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かなたのif の商品レビュー

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2024/12/02

ちょっとした違和感を感じつつ読み進めると光が見えてくる、そんな物語だった。 できなかったことやかなわなかったことができた世界。 もしもの世界。 パラレルワールド? 同じ世界で友情を育んだと思っていた2人が実は… ひとりぼっちでいた2人の少女。 その2人が実は周囲の多くの人に助けら...

ちょっとした違和感を感じつつ読み進めると光が見えてくる、そんな物語だった。 できなかったことやかなわなかったことができた世界。 もしもの世界。 パラレルワールド? 同じ世界で友情を育んだと思っていた2人が実は… ひとりぼっちでいた2人の少女。 その2人が実は周囲の多くの人に助けられ手を差し伸べられていたことを知った時、生きている世界で自分の居場所を見つけて… 救われた気分で読み終えることができた。 ときにはもしもの世界、たらればの世界を考えてみてもいいのかもしれないな。

Posted byブクログ

2024/06/14
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※このレビューにはネタバレを含みます

二つの世界に生きる香奈多(かなた)と瑚子(ここ)。 香奈多が語るパートと、瑚子が語るパートが交互に出てきて物語が進んでいくが、どこかちぐはぐな印象を受ける。 展開するごとに、その謎が判明していくのだが、過去の話の伏線回収と、これからの二人の未来の話のどちらもが温かくてホッとした。 かなしいことがあっても、かなしいだけで終わらせない。そんな決意が二人の中に共通している。 それは香奈多のお母さんの言葉でもある。 「かなしいのは、いっしょにいられたことが幸せだったからなんだって。だからさだからさ、そのかなしいのは、パパが最後にくれたプレゼントなの。すっごく大切にしないといけないものなんだって。」 そして互いの世界に生き続ける二人を繋げたのは一見、意地悪に見える佑実で。 「この世に友だちは一人もいない」と信じきっていた二人が、実は色んな人に見守られているという事実は、とても優しく、勇気づけられる。

Posted byブクログ