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おじさんは傘をさせない の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/09/12

こんなに猛暑の国になっても、なかなか日傘をさせないおじさんの話かと思ったら、全然違った。 昭和の時代のおじさんが令和に生きる上でのあらゆるギャップについていけないさまがやるせなさすぎる。そりゃあ現代の若者には疎まれるよなあ、ということが多々あり、だが、おじさんが若かりし頃にはそれ...

こんなに猛暑の国になっても、なかなか日傘をさせないおじさんの話かと思ったら、全然違った。 昭和の時代のおじさんが令和に生きる上でのあらゆるギャップについていけないさまがやるせなさすぎる。そりゃあ現代の若者には疎まれるよなあ、ということが多々あり、だが、おじさんが若かりし頃にはそれが常識だったんだよなあという思いもある。とにかくおじさんという生き物は不器用すぎるのではないか。対照的に登場する同年代の女性(妻など)は、物の見事に令和を身の裡に取り込んでうまくやっている。ものすごく損な役回りを担わされた世代なのかもしれないと思ったりもする。

Posted byブクログ

2024/09/09

スコールもあれば涙雨もある。 短編集の中に色々な雨が降り、ちょっと立ち止まってみませんか、と言われているよう。 信じて突き進んできた道も見方を変えれば、迷いの道となる。 今後どう生きていくのか、どうしたらいいのか、ちょっと立ち止まって一回休みましょう! どの話も面白かった。

Posted byブクログ

2024/09/07

なかなか、なかなか。 読んでいて少々切ないものがありました。 「切なくコミカルな中年小説!」 と帯にはありますが、コミカルには感じられませんでした。 5つの物語が収められていて、ちょっとづつ登場人物が重なります。 また、1話から5話まで全て「雨」という字が表題に使われています。...

なかなか、なかなか。 読んでいて少々切ないものがありました。 「切なくコミカルな中年小説!」 と帯にはありますが、コミカルには感じられませんでした。 5つの物語が収められていて、ちょっとづつ登場人物が重なります。 また、1話から5話まで全て「雨」という字が表題に使われています。 セクハラ疑惑をかけたれた男性 女性の後輩に出世競争で負けた男性 浮気が原因で離婚し、風俗通いを続ける男性 四十代で派遣社員。ストレス解消にネット上で女子高生を装う男性 定年退職後、居場所が無くもがいている男性 時代の流れと共に、これほどの偏った考え方の人は減っていると思いたいのですが、現代ではコロナで在宅ワークが増えて、家に居るのに「何もしてくれない相方」というところの不満が増えて離婚率が上がっているらしいです。 きっと、この作品に登場する人たちと似たような考えを持っている人たちなのでは、と思ってしまいます。 最後の章は定年退職後の男性の話。 紆余曲折あったけれど心躍るものに出会えた話は、こちらも嬉しくなりました。 「おじさん頑張って!」 と応援しているように感じられた作品でした。

Posted byブクログ

2024/07/28

「妻の終活」の作者というよりも、「居酒屋ぜんや」シリーズで馴染んでた坂井さんの新著。 ちょっと残念、こんな中年男性なんて居るんだろうか... 「妻の終活」でも感じたけれど、ちょっとデフォルメしすぎているんじゃないかなぁ。

Posted byブクログ