちに気づかず避けられていたときに平さんからもらったひまわりに勇気づけられる。 次に会いに行ったときは、平さんは亡くなっていた。 遺されていた日記とブローチを見て安珠は、平さんのことをもっと知ろうと調べるうちに…。 平さんがどんなふうな人生を送ってきたのか…を知ると愛情を感じて嬉しいと思える時期ってほんの僅かだったのでは…と思ってしまう。 波瀾万丈…のと言えばそうなのかもしれないが、けっして悲惨で過酷で孤独な日々かと思うとその表現ではない気がした。 それは日記、というか絵本と言ったほうが良いのかもしれないが…物語として描くことで夢をみていたのではないだろうか。 亡くした妹・小藤と一緒にいろんなところを旅することで、もうひとつの人生を感じていたのではないだろうか。 そして、最後に描いたのはエコのこと。 長い長い旅のゴールにはエコと会うこと。 そのエコとは。 もう、何度も何度も涙してしまう… 哀しい愛が、花を通して伝わってくる。
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彼がひたすらに描き続けたのはある物語だった__高校生の安珠は1人の老人に興味をもち、壮絶な過去を知る。後悔、謝罪、感謝、愛... 伝えきれない気持ちを人は花に託しているんだなと思った。一言で表現できない〜!終盤これ純愛じゃんと気づいて涙がでました。
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初めてレビュー書く。それくらい影響受けました。誰の価値観も否定したくない。だけど自分に正直に生きていきたいな、と。
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時代だったり、境遇だったり、理不尽に感じることもあるけれど、それでもみんな、どうにかして生きている、どうにかして生きてゆかなければならないのだと強く感じました。 でもそれが絶望ではなく、希望に感じるところが町田先生の作品だと思います。 人生を否定して生きる人と肯定して生きる人との...
時代だったり、境遇だったり、理不尽に感じることもあるけれど、それでもみんな、どうにかして生きている、どうにかして生きてゆかなければならないのだと強く感じました。 でもそれが絶望ではなく、希望に感じるところが町田先生の作品だと思います。 人生を否定して生きる人と肯定して生きる人との違いを見せてもらった気がします。 大事な人と話をすること、「何度だって言葉を重ねて、相手の言葉に耳を傾け」ること、大事な人と過ごした「その時間を芯として生きる」こと、沢山のハッとする言葉に溢れた作品です。
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星5個じゃ足りないくらい良かった。1人の絵を描く謎の老人、その過去と現在の人々の描写や出来事をこんなに深く、心に刺さる描写で物語を綴れるとはと思った。町田そのこさんは、点と点を繋ぎ合わせ、心を打つ小説をつむぐすごい作家さんだなぁと思う。
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街なかでひとり絵を描く不思議な年老いた男。彼の波乱に満ちた半生を彼に関わった人たちの視点で追い掛ける物語。この作家さん、クジラのタイトルの作品が私には合わなくて読まずにきたんだけど(あ、コンビニの話は好きだな)この作品はあらすじに惹かれて手に取ったが読んでよかった。絵を描く平(へ...
街なかでひとり絵を描く不思議な年老いた男。彼の波乱に満ちた半生を彼に関わった人たちの視点で追い掛ける物語。この作家さん、クジラのタイトルの作品が私には合わなくて読まずにきたんだけど(あ、コンビニの話は好きだな)この作品はあらすじに惹かれて手に取ったが読んでよかった。絵を描く平(へい)のこれまでの生き方を知るのは読んでいて息苦しさを感じたりもしたが、最後の悦子の言葉に心から救われた。過干渉な母親の存在に悩まされた娘のエピソード『クロッカスの女』が印象的。私の母親とは真逆な人だからか私には少し娘が羨ましい。
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