「性格が悪い」とはどういうことか の商品レビュー
【ダークサイドは誰もが心に抱えている】 "性格が悪いってどういうこと?"これが説明できる人って意外と少ないんじゃない? 自分も意外と紙一重。知ることで人生が変わる本。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー FUCK SOCIAL MEDIA. REA...
【ダークサイドは誰もが心に抱えている】 "性格が悪いってどういうこと?"これが説明できる人って意外と少ないんじゃない? 自分も意外と紙一重。知ることで人生が変わる本。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー FUCK SOCIAL MEDIA. READ BOOKS. “The truth is nowhere to be found in such places.” Instagram @fsm_read_books Twitter @fsm_read_books ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この本の主な目的は、性格が「悪い」とされる人々の行動や心理的背景を理解することです。 本書籍では「悪さ」や「ダークサイド」を心理学的視点で深く探求します。 著者は、性格の悪さを単なる人格の欠陥として捉えるのではなく、様々な心理的要因が交錯した結果として分析しています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1. 性格の「悪さ」とは何か? 「悪い」とされる行動や態度は、他人を傷つけたり、自己中心的だったり、感情的に冷徹だったりします。 しかし【問題行動を理解すると単に悪者扱いするのではなく、根本的な原因を探ることができる。】 2. ダークサイドの心理学 ダークサイドとは、【人間の陰の部分、つまり自己中心的、冷徹、攻撃的、または人を見下すような態度や行動】を指します。 これらの行動が単なる道徳的欠陥ではなく、心理的なメカニズムに基づいていると説明します。 3. 性格が「悪い」原因 「性格が悪い」とされる行動の背景には、さまざまな要因が考えられ 過去の経験や環境、認知の歪み、防衛機制などが挙げられます。 4. ダークサイドの形成と維持 性格の悪さがどのように形成され、維持されるのかを探る部分では、社会的な影響も重要な要素です。 また、【個人が自分のダークサイドに気づかないまま、悪い行動を繰り返すこともあります】 5. ダークサイドへの対処方法 ダークサイドに対する理解とその対処方法も示されています。 性格が悪いとされる人々が自分を改善できるのか、またはどのように他者との関係を築いていけるのかに関するアドバイスがなされます。 心理学的なアプローチとして、【認知療法や自己理解を深める】ことで、行動の改善や心の安定を促進する方法が提案されています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 総じて、この本は性格の悪さがどのように形成され、どのように対処すべきかを心理学的視点から考えるものであり、悪い性格をただの非難の対象とするのではなく、その背景にある複雑な心理を理解し、実践的な改善方法を見つけようとするものです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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“社会の中で大きなことをなし遂げるためには、ときに他者の意見を無視したり、勝手に行動したり、うまく周囲を利用したり、感情に動かされずに冷静に判断したりすることが有利に働く場合があります。自分自身の利益だけでなく、社会に目を向けたとき、ダークな性格の一部の特徴が目標に向けた行動を推...
“社会の中で大きなことをなし遂げるためには、ときに他者の意見を無視したり、勝手に行動したり、うまく周囲を利用したり、感情に動かされずに冷静に判断したりすることが有利に働く場合があります。自分自身の利益だけでなく、社会に目を向けたとき、ダークな性格の一部の特徴が目標に向けた行動を推し進める大きな原動力へとつながる可能性があるのです”
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マキャヴェリアニズム ナルシシズム サイコパシー サディズム ダークな性格の典型的な4つを中心に論じている。 誰でもが多少は持っている資質で、その幅がある。 遺伝もあるが、環境によりそれぞれの特徴の濃さがかわる。 研究、実験、データで、それらの事を説明してあって面白かった。
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メインタイトルは多少、釣りの側面もあり、副題がこの本の本質 ダークサイドの性格を心理学、哲学、社会学、などなど、世界中の専門家があーでもない、こーでもないとこねくりまわしてくれます マキャベリアリズム、サイコパシー、サディズム、ナルシシズム…. よく聞く「あいつ○○○だよね...
メインタイトルは多少、釣りの側面もあり、副題がこの本の本質 ダークサイドの性格を心理学、哲学、社会学、などなど、世界中の専門家があーでもない、こーでもないとこねくりまわしてくれます マキャベリアリズム、サイコパシー、サディズム、ナルシシズム…. よく聞く「あいつ○○○だよね〜」の○○○を学問として分析し、その因果関係による社会にもたらす影響の数々を実証実験をもとに紹介 自分がそうではないとは言い切らずとも、あてはまるところもチラホラ ただ、結びの希望は素晴らしく、シャーロック・ホームズとイーロン・マスクの対比を例に、ダークサイドも「自己の承認を満たすため」ではなく、「社会の課題を解決するため」となれば、そのキャラクターは必要かつ目標を達成するための大きな原動力となると結んでいます 「世界を変える」くらいの野望を持てば、ダークサイドにも光は射すということでしょうか まるでスターウォーズみたいですね
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最近、「進化心理学」が流行っているのですね。私も似たような本を立て続けに読んだので、ごっちゃになってきました。本書と「ホモデウス」を同時進行で読んでいたのですが、進化心理学の中で、悪い性格(本書の中では「ダークな性格」と言っています)に特にスポットを当てて論じているような内容でした。 人間誰しも、自分の性格の中に「ダークな一面」をもっていると思うので、誰が読んでも興味深い本だと思います。 「性格の研究」ってどうやるのかも興味深くて、例えば英語の辞書の中から、性格を表す単語を抽出していって、同じ性格を表す言葉をグルーピングしていく。「明るい・社交的・外向的」「攻撃的・暴力的」とか。(注:うろ覚えで書いています)。 これをいろんな言語の研究者が同じようにやっていて、どんな言語でもだいたい同じような分類ができあがるとか(面白いですね)。 で、21世紀になって、それまで5つあった性格のまとまりに、韓国語で研究を進めていたグループが第6の性格を発見し、ヘキサコモデルと名付けた。HEXACOモデル。なんか、ネーミングが良いですよね。H:謙虚さ/E:情緒性/X:外向性/A:協調性/C:勤勉性/O:経験への開放性 の6つである。で、ダークな性格の持ち主は、特にH因子が低いと。つまり謙虚さがないってことね。ちなみに、Cの勤勉性は、最近になってその重要性が注目されるようになったとか。そうなの?勤勉であるって、すごく大事なことだと思うけど・・・って、これは、日本の常識なのですね、きっと。欧米では、勤勉であることよりも(勤勉に当たり前のことをコツコツと続けるよりも)、もっと自由な発想で、それまでの慣例に囚われず、斬新なアイディアを生み出す方が価値があるとされる傾向にあるのだろう。しかし最近になって、勤勉さこそが幸福に近づくために大事な因子なのだと考える研究者が世界的にふえてきたのだ。日本では、当たり前すぎて見過ごされていたのかもしれない。 私は、自分は特に何の特技も、特別な魅力もない人間だと思っているけど、謙虚さと真面目さ(勤勉さ)だけは人並みくらいにはあるから、それでなんとか生きてきたと思っている。(謙虚な人間は自分で謙虚とは言わないのではないか、という疑念もあるけど)。 仕事で多くの生徒と接してきたけど、成長が見込めないな、と思う子って、謙虚さがないのよね。(自分は今のままで充分すごい、俺って天才!と思っている子は、それ以上成長しない。非常に学力が低いにもかかわらず、自分でそれに気づかず、根拠のない万能感にあふれている*ダニング・クルーガー効果)。 ダークな性格に話を戻すと、ダークな性格は(まぁ、当たり前っちゃああたりまえだけど)遺伝的要素もあれば、環境による要素もあり、人類の遺伝子の中に組み込まれ、残ってきた。遺伝子の中にダークな性格の要素があるとするならば、もちろんそれは、進化の過程で淘汰されなかった、生き残るために必要な性格特性であるということだ。例えば、自分が生き残るためには人を騙しても平気である、とか。自分はすごい!というナルシズムが、大きな獲物を捕らえる危険にも立ち向かうエネルギーにつながるとか。 ということで、ダークな性格についてよく分かり、それも全部が全部悪い要素ではないのだなぁと興味深く読めた1冊でした。
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HEXACO因子 正直さ謙虚さ 情緒性 外向性 協調性 勤勉性 経験への解放性 自己概念が明確な人は情緒的に安定しやすい 顕在的自尊感情と潜在的自尊感情 遺伝と環境は完全に切り離せるものでなく、自分が持つ遺伝的な特徴が環境を、呼び寄せることもありうる ダークな性格は厳しい世界を生き残るために必要だったのかもしれない 自己利益に向かうか、社会利益に向かうかでダークな性格も評価が分かれたりする(イーロンマスクとか
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4つの典型的なダークな性格「マキャベリアニズム」「サイコパシー」「ナルシシズム」「サディズム」について、仕事面、人間関係などを解説。 悪い性格について扱っている本ってなかなかない気がします。それぞれの特徴が挙げられており、私はマキャベリアニズムの傾向が少しありそうです。(マキャベ...
4つの典型的なダークな性格「マキャベリアニズム」「サイコパシー」「ナルシシズム」「サディズム」について、仕事面、人間関係などを解説。 悪い性格について扱っている本ってなかなかない気がします。それぞれの特徴が挙げられており、私はマキャベリアニズムの傾向が少しありそうです。(マキャベリアニズムという言葉、本書で初めて知りました) この4つの性格が遺伝するものなのか、環境要因によるものなのかについて書かれている部分が面白かったです。 しかし、身近にこのような性格の人がいたら大変ですね。今の職場にはこのような人がいなくて幸いです。 以下、目次より 第1章 ダークな性格とはどういうものか 第2章 ダークな性格とリーダーシップ・仕事・社会的成功 第3章 身近な人間関係の中のダークな性格 第4章 ダークな人間の内面はどうなっているのか 第5章 ダークな性格は遺伝するのか 第6章 ダークさとは何か
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2025/01/10 タイトルに惹かれて久々に買ってみた新書でした。 「性格が悪い」ということについて体系立てて論じています。人間の性格が形成されるのは環境が原因なのか、それとも遺伝が原因なのかといった細かなところから、性格が悪いということのもっと細かい分析(ナルシシズム、サイコ...
2025/01/10 タイトルに惹かれて久々に買ってみた新書でした。 「性格が悪い」ということについて体系立てて論じています。人間の性格が形成されるのは環境が原因なのか、それとも遺伝が原因なのかといった細かなところから、性格が悪いということのもっと細かい分析(ナルシシズム、サイコパシー、マキャベリズム、サディズム)に分けて分析をしています。 普段「性格が悪い」と我々が表現していることも、この4つの性格特性(ダークテトラッドと表現)の相互的な作用によるもので、一概にどれがいいとか、悪いとか判断する要因は一つに限定されるわけではなく、お互いの特性がそれぞれ関わり合っているような関係性にあるという前提から話が進んでいきます。 今まで何となくでしか考えて来ていなかった漠然としたことを言語化してまとめてくれているような印象です。 とても気になる心理学の分野の本だったので一気に読みましたが、また部分的にでもちょくちょく読み返してみたいなと思いました。
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これも書評で気になって入手・読了。最初に悪いとされる性格のタイプが示され、それぞれの評価項目が並べられていて、まずは自分で試してみてから論旨が展開される、っていう構造が上手い。自分ごととして読み進めると、俄然興味も増すってもの。遺伝はあまり関係ない、ってのも納得。
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自分の持つダークな一面と照らし合わせながら読了。 結びの文として、「個人の観点からすれば、ダークな性格を持つことで悩み、またダークな性格をもつ人物に悩まされるかもしれません。しかし、それもまた人間の営みであるということを忘れないようにしたいものです。」と締め括られていたが、まさに...
自分の持つダークな一面と照らし合わせながら読了。 結びの文として、「個人の観点からすれば、ダークな性格を持つことで悩み、またダークな性格をもつ人物に悩まされるかもしれません。しかし、それもまた人間の営みであるということを忘れないようにしたいものです。」と締め括られていたが、まさにその通りだと思う。
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