おもみいたします 凍空と日だまりと の商品レビュー
「おもみいたします」の続編。 この作家さんのシリーズ、「弥勒」ではそれほど ではないのだが、 「おいち」「針と剣」、そして「おもみいたします」では、 どうも、主人公の心の声(?)をうるさく 感じることがある。 主人公が女の子だから…、か。 たまに、ああ、わかった、わかったと...
「おもみいたします」の続編。 この作家さんのシリーズ、「弥勒」ではそれほど ではないのだが、 「おいち」「針と剣」、そして「おもみいたします」では、 どうも、主人公の心の声(?)をうるさく 感じることがある。 主人公が女の子だから…、か。 たまに、ああ、わかった、わかったと返しそうになる。 ま、それはさておき。 三つのシリーズには共通して、仙五朗が登場する。 仙五朗の大ファンとして、今回は、少々、不満が残る。 活躍の場が少ない。 それは、仕方ない、か。 今回の患者は、武家。 切腹を命じられた若い当主の、体と心のこりを お梅は、どうほぐしていくのか…。
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シリーズ2作目の今回は武家に揉み師として訪う最初から物々しく不穏な空気だらけで正に凍空のよう。何度も、さすがのお梅でもこれ以上揉み師として入り込むのは無理か…という場面が多くこの時代の武家の不自由さと則の厳しさ、町方との違いがあまりに酷く悲しい。間違いを認めない公儀って今の時代も...
シリーズ2作目の今回は武家に揉み師として訪う最初から物々しく不穏な空気だらけで正に凍空のよう。何度も、さすがのお梅でもこれ以上揉み師として入り込むのは無理か…という場面が多くこの時代の武家の不自由さと則の厳しさ、町方との違いがあまりに酷く悲しい。間違いを認めない公儀って今の時代もそうだけどひどく歪んでいる。お梅の言葉に涙する場面もあったけど燈子や和左之助、先生とのやり取りが少しくどく感じてしまうことも。お梅の諦めない、道を模索する姿を見習いたい。ほんとに凝りはしんどい…梅に揉んで解してもらえたら嬉しい。
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犬に見える十丸と天竺鼠に見える先生,二人の力を得て揉み師のお梅が事件の謎を解き,人を救う.十丸との会話が面白い
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「おもみいたします」シリーズ第2作。 心と体を揉みほぐす手技を持った盲目の少女お梅。 人ならざる存在の十丸、先生の助けも借り、遊女との心中未遂を咎められ切腹を命じられた若侍久能(苦悩?)和左之助の療治に当たる。 事案と時代背景から処罰はやむ無いように思われ、それに反発するお...
「おもみいたします」シリーズ第2作。 心と体を揉みほぐす手技を持った盲目の少女お梅。 人ならざる存在の十丸、先生の助けも借り、遊女との心中未遂を咎められ切腹を命じられた若侍久能(苦悩?)和左之助の療治に当たる。 事案と時代背景から処罰はやむ無いように思われ、それに反発するお梅の反応にはやや違和感を覚えるが、お梅の想いはその後の展開で裏書きされていく。 結末は大団円とはいかないが、さまざまなしがらみが解きほぐされ、落ち着くところに落ち着くものとなった。
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読み始めは調子よく進んだのですが、後半は何故か既読感のある展開が続き、読書スピードが落ちてしまいました。次作への期待はほぼ無くなってしまった。
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続編。 なぜか勝手に連作短編かと思い込んで読み進めたら長編だった。 苦味強めな読後感を、裏表紙の画がほぐしてくれた。
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『おもみいたします』続編。1年先まで申込みが埋まっている揉み師・お梅の元に武士・稲村が訪れ、主の腕が動くように揉んでくれと無茶な頼み事をしてくる。不穏に感じたお梅は稲村の申込みを受けるが…。前作では町人しか登場しなかったので今作で武家の仕来りだとか矜持だとかを改めて知ったがなんと...
『おもみいたします』続編。1年先まで申込みが埋まっている揉み師・お梅の元に武士・稲村が訪れ、主の腕が動くように揉んでくれと無茶な頼み事をしてくる。不穏に感じたお梅は稲村の申込みを受けるが…。前作では町人しか登場しなかったので今作で武家の仕来りだとか矜持だとかを改めて知ったがなんとも面倒な人たち。武家と町人の垣根を越えて彼等を助けたいとお梅は凝り固まった身体だけでなく心内も解していく。背後に蠢く悪事も暴かれ一件落着とは素直に喜べない。それでも今作も面白かった!
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このシリーズを読むと、リラクゼーションサロンに行きたくてたまらなくなる。 梅が体のコリをほぐせば、心もときほぐされる。そして体が軽くなる。読み進めるにつれて、自分もほぐしてほしくなる。 犬の十丸と天竺鼠の先生、鴨飯とお酒が大好きで、そのためには信念も曲げてしまうところがおもしろい...
このシリーズを読むと、リラクゼーションサロンに行きたくてたまらなくなる。 梅が体のコリをほぐせば、心もときほぐされる。そして体が軽くなる。読み進めるにつれて、自分もほぐしてほしくなる。 犬の十丸と天竺鼠の先生、鴨飯とお酒が大好きで、そのためには信念も曲げてしまうところがおもしろい。 次回も楽しみ。
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