言霊の幸う国で の商品レビュー
あらゆる差別に抗する、という帯の表現の通りだった。 暗澹たる気持ちになるところもあったけど、50年後に、変わっていたら良いな、変えたいなと思える読後。
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李琴峰さんはすごいです。前線で戦っている。小説の力を感じました。 ジェンダー、台日関係、ネトウヨ、安倍晋三、統一教会など、整理してくれているので、勉強にもなり、備忘にもなりました。
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SNSでの誹謗中傷や政治など安倍政権、コロナ時代の時事と主人公Lが直面している数々の問題が小説として語られている。 本当に大人になるまで台湾に住んでいたのか??と疑うぐらいに日本に精通し、言葉も日本人以上にしっかり理解している、 読むのに苦労するが対抗意識が強いのか知識が深まると...
SNSでの誹謗中傷や政治など安倍政権、コロナ時代の時事と主人公Lが直面している数々の問題が小説として語られている。 本当に大人になるまで台湾に住んでいたのか??と疑うぐらいに日本に精通し、言葉も日本人以上にしっかり理解している、 読むのに苦労するが対抗意識が強いのか知識が深まると勘違いなのだが、読み終える達成感と勘違いのためだけに読み進める。
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「この作品は、私の遺作となるだろう。」という衝撃の一文から始まるプロローグ、続く本文は2021年7月13日第165回芥川賞選考会の前日。『彼岸花が香る島』が候補入りした作家Lを主人公とする三人称の小説だ。 「ん? 私小説か?」と早合点してはいけない。本書は、芥川賞を受賞してからの...
「この作品は、私の遺作となるだろう。」という衝撃の一文から始まるプロローグ、続く本文は2021年7月13日第165回芥川賞選考会の前日。『彼岸花が香る島』が候補入りした作家Lを主人公とする三人称の小説だ。 「ん? 私小説か?」と早合点してはいけない。本書は、芥川賞を受賞してからの激動の一年を描いた、虚実入り混じった境界線上の作品なのだ。 主にSNSを舞台に繰り広げられる様々な偏見や差別発言、LGBTを巡る書き込みは事実らしく、ノンフィクションを読んでいるかのようだ。 この人の作品は好きだが、詳しい背景は知らなかったので驚いてしまった。
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すごい熱量だった。 自伝なのかフィクションなのかの説明ほ曖昧だったけど、著者の強い意思を感じた。 LGBTの当事者ではないけれど、もしも自分だったらと考えずにはいられない。
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