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灰と家 の商品レビュー

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2025/03/29

人生で初めて詩集を通読できた。 詩はいつも読みきれないけど、この詩集はなんかすごい良くて、読み切りたいなと思ったから全部音読した。 道ふさぐ石を化石と知りえづく 頭をなでて、顔にも見える、それは離れていった景色を 墓石にする というところがすごく気に入って最後まで読みたくなっ...

人生で初めて詩集を通読できた。 詩はいつも読みきれないけど、この詩集はなんかすごい良くて、読み切りたいなと思ったから全部音読した。 道ふさぐ石を化石と知りえづく 頭をなでて、顔にも見える、それは離れていった景色を 墓石にする というところがすごく気に入って最後まで読みたくなった。離れていくという空間的な経過がその景色を時間化する。今認識している世界は時間的な厚みをもってそこにあり、無数の出来事をうちに含んだ痕跡なのだと思う。 この詩集の中では、人が普段出来事の中心としているイメージを直接言葉にせず、少しずらして、出来事の痕跡に目を向けている気がする。日常的には、あるモノとかコトを、実体とその痕跡に区別して認識しがちだけど、この詩の中ではその二つは区別されず、普段の感覚では痕跡と認識するモノが実体のように書かれていると思った。言葉にはそういうことができるらしい。 そのひとが通りすぎたあと、土はおぼえた にぎりしめた手が、土の中にある 普段考古学をしているから、このように読んでしまったのだと思う。全く読めていないのかもしれないが、仕方がない。時間をあけて読み返したら違う部分に触発されるのだろう。 4人の友人?の文章があったのも嬉しい。 それぞれいろんな種類の文章で、詩を読んで妥当な解釈に行きつかなくても良いんだと思えた。 個人的にはworlds forgotten boyという人の書いた小論が気持ち良かったが、どれも良かった。

Posted byブクログ