インドラネット の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久々に一気読みしてしまった小説。 卑屈でダメ人間の主人公、八目晃が、高校時代の親友だった空知、その姉妹の橙子や藍を探すためにカンボジアに初めて1人旅する話。 全く信用できない安井や三輪といった人物から、三兄弟の探索のために安易に金を受け取る行動、明らかに怪しい吉見やその宿泊先のニッチェさんたちや鈴木、木村といった登場人物たちとの交流。なぜこうも大事なことを考えずに判断力がなくて情けないんだろう、と何度も思った。こんな魅力がなくてダサい主人公の本は久しぶり。とはいえ命懸けの経験の中で旅の中でだんだんと逞しくなっていくし、人を信じてはいけないことも学んでいく。 また、日本人ではなく実はカンボジア人だった三兄弟の壮絶な過去や、祖国に戻ってからの生活などがまたいろんなドラマや伏線がある。これもまた、幸せだとはなかなか言えない運命だった。知れば知るほど、気味の悪い世界が近づいてくる感じ。 最後のソルとの出会い。 人間の悪意と、象徴として生かされることの苦しさ。八目がソルの願いを叶えるのが衝撃だったが、これも一つの愛の形なのかな。薬を飲んで快楽に浸りながら深夜を過ごした後、八目はどうなったんだろうな? 日本には、帰ってこなかっただろう。 だけど、この余韻とダークな終わり方がまた、ヒトの世の背徳感と絶望感を引き立ててよかった。
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海外を旅(?)する描写があるとやはりワクワクする。でもサウジアラビアでの日本人遭遇率高くないか?と思いながら読んでいた。そして主人公クズ過ぎ。
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「桐野夏生を読むぞ!」と気合を入れて表紙を開いたが、、、 あれ?スルスル読める?やっぱりそういうオチなのか? 私が桐野夏生に慣れすぎて麻痺したのかと思い、 さらっと読み返したけれどやっぱりスルスル読み終わってしまった。はて。 出だしは山田詠美風の美貌きょうだいと醜いボクの歪んだ...
「桐野夏生を読むぞ!」と気合を入れて表紙を開いたが、、、 あれ?スルスル読める?やっぱりそういうオチなのか? 私が桐野夏生に慣れすぎて麻痺したのかと思い、 さらっと読み返したけれどやっぱりスルスル読み終わってしまった。はて。 出だしは山田詠美風の美貌きょうだいと醜いボクの歪んだ 青春物語かと期待した分、わりと普通の冒険談(当社・桐野 夏生限定比較)で、なんなら読後の爽快感すらある。 カンボジアでの描写が素晴らしく、埃っぽい砂の風や 青唐辛子粥の味、バスのシートのべたつきなどありありと 想像できて、やっぱり「桐野夏生を読む」陶酔はあったかな。
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【どんくさい主人公とはしる】 テンポがよく、よどみなく読み進められて、気づいたら1日で読了していた。 どことなく“どんくさい”主人公が、高校時代の親友(行方不明)を探しにカンボジアへ向かう。 この主人公のどんくささと性格の悪さが絶妙で、なぜか応援したくなる笑 物語が進むにつれ...
【どんくさい主人公とはしる】 テンポがよく、よどみなく読み進められて、気づいたら1日で読了していた。 どことなく“どんくさい”主人公が、高校時代の親友(行方不明)を探しにカンボジアへ向かう。 この主人公のどんくささと性格の悪さが絶妙で、なぜか応援したくなる笑 物語が進むにつれて彼が少しずつふてぶてしく、たくましくなっていく姿がなかなか良い。 ただ単に成長して結果よかったねで終わらない。 その先にある後味が、想像をこえるダークだった。
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ついつい小説を読む時、主人公はまともな人間であると読み進めてしまいがちだ。でも、こいつはグズである。金をもらって海外に行く約束なのになかなか行かない。暴力的だとかサイコパスだとかではなく、同じ世界にいそうなグズだからヤキモキする。
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未だ読んで無いけど、一言。東南アジアは大好きだけど、カンボジアは、そこまで行きたい国では無い。読後、この思いは変わるかな
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意外性があるけれど、主人公の書き方や結末が何となく納得できなかった。桐野夏生の作品の中ではB級かな。
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主人公が、親友を探すという強い思いのみで、慣れないカンボジアの土地に旅に出て、ハラハラドキドキシーンが多発する冒険小説 想像以上におもしろかった
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いらいらとはらはらの連続でした。終わり方が最高。内容を忘れてしまう本が多いけど、これは忘れないはず。
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主人公が危なっかしいというか、結構ハラハラドキドキさせられた。初めての海外一人旅で危機感ないのが怖かった!笑
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