地球上の中華料理店をめぐる冒険 5大陸15ヵ国「中国人ディアスポラ」たちの物語 の商品レビュー
華人。この本では中国の国外で暮らす中国人のことを表す言葉として使われている。著者自身も、生まれたのは香港だがシンガポール、日本、米国の生活を経験し、今はカナダで暮らす華人。五大陸15カ国(ブラジルとインド、それぞれに二章を割いているので本当は14カ国だと思う。)で暮らす華人を訪ね...
華人。この本では中国の国外で暮らす中国人のことを表す言葉として使われている。著者自身も、生まれたのは香港だがシンガポール、日本、米国の生活を経験し、今はカナダで暮らす華人。五大陸15カ国(ブラジルとインド、それぞれに二章を割いているので本当は14カ国だと思う。)で暮らす華人を訪ね歩く旅。中華料理店を経営していることという条件付き。外国に飛び出した華人にとって、中華料理店というのは手っ取り早い就職先であり、尚且つどの国でも通用する中華料理というブランド力の強さを感じた。本場、そのままの中華料理もあれば、現地の人々の好みに合わせて変化しているものもあり、それぞれ美味しそうである。私が華僑という言葉に持っていた世界に広がる気概に満ちたというポジティブなイメージとは違って、中国を出た理由が、労働者として連れてこられたけれど仕事がなくなって路頭に迷ったり、政治的なものだったりというマイナスなところからの出発なことに驚いた。子どもに店を継いでほしいか、死後の墓は中国に帰りたいか、などの質問でアイデンティティの問題を浮き彫りにしていく。登場する華人たちの殆どは漢字での名前を持っているが、カタカナで表記される名前も持っている。出身地によって読み方が違うこともあるが、現地名をつけていることもある。さらに国によっては、登録時に姓名の表記のルールが違うことから、名前の最後の字が姓として登録されていることもあるというのに驚いた。
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世界中に散らばる中華料理店を巡って、食べ歩くなり、紹介するなりの本かと思ったら違った。 中華料理屋の話がないわけではないが、Chinaを飛び出して世界に暮らす華人のレポだ。そのアイデンティティとか半生とか。 世界中に中華料理屋がある。世界に散らばる華人が、手っ取り早い収入源と...
世界中に散らばる中華料理店を巡って、食べ歩くなり、紹介するなりの本かと思ったら違った。 中華料理屋の話がないわけではないが、Chinaを飛び出して世界に暮らす華人のレポだ。そのアイデンティティとか半生とか。 世界中に中華料理屋がある。世界に散らばる華人が、手っ取り早い収入源として始めるからだ。中華料理は難しいとか言う一文がちらっと目に入ったが、だとしたらそんなに世界中にタケノコスクスクするわけないんちゃうのん。 まあ昔の華人たちが世界中で頑張っておられるのはわかったが、全く興味ないし、最近の世界に散らばっていかれている方々の狼藉がどうしても離れず、不快感しかなかったです。正直。
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世界のどこに行っても中華料理はある。今、私がいるこの国にもローカライズされた中華料理がある。中華料理というのは日本人の口にも合う。とにかく美味しいのだ。この地元と中華が融合した歴史にはどのような物語があるのだろうか。 この本は中華料理に留まらない。各国に侵略され、内紛で分断され...
世界のどこに行っても中華料理はある。今、私がいるこの国にもローカライズされた中華料理がある。中華料理というのは日本人の口にも合う。とにかく美味しいのだ。この地元と中華が融合した歴史にはどのような物語があるのだろうか。 この本は中華料理に留まらない。各国に侵略され、内紛で分断され、目まぐるしく歴史に翻弄されてきた中国人は昔から他の国に活路を見出そうとしてきた。そんな彼ら彼女ら、そして祖先達の軌跡を追う本なのだ。 残念ながら学の浅い私には分からない単語や地名が多く出てきた。中華料理は文字で説明されてもイメージがつかない。色々な国の都市を行ったり来たりしても追いつけない。ひとつの章でたくさんの人が登場して迷子になる。読めば読むほど混乱し、絶対あるはずであろう深みに届くことが出来なかった。 カラーの写真、そして地図。これらがあればもっと深みにはまれたのだろう。自分の浅学に残念になった本だった。
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