ぼくが生きてる、ふたつの世界 の商品レビュー
何度も泣いた。 20代の時、手話教室に一時通っていた時があってその時の先生が聾唖の方で奥様も。 一人娘さんがいてまだ小学生だったかな、その子は聴者で。 まさにコーダの世界を生きていたんだね。 著者がおかあさんのことが大好きだからこそ、世間から傷つけられたくないと、パートに出ようと...
何度も泣いた。 20代の時、手話教室に一時通っていた時があってその時の先生が聾唖の方で奥様も。 一人娘さんがいてまだ小学生だったかな、その子は聴者で。 まさにコーダの世界を生きていたんだね。 著者がおかあさんのことが大好きだからこそ、世間から傷つけられたくないと、パートに出ようとした母親を無理に決まってると反対してやめさせたこと、すごくわかる。 でもそのことがずっと心にひっかかってて大人になってちゃんと謝れたこと、そしてこのおかあさんが素晴らしい人格者で、このおかあさん無償の愛に心を打たれっぱなしだったよ。 コーダとして生まれたことを嘆いた時もあったけど、今はほとんどのコーダはその両親から生れたことを誇りに思ってるって、そこでまた安堵の涙が…。 この作品が映画化されたらしいけど(著者が吉沢亮、男前すぎない?)俄然、観たくなったよ。
Posted by
映画が気になり鑑賞してみて、あまりにも心が揺さぶられて感動したので、衝動で本書を手に取りました。 映画の内容とは多少は違うところはあったものの、本書はまた違った良さがありました。 今回の映画や本書を機に「CODA」という「聴覚障害者のもとに生まれた聞こえる子どもたちのこと」を指す...
映画が気になり鑑賞してみて、あまりにも心が揺さぶられて感動したので、衝動で本書を手に取りました。 映画の内容とは多少は違うところはあったものの、本書はまた違った良さがありました。 今回の映画や本書を機に「CODA」という「聴覚障害者のもとに生まれた聞こえる子どもたちのこと」を指す言葉も初めて知りました。なので、もしかしたらこれまで私が無知故に知らず知らずのうちに彼らを傷つけてしまっていたのではないかと思い、ものすごく内省しました。できれば、彼らのような存在が実際にいること、様々な苦労をされていることを周りの人に発信して、微力ながら貢献していけたらいいなと思います。 私は障害を持つ人が身近にいたわけではないので、本当の意味で、著者を含めたCODAの方々の苦悩をわかることができたのか自信はないです。しかし、少なくとも本書を読んだことで、彼らの苦悩や葛藤、思いが少し理解できたこと、そして彼らに寄り添って、健常者・障害者関係なく、共生していくことの大切さを学べたような気がします。マイノリティの方々への偏見意識はないか、差別してないかというちょっとした意識を心がけながら日々を過ごしていこうと強く思いました。
Posted by
聴覚障害の、私の母から勧められて読みました。 この本を読んで初めて、私は"コーダ"というんだと知りました。 私は幸いにも、家族が障害者だからといって差別や偏見に苦しんだことはないですが、住んでる地域や年代によっては偏見が色濃く残っていることもあるのだなと感じま...
聴覚障害の、私の母から勧められて読みました。 この本を読んで初めて、私は"コーダ"というんだと知りました。 私は幸いにも、家族が障害者だからといって差別や偏見に苦しんだことはないですが、住んでる地域や年代によっては偏見が色濃く残っていることもあるのだなと感じました。 しかし、母が私の話を聞き取れなくて言い直さないといけないとか、手話を使ってるのを人に見られるのが恥ずかしいとか、共感できる部分が多くあって、他人事とは思えませんでした。 コーダの方も、そうじゃない方も、みんなに読んでみてほしいです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画を観て主人公と原作者の名前が同じことに気づき、原作となった本を購入。 幼少期〜思春期、自分が普通の家族と違うと知り、母親を恥ずかしいと思うエピソードは胸がぎゅっと締めつけられます。大人になるにつれて、コーダの存在を知り、自分ひとりではないと知る。 後半は母親に対する思いや後悔が綴られるが、守ってあげるのではなく「ともに生きていく」 この本を読んで聴覚障害や、コーダについて知ることができて良かった。差別や偏見が少しでもなくなりますように。
Posted by
映画を観た。 何も知識がない状態で映画を観たので、映画に原作があることも知らなかった。 観終わった時、原作を読みたいなーと、本屋にふらっといったら、ちょうどこの本が。 すぐに読み始めた。 映画はうまく繋ぎ合わせて作っていたんだなーという印象。 映画も原作の本著も、コーダと家族と...
映画を観た。 何も知識がない状態で映画を観たので、映画に原作があることも知らなかった。 観終わった時、原作を読みたいなーと、本屋にふらっといったら、ちょうどこの本が。 すぐに読み始めた。 映画はうまく繋ぎ合わせて作っていたんだなーという印象。 映画も原作の本著も、コーダと家族との繋がり。ではなく、コーダと母親との繋がりが描かれている。 我が家はコーダではないが、酒癖の悪い父がいたために、母は自分の身なりを気にせず働いてくれていた。 そんな母を愛しながらも、参加日には来て欲しくないといって悲しませ、大学の学費が払えないとわかると罵り。 自分の母も悲しそうな表情をしていたなーと。 五十嵐さんのことを読みながらも自分のことを思い出し、少し辛かった場面もあった。 五十嵐さんが何度となく書いていたこと。 「守ってあげなければ」という言葉。 五十嵐さんも書いていたが、この言葉の裏には、どこか自己満足や自分のためという思考が働いている気がする。 大人になった自分も、同様の思考が無意識に働いている感じが否めない。 本当は「見守る」ことが必要なのだろうが、それが難しいんだよな。。 五十嵐さんもあとがきに書いていたが、近年、聴覚障がいの方の書籍や映画、映像が多くなっている。 でも、やはり、どこかで「可哀想な人」と思う気持ちがないでもない気がしている。(友達に失聴者がいるのに、自分もどこかに感じている気がする。。。) もっともっと、「可哀想な人」という感覚がない世の中になっていければな。と切に思う。
Posted by
聞こえない親と聞こえる自分、CODAとしての苦しみや葛藤が描かれているようで、周りと違うことへの自覚や思春期以降の親とのすれ違いなど、多くの人が共感しやすい内容も多く描かれていた。 映画を観てから読むとより理解が深まり、またひとつ自分の世界が開けたような感覚を覚えた。「電車のホー...
聞こえない親と聞こえる自分、CODAとしての苦しみや葛藤が描かれているようで、周りと違うことへの自覚や思春期以降の親とのすれ違いなど、多くの人が共感しやすい内容も多く描かれていた。 映画を観てから読むとより理解が深まり、またひとつ自分の世界が開けたような感覚を覚えた。「電車のホーム」のシーンは映画同様必涙である。
Posted by
コーダの著者。抱える問題点や苦悩がリアルに伝わってきた。聴覚障害にがかわらず、いろんなことを知ることは大事だと思う。
Posted by
メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1838185895880708498?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
Posted by
葛藤が伝わってくる本。 読んだきっかけはSNSで「いくら」さんというろうインフルエンサーさんが映画の宣伝を投稿していたから。
Posted by
五十嵐大『ぼくが生きてる、ふたつの世界』 2024年 幻冬舎文庫 ろうの両親から生まれた耳が聞こえる子、コーダが主人公の実話です。 とても考えされられるし、苦悩や葛藤が伝わってくるお話でした。 あまり具体的な感想を書くと、とても偽善のような気もするので難しいな。 僕は大阪市立の...
五十嵐大『ぼくが生きてる、ふたつの世界』 2024年 幻冬舎文庫 ろうの両親から生まれた耳が聞こえる子、コーダが主人公の実話です。 とても考えされられるし、苦悩や葛藤が伝わってくるお話でした。 あまり具体的な感想を書くと、とても偽善のような気もするので難しいな。 僕は大阪市立の普通の公立小学校に通っていたけど、珍しく1組の健聴者学級、2組の難聴者学級がある学校でした。しかも都会にある学校のため全校生徒数も少なく、僕の学年も1組6名、2組2名、合計8名でした。体育や図工や給食などクラス合同でするので必然と難聴者の友達がすぐそばにいました。そんな小学生の時に母がくも膜下出血で倒れ、命は助かりましたが後遺症も残り。 そんな体験もあり身近にも感じながら読んでいましたが、それでもそんなことでは計り知れない悩みが存在するのだと実感しました。 とても心に響く作品でした。 また、今年の秋公開で吉沢亮さん主演で映画化もされるそうです。久しぶりに母と映画館に見に行こうかと思っています。 #五十嵐大 #ぼくが生きてるふたつの世界 #幻冬舎文庫 #読了 #映画 #吉沢亮
Posted by
- 1
- 2