1,800円以上の注文で送料無料

41人の嵐 の商品レビュー

4

5件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/10/02

昭和57年8月、日本列島を襲った台風10号は、南アルプス両俣小屋にも襲いかかった。 両俣小屋には新米管理人と学生山岳部員等41名がいた。 本書はその当事者たちの過ごした嵐の中の全記録。 好天だだた山小屋が台風に飲み込まれ、さらに風雨に翻弄された数日間。経験と準備と、訓練、気力、...

昭和57年8月、日本列島を襲った台風10号は、南アルプス両俣小屋にも襲いかかった。 両俣小屋には新米管理人と学生山岳部員等41名がいた。 本書はその当事者たちの過ごした嵐の中の全記録。 好天だだた山小屋が台風に飲み込まれ、さらに風雨に翻弄された数日間。経験と準備と、訓練、気力、そして運は、41名全員の命を救った。 本書を語ったのは、当事者である管理人。 その一部始終と、戦いの細かな記録、そして管理人が犯したミス(少なくとも本人がそう認識している判断)。 読者はその記憶とミスを犯した悔恨を自らのこととして感じる。 本書のような本が執筆される唯一の理由は、その災害を知り、自らがその立場に置かれた場合にどのように対処するか、学び考えておくこと。 その書かれた理由に報いるため、わたしは本書の状況及び判断を、よく見聞きし、覚え、シミュレーションし、自分がその場に立つ時に備える。 普段、天空の犬シリーズで親しんでいる広河原や両俣山荘。その親しみのある場所で起きた災害の記録を共有しておきたい。

Posted byブクログ

2024/09/29

#読みたい本 とあるVoicyパーソナリティさんが、「強烈に面白い」と紹介されていた「巨大台風からの登山者生還ノンフィクション」。自費出版された幻の名著の復刻出版とのことで、ドキドキワクワク間違いなしと確信できるので絶対に読みたい #41人の嵐 #桂木優 24/7/17出版 ...

#読みたい本 とあるVoicyパーソナリティさんが、「強烈に面白い」と紹介されていた「巨大台風からの登山者生還ノンフィクション」。自費出版された幻の名著の復刻出版とのことで、ドキドキワクワク間違いなしと確信できるので絶対に読みたい #41人の嵐 #桂木優 24/7/17出版 https://amzn.to/3N1XkQf

Posted byブクログ

2024/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

その時代のワンゲル部の空気感とか、山小屋の感じとかが印象深い。死なないって分かってたけど、死にそうな人が何人かいたんだけど無事に歩けて良かった。

Posted byブクログ

2024/09/05

1982年といえば、ホテルニュージャパンの火災があり、「ロッキー3」や「ET」が公開された年。「笑っていいとも」の放送開始に、CDが発売された年だったりで、 ファミコンが発売される1年前の黎明期だからインドア系のアクティブ派はバンド活動とかしてた時代だけど、先輩は「遊び文化研究会...

1982年といえば、ホテルニュージャパンの火災があり、「ロッキー3」や「ET」が公開された年。「笑っていいとも」の放送開始に、CDが発売された年だったりで、 ファミコンが発売される1年前の黎明期だからインドア系のアクティブ派はバンド活動とかしてた時代だけど、先輩は「遊び文化研究会」とゆうサークルで潜伏活動してたから第1世代のオタクがポチポチ認知されてた頃かなw そんな時代に遊び要素の強いアウトドア系サークルといえばワンゲル部。汗臭そうな山岳部よりも柑橘系デオドラントで、そこそこ富裕層の子女が集う感じがあるのですけどww これは、作中でてくる愛知学院大学ワンゲル部のイメージなんですけどね。 この作品はそんな時代のハザード系ノンストップ・ノンフィクションです。 40年前と言ったらネットもGPSも無い時代、まして山中の山小屋では情報知りたくてもTVもないしラジオの気象放送頼りに天気図描いてた時代です。 台風10号の接近で山は大荒れになるなか山小屋で立ち往生する学生たち。小屋番2年目の星さんや学生達が奮闘する脱出ものです。 現役小屋番さんの星さんが若いころ、柏木優のペンネームで自費出版した本ですが絶版になり入手困難だったのですが復刻版がでて読むことができました。

Posted byブクログ

2024/08/01

昨年、他の本で絶賛されていて興味をもち、 ようやく高幡不動にあるカフェまで行って購入しました。復刻版がでたのですね。納得です。 あんな深いところまで行ったこともないし これから行くこともないであろう場所の 地形がリアルに思い浮かび 一気に読んでしまった。 ワンゲルに在籍し活動し...

昨年、他の本で絶賛されていて興味をもち、 ようやく高幡不動にあるカフェまで行って購入しました。復刻版がでたのですね。納得です。 あんな深いところまで行ったこともないし これから行くこともないであろう場所の 地形がリアルに思い浮かび 一気に読んでしまった。 ワンゲルに在籍し活動していた時代の 独特な空気感が本当によくでていた。 恐ろしい災害に直面するなかで それぞれのとる行動が本当に細かく 描かれていて、引き込まれる。 読みながら聡明な判断を下す男子学生には憧れに近い気持ちが湧くし、追い詰められる小屋番さんには寄り添いたいたくなる。 手放したくない本です。

Posted byブクログ