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密室偏愛時代の殺人 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2024/09/08

面白っっ!! 好き嫌いの分かれる作品だけどハマる人はとにかくハマる、そんな一冊だと思いました 作風も、トリックも (軽いノリのキャラクター・文章、とんでもぶっとびトリック系、といった感じです) シリーズ三作目、歴代タイトルを見てもらえればわかるように、巻を追うごとにタイトル内の...

面白っっ!! 好き嫌いの分かれる作品だけどハマる人はとにかくハマる、そんな一冊だと思いました 作風も、トリックも (軽いノリのキャラクター・文章、とんでもぶっとびトリック系、といった感じです) シリーズ三作目、歴代タイトルを見てもらえればわかるように、巻を追うごとにタイトル内のトリック数が増えています そしてこれだけの密室トリックを書いてきてなお、披露されるトリックのパワーは増しているんです 文中の一節からも作者の気持ちが伝わります 『つまり最高の密室トリックが八つ入った小説になる。そして、その時点で話の質は関係なくなる。何故なら最高のトリックが八つも入っている時点で、仮にストーリーがどんなに稚拙だったとしても、それは最高の本格ミステリーになるからだ』(P.50) 本当に最高でした 密室トリックだけでなく、密室トリックのさらなる可能性を思わせるシン密室トリックとでも言うような使い方もしていて、作者の密室愛、いえ、タイトル通りの「偏愛」を強く感じました お気に入りの密室トリックは『血染め和室の密室』と『最後の密室』 謎解きシーンを読んでいるときの衝撃・高揚・戸惑い・笑い・興奮……等々 列挙しきれないありとあらゆる感情、たまりません ここまでやっちゃって次回作大丈夫? と、上がりに上がったハードルすらもさらに超えてきてくれそうな作者様への信頼感 四作目も楽しみに待ってます!!

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2024/08/28

直近で読んだ数冊の中で群を抜いて面白かった。「十角館の殺人」とはまた違った意味でドラマ化不可能なトリックの数々で、個人的には令和のバカミスの帝王と呼びたいくらいである。トリックもさることながら、文章の読みやすさにおいても他の名だたる作品と比べても圧倒的に読みやすい。普段ミステリー...

直近で読んだ数冊の中で群を抜いて面白かった。「十角館の殺人」とはまた違った意味でドラマ化不可能なトリックの数々で、個人的には令和のバカミスの帝王と呼びたいくらいである。トリックもさることながら、文章の読みやすさにおいても他の名だたる作品と比べても圧倒的に読みやすい。普段ミステリーを読まない人にもぜひ薦めたい一冊だった。今回の終わり方的にまだ続編がありそうなので次もぜひ期待したい。

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2024/08/24

Amazonの紹介より 巨大な鍾乳洞内部につくられた、白い直方体の建物が並ぶ奇妙な集落・八つ箱村。 祭りの最中に作家一族の娘が頭を撃ち抜かれ、村を出ようとした青年の体が突然発火し焼死体となったのを端緒とし、連続密室殺人事件の幕が切って落とされた。 事件の背後にはかつて村で死んだ昭...

Amazonの紹介より 巨大な鍾乳洞内部につくられた、白い直方体の建物が並ぶ奇妙な集落・八つ箱村。 祭りの最中に作家一族の娘が頭を撃ち抜かれ、村を出ようとした青年の体が突然発火し焼死体となったのを端緒とし、連続密室殺人事件の幕が切って落とされた。 事件の背後にはかつて村で死んだ昭和密室八傑の呪いが!? 山奥で遭難しかけ、たまたま村を訪れていた高校生の葛白香澄らが、次々と現れる密室の謎に挑む! いつもこれでもかと思うくらい、たくさんの密室殺人を提供してくれる鴨崎さんのシリーズ。 今回も、もういいっちゅうねんと思うくらい、てんこもりの密室殺人で面白かったです。 ただし、後半になっていくと、やや強引な部分も出てきたり、もうお腹いっぱいなのにまだ密室殺人続けるの⁉と思ったりしたので、結果的には普通かなと思ってしまいました。 それでも、よく思いつくなと思うくらい、密室のトリックの多さと面白さがありました。 特に今回は、昔の作品名をオマージュしている印象が強かったです。 「八つ箱村」「3姉妹」「○○一族」といった横溝正史作品を彷彿するような要素もちらほら登場するのも面白かったです。 それも相まってか、殺されるシーンも残虐さが窺えました。想像すると気持ち悪くなるくらい、普通に切断や血の多さが描かれています。 それにしても、せっかくここまで一見不可能な密室殺人を作り上げたのに、秒速のように瞬時に解く探偵が凄かったです。犯人の面目丸つぶれと思うくらい、すぐに解かれるので、もう少し猶予期間を設けて楽しみたい気持ちもありました。 ここまでして、犯人の目的は?そして誰なのか?ちょっとしたミスリードもありましたが、今迄の密室劇がお腹いっぱいだった分、驚きが薄れてしまいました。 犯行動機は、カオスな部分もあり、なかなか理解しがたい印象でした。後々考えてみると、この人に全ての犯罪を実行することができるの⁉と思うくらい体力と実行力、そして鮮やかさがあるのも、ちょっと疑問かなとも思ってしまいました。 そもそも現実的ではない要素ばかりなので、エンタメ性として考えればよいかなと思いました。 犯人よりも、密室といった色んなトリックを楽しみたい方にはお勧めです。

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2024/08/18
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トリックがぶっ飛んでてよく思いつくなぁと思う。 話は長かったけど、読みやすかったので飽きずに読むことができた。 密室シリーズでは今回が一番楽しめた作品でした。

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2024/08/15
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今までの中で1番読み応えがあって好きな内容かな。 長かったけど。 今回は液体窒素がは出てこなかったし、「暁の塔」も出てこなかったし、「密室使い」もすぐ殺されちゃったしで、ちょっと今までと趣向が違ってて更に楽しめた! 犯人の動機がとても身勝手だったけど、この"密室時代"ならではの理由だった。

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2024/08/15
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密室だらけのミステリー。 もはや村全体が密室殺人を行うための装置で半分くらいはネタとして読まないときついかも。 ただ密室のバリエーションとしては前作、前々作より幅広く面白いと思いました。

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2024/08/09
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3作の中で一番今回が好きだったかも。 最初は氷と液体窒素ばっかだなぁーーと思い 次にクレーンばっかだなぁーーと思い 今回はトリックの数も種類も多く、面白かった。 葛白くんの成長もあり、相変らずの蜜村ちゃんの名探偵ぶりもあり。 特に好きだったのは「血染め和室の密室」。 無痛症という特徴を使ってこんなイカれたトリックを思いつくとは。 あとはやっぱり第9の密室。 村を真空にして音が聞こえないようにするっていう本当にクレイジーなトリック。 どんだけセキュリティー高い警報システムだよだよ っていうか倉庫にどんなアラームつけてんだよ と思うがもうそのぶっ飛び加減が癖になる。 4色木箱の密室も良かったなぁー 説明多くて読みながら結構疲れる本だけど面白かった

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2024/08/04

また密室が増えた! もはや変態ともいえる珠玉の密室トリックの数々にびっくり #密室偏愛時代の殺人 ■あらすじ 密室が解明されないと、その殺人は無罪になる世界での物語。 高校生の葛白と幼馴染の夜月は、巨大な洞窟内に丸ごと村があるという、八つ箱村を訪れていた。そこは密室ミステリー...

また密室が増えた! もはや変態ともいえる珠玉の密室トリックの数々にびっくり #密室偏愛時代の殺人 ■あらすじ 密室が解明されないと、その殺人は無罪になる世界での物語。 高校生の葛白と幼馴染の夜月は、巨大な洞窟内に丸ごと村があるという、八つ箱村を訪れていた。そこは密室ミステリー作家の富豪が作った村で、一族全員が住んでいるのだ。しかし祭りの最中、一族の娘が頭を撃たれてしまい… ■きっと読みたくなるレビュー 待ってました~、密室黄金時代シリーズの第三弾。前々作は6つ、前作は7つの密室トリックでしたが、今回は8つですか。まさかの密室インフレ、どんどん増えてく。本格ファンにはたまらんですね。 タイトルとおりの密室本格ミステリーなんですが、もう変態以外の何ものでもないです。書くほうも読むほうも変態です。 かなりの力作ですね~ 今までは密室トリックはめっちゃ凝ってましたが、プロット自体は比較的シンプルでした。今回は色んな要素を入れてきましたね、双子キャラがいたり多重推理あったりと仕掛けが多いんです。先生は本当に本格ミステリーが好きなんだなぁと読んでて嬉しくなりますね。 登場人物もいつもの通り相変わらず変な奴ばっかりだし、細かな設定もミスオタ丸出しで最高。社会派ミステリー作家が密室トリックと現実性の矛盾に悩んでいたところ、判決によって世界が変わり、社会派ミステリーも密室トリックと融合するようになる… なんてのは、まさにミステリーマニアならではの発想ですよね。こんなこと誰も考えねーよっ そして本シリーズの一番の読みどころ、珠玉の密室トリックの数々。様々なタイプの密室が出てくるんですが、解法がバラエティに富んでいてマジで驚かされます。 緻密なものもあれば、ダイナミックなものもある。発想が天才的なものもあれば、目から鱗みたいなものもある。特に終盤のメイントリックとも言える密室は、開いた口がふさがらない。はぁああああぁ?! 伏線っつーか、確かにそうだけど、もうどうでもいいやって感じになりますね。しかしながら、ここまで密室トリックのオンパレードだからこそ許せるし、結果このトリックも愛せるんですよ。 個人的に好きなのは「別荘の密室」「血染め和室の密室」「四色木箱の密室」。かなり手がかりが残されているんだけど、さっぱりわからなかった。アイデア力に感嘆しましたね。 もうこれ以上密室を増やさなくていいんじゃねって思ってますが、若干期待してたりもして、次回作も楽しみに待っています! ■ぜっさん推しポイント 最近エッセイでも書いてみようと挑戦しているんですが、とても人には見せられない出来でして、まだどこにもアップできていません。 どういったことをテーマにするか、ターゲットは誰か、読んでもらえるために何がポイントなのか… やっぱり生み出すというのは難しい作業なんです。でも一番の重要なのは、書いてる本人が楽しむことなんだろうなと思いました。

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2024/07/31

 巨大な鍾乳洞の中に造られた白い直方体の建物が並ぶ異様な集落・八つ箱村で起こる8つの密室殺人事件のどれもが盲点を利用したトリックだったり豪快なトリックなど意外性に溢れていた。最後でタイトルの偏愛が回収されるのも印象深かった。

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2024/07/27

まぁ、偏愛ですわな(^_^;) 鴨崎暖炉さん著『密室偏愛時代の殺人(以下略)』の概要と感想になります。 概要です。 約3年前から始まった密室黄金時代により世界各地で密室殺人事件が多発し、密室に魅了された者たちによって数多くの作品が世に出された。様々なテーマの密室を描くミステリ...

まぁ、偏愛ですわな(^_^;) 鴨崎暖炉さん著『密室偏愛時代の殺人(以下略)』の概要と感想になります。 概要です。 約3年前から始まった密室黄金時代により世界各地で密室殺人事件が多発し、密室に魅了された者たちによって数多くの作品が世に出された。様々なテーマの密室を描くミステリー天才作家の物柿家の一族は、まるで八つ墓村の犬神家の一族のパロディとも思える密室連続殺人事件に巻き込まれる。その事件解決にまた「彼ら」は何故か立ち会うことになる。 感想です。 シリーズが進むごとに密室の定義が分からなくなりますわ(笑) 相変わらずのパロディ感とトリックの大盤振る舞いでしたが、普通は無理でしょ?とツッコミたくなる展開な気がしました。ともあれ、ハウもフーもホワイも詰め込んだ本シリーズは、個人的に嫌いじゃないですが今作は長すぎです(^_^;)

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